2012年 02月 16日
シリーズ「古典転生」第6回配本、上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ』が、本日16日取次搬入です。明日より順次、書店店頭での発売開始となります。お近くの地域のどの本屋さんに置いてあるかについてはお気軽に弊社までお尋ねください。このブログエントリーのコメント欄でもお問い合わせを承ります。 ◎シリーズ「古典転生」既刊書 2006年6月【第1回配本・本巻1】 初期ストア哲学における非物体的なものの理論 エミール・ブレイエ著、江川隆男訳、本体3,400円、ISBN:4-901477-25-0 近代以降の唯物論とは異なるストア哲学の生物学的唯物論が提示する、存在と出来事を包括する自然哲学を考察した古典的名著(1908年)。訳者長篇解題「出来事と自然哲学――非歴史性のストア主義について」。 丹生谷貴志氏評「これは私たち全て、「人間」だけではなくて、文字通り全ての存在者のために表明された、そのための激怒と歓喜へと差し出された、稀に見る書物なのだ」。 鈴木創士氏評「これほど風変わりで生き生きとして並外れた哲学理論に出会えることはめったにない」。 2010年2月【第2回配本・別巻1】 ミクロコスモス――初期近代精神史研究 第1集 平井浩=編、本体3,000円(品切重版準備中)、ISBN978-4-901477-72-7 初期近代(15-18世紀)の多様な豊かさと深さを解明する、分野横断的な精神史研究誌の誕生。第1集では、8本の多彩な論考や3本の動向紹介のほか、ゴルトアマーやフィチーノの翻訳を収める。 中山元氏評「近代初期のさまざまな思想的な思想についての研究を集めて一冊にした、最近には珍しい作りの本」。 松山壽一氏評「意欲的で先駆的で多面的な取り組み。次集以降の更なる試みが世に登場することを鶴首している」。 2010年3月【第3回配本・本巻2】 具体的なものへ――二十世紀哲学史試論 ジャン・ヴァール著、水野浩二訳、本体3,800円、ISBN978-4-901477-73-4 ジェイムズ、ホワイトヘッド、マルセル――20世紀前半の哲学史に大きな足跡を刻んだ三者を論じ、現代思想が〈具体的なものへ〉向かう思考の運動として始まったことを明らかにする。同時代に大きな影響を与えた先見の書(1932年)。 合田正人氏評「何と鮮烈な、瑞々しい、色褪せることのない言葉たちがここに脈打っていることか。ウィリアム・ジェイムズ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド、ガブリエル・マルセルという組み合わせも、それぞれの分析も決して古びてはいない。特に、意図的に書簡を対象として選んだジェイムズ論は圧巻である」。 加國尚志氏評「本書は「直接的な所与」の具体的経験に哲学の出発点を求めることが20世紀前半の哲学潮流であることを宣言し、独特の直接的経験論への思想的転回を準備した。サルトルやメルロ=ポンティらに大きな影響を与え、ジェイムズやホワイトヘッドを紹介してその後のフランス哲学の道を切り開いた歴史的名著」。 2011年9月【第4回配本・本巻3】 関係主義的現象学への道 エンツォ・パーチ著、上村忠男編訳、本体3,200円、ISBN978-4-901477-87-1 現象学、マルクス主義、実存哲学――これらはパーチにおいて関係主義という展望のもとに合流する。20 世紀イタリア思想における、時間・歴史・実存・労働をめぐる哲学の水脈を明らかにする一書。 山田忠彰氏評「パーチに独自なのは、世界・社会の関係性への徹底した目配りと、晩年のフッサール現象学を援用しつつも、それをさらに進めた、歴史的レーベンスヴェルト(生活世界)の構造把握である。歴史に絶対性も完結性も拒否し、開かれてある態度としての関係を注視するこの哲学は、現今のヴァッティモらの「弱い思考」の先取りの面をもつともいえよう」。 谷徹氏評「パーチは「実存するとは消費すること」だと言う――この「実存」は「生存」にも近い。エネルギーの消費は「欲求・必要」(とその満足のための「選択」)を生じさせ、それが未来の志向を作動させる(あるいは動機づける)。負が正を、消極的なものが積極的なものをはじめて可能にする。こうしたいわば逆転する動的関係が彼の哲学の軸にある。ここから、マルクスに関わる「労働」も未来志向の媒介として捉えられる。それが変革につながる」。 2011年12月【第5回配本・本巻4】 構造と生成 I――カヴァイエス研究 近藤和敬著、本体3,600円、ISBN978-4-901477-89-5 数理哲学者としてフランス・エピステモロジーの礎を築き、ナチス占領期にレジスタンスの闘士として銃殺されたジャン・カヴァイエス(1903-1944)。彼の先駆的業績をその〈概念の哲学〉のうちに見出し、現代的再評価への扉を開く、俊英による渾身の力作。本邦初の本格的モノグラフ。 金森修氏評「数学的認識を一種独自な〈経験〉として捉え、その経験相のありようについて、緻密な腑分けを試みる野心作だ。普通のメタ数学的、数学基礎論的問題構制とは質的に異なる新たな視点が輪郭づけられている。それにしても、これからが楽しみな若手の登場だ」。 十川幸司氏評「反時代的にも見えるが、きわめて重要で、今日的な仕事」。 2012年2月【第6回配本・本巻6】 ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ 上村忠男編訳、本体3,800円、ISBN978-4-901477-91-8 19世紀におけるナポリ・ヘーゲル派の異才スパヴェンタ(1817-1883)による弁証法を〈改革〉する試みと、それに対する20世紀のクローチェ、ジェンティーレの応答を収める。イタリアでのヘーゲル受容の百年における重要な一幕を再現するアンソロジー。 近刊2012年3月【第7回配本・本巻7】 ジョルダーノ・ブルーノの哲学――生の多様性へ 岡本源太著、本体3,800円、ISBN978-4-901477-92-5 「世界の広がりと深みを放浪し、ありとあらゆる王国を探求せよ」。その先鋭的な宇宙観のゆえに異端宣告を受け、改悛を拒絶して生きながらにして火刑に処された16世紀イタリアの哲学者ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)。トマス・アクィナスの厳密さとルネ・デカルトの明晰さのはざまに生まれ落ちた彼は、はたして近代科学の先駆か、それとも古代呪術の末裔か。ブルーノが開いた〈近代〉を生の多様性の発見として再評価し、たえず変化し続ける動的関係に充ち満ちた〈無限宇宙〉の哲学を読み解く。ジェイムズ・ジョイスの2篇のエッセイ「ブルーノ哲学」「ルネサンスの世界文学的影響」の新訳を附す。 続刊【本巻5】 構造と生成 II――論理学と学知の理論について ジャン・カヴァイエス著、近藤和敬訳 フランス現代思想の方法論的基盤として、同時代だけでなく次世代にも大きな影響を及ぼした代表作(1947年)、待望の完訳。訳者長篇解説「カヴァイエスの生涯と思想」。 シリーズ連動企画 化学教程 ジャン= ジャック・ルソー著、淵田仁・飯田賢穂訳 幻の書『化学教程』(1747年)の現代語訳を月曜社ウェブサイトにて無料公開。読みやすい訳文と丁寧な解説で好評連載中。 2012年 01月 23日
叢書「エクリチュールの冒険」第二回配本、ロドルフ・ガシェ『いまだない世界を求めて』、本日23日取次搬入です。明日より順次、書店店頭での発売開始となります。近刊予告の際に書きましたが、本書はあさぎ色(水色と緑色の中間色)の本文紙に濃緑のインクで刷りました。カバーの書名は銀箔。見た目のシンプルさを重視したいため、帯は付しません。写真を撮ってみましたが、ちょっと分かりにくいですかね。 ![]() ![]() ◎叢書「エクリチュールの冒険」既刊書 2007年09月【第一回配本】『書物の不在 初版』モーリス・ブランショ著、中山元訳、絶版 2009年02月『書物の不在 第二版』モーリス・ブランショ著、中山元訳、本体2,500円、ISBN:978-4-901477-44-4 2012年01月【第二回配本】『いまだない世界を求めて』ロドルフ・ガシェ著、吉国浩哉訳、本体3,000円、ISBN:978-4-901477-90-1 2011年 12月 14日
◎書店様へ 近藤和敬『構造と生成 I カヴァイエス研究』ISBN978-4-901477-89-5の新刊配本は最終的に以下の通りとなりましたので、書店様にお知らせいたします。 12月14日(水)取次新刊口搬入:大阪屋、栗田出版販売、太洋社。 12月15日(木)取次注文口搬入:日販、トーハン。 大阪屋、栗田出版販売、太洋社は通常の新刊配本です。日販とトーハンは事前受注が期限内に新刊配本ラインを組む冊数に至らなかったため、注文口へ「返品条件付出荷」となりました。 ◎読者の皆様へ 近藤和敬『構造と生成 I カヴァイエス研究』(シリーズ・古典転生、第5回配本・本巻4)は、明日から一部大型書店で店頭発売開始となりますが、店舗によっては着店が来週以降になる場合がございます。配本店につきましては、弊社営業部までお尋ねください。当エントリーのコメント欄からもお尋ねいただけます。オンライン書店ではbk1、アマゾン、セブンネットショッピングなど、順次取り扱い開始となります。 2010年 04月 21日
『ミクロコスモス』の編者・平井浩さんが、書評紙「図書新聞」2010年4月24日号に「インテレクチュアル・ヒストリーがいどむ近代像への新たな挑戦」と題したエッセイを寄稿されました。『ミクロコスモス第1集』を書店でどうしても入手できない、というお客様は、弊社営業部までご一報ください。タイミングによっては在庫が残っている場合があります。また、重版の日にちが決定しましたら、こちらのブログでお知らせします。
2010年 03月 26日
現在「版元品切/返品待ち/重版検討中」の『ミクロコスモス 第1集』ですが、紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売場の哲学書売場では平積みされています。ご担当のYさんから売場の写真を頂戴しました。中世哲学のミニフェア(3月24日~4月中旬)のそばで展開されています。 ![]() 2010年 03月 17日
![]() さる3月13日(土)に紀伊國屋書店新宿本店9Fで行われた、『ミクロコスモス』創刊イベントは満席御礼にて好評のうちに終了しました。Y係長を始め、紀伊國屋書店新宿本店の皆様にはたいへんお世話になりました。まことにありがとうございました。編者の平井浩さんが運営されている「『ミクロコスモス』ブログ」に紹介されている通り、同イベントの動画が公開開始になりました。以下は第一回「ミクロコスモス」大賞の授与風景の動画です。 続いて列記するのは、平井浩さんと、作品社の新刊『フランシス・イェイツとヘルメス的伝統』の共訳者であり、平凡社の『中世思想原典集成』や『ヴァールブルク・コレクション』を手掛けた編集者でもある二宮隆洋さんのお二人にピックアップしていただいた、『ミクロコスモス』および『フランシス・イェイツとヘルメス的伝統』の関連書60点です。 『ミクロコスモス 第1集』 (月曜社、2010年、3000円) ジョーンズ 『フランシス・イェイツとヘルメス的伝統』(作品社、2010年、3600円) 『哲学の歴史(4)ルネサンス』(中央公論新社、2007年、3200円) グラフトン『カルダーノのコスモス:ルネサンスの占星術師』(勁草書房、2007年、4000円) エヴァンス『魔術の帝国(上下)』(ちくま学芸文庫、2006年、各1400円:品切) 根占献一『フィレンツェ共和国のヒューマニスト:イタリア・ルネサンス研究』(創文社、2005年、6500円) 根占献一『共和国のプラトン的世界:イタリア・ルネサンス研究 続』(創文社、2005年、5300円) ウォーカー『ルネサンスの魔術思想』(ちくま学芸文庫、2004年、1400円:品切) パラケルスス『奇蹟の医の糧』(工作舎、2004年、3800円) パラケルスス『奇蹟の医書』(工作舎、新装版2004年、3800円) 池上俊一編訳『原典イタリア・ルネサンス人文主義』(名古屋大学出版会、2009年、15000円) パノフスキー『イデア』(平凡社ライブラリー、2004年、1500円) シュミットほか『ルネサンス哲学』(平凡社、2003年、7000円) シャステル『ルネサンス精神の深層』(ちくま学芸文庫、2002年、1500円:品切) ホームヤード『錬金術の歴史』(朝倉書店、1996年、5500円) コイレ 『パラケルススとその周辺』(水声社、1987年、3000円) ドッブズ『錬金術師ニュートン:ヤヌス的天才の肖像』(みすず書房、2000年、7500円) イエイツ『薔薇十字の覚醒』(工作舎、1986年、3800円) イエイツ『記憶術』(水声社、1993年、6000円) イエイツ『世界劇場』(晶文社、1978年、3200円) エイトン『ライプニッツの普遍計画』(工作舎、1990年、5340円) ショーレム『ユダヤ神秘主義』(法政大学出版、1985年、7300円) ショーレム『カバラとその象徴的表現』(法政大学出版、1985年、3800円) ショーレム『サバタイ・ツヴィ伝』 (法政大学出版局、2009年、15000円) ショーレム『錬金術とカバラ』(作品社、2001年、2800円) ロッシ『魔術から科学へ』(みすず書房、1999年、3000円) ブルーノ『カンデライオ』(東信堂、2003年、3200円) ブルーノ『原因・原理・一者について』(東信堂、1998年、3200円) ブルーノ『英雄的狂気』 (東信堂、2006年、3600円) オルディネ『ロバのカバラ』 (東信堂、2002年、3600円) ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑』(工作舎、1986年、2900円) カウフマン『綺想の帝国』(工作舎、1995年、3800円) クリステラー『イタリア・ルネサンスの哲学者』 (みすず書房、新装版2006年、3200円) 伊藤博明ほか『イタリア・ルネサンスの霊魂論』 (三元社、1995年、2913円) 伊東俊太郎『十二世紀ルネサンス』(講談社学術文庫、2006年、1000円) カンパネッラ『ガリレオの弁明』(工作舎、1991年、2800円) ケプラー『宇宙の調和』(工作舎、2009年、10000円) ケプラー『宇宙の神秘』(工作舎、新装版2009年、4800円) カッシーラー『個と宇宙:ルネサンス精神史』 (名古屋大学出版会、1991年、3800円) ヴィント『シンボルの修辞学』 (晶文社、2007年、4800円) ザクスル『イメージの歴史』 (ブリュッケ、2009年、4600円) ザクスル/ウィトカウアー『英国美術と地中海世界』 (勉誠出版、2005年、15000円) パノフスキー『イコノロジー研究(上下)』 (ちくま学芸文庫、2002年、1300円/1400円) パノフスキー『象徴形式としての遠近法』 (ちくま学芸文庫、2009年、1000円) パノフスキー『ルネサンスの春』 (新思索社、新装版2006年、3500円) ディディ=ユベルマン『残存するイメージ』 (人文書院、2005年、9800円) 田中純『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』 (青土社、2001年、3600円) ステノ『プロドロムス』 (東海大学出版会、2004年、4500円) アルベルトゥス・マグヌス『鉱物論』 (朝倉書店、2004年、3600円) ラヴジョイ『観念の歴史』 (名古屋大学出版会、2003年、4800円) リーヴズ『中世の預言とその影響』 (八坂書房、2006年、9800円) ボッシー『ジョルダーノ・ブルーノと大使館のミステリー』 (影書房、2003年、9500円) スクリーチ『ラブレー』 (白水社、2009年、20000円) スクリーチ『モンテーニュとメランコリー』 (みすず書房、1996年、4300円) ストヤノフ『ヨーロッパ異端の源流』 (平凡社、2001年、4200円) 森正樹『ジョン・ディーの「金星の小冊子」』 (リーベル出版、2004年、18,900円) グタス『ギリシア思想とアラビア文化』 (勁草書房、2002年、3800円) フィチーノ『「ピレボス」注解』(国文社、1995年、4500円) ピコ・デッラ・ミランドラ『人間の尊厳について』(国文社、1985年、4500円:品切) クザーヌス『神学綱要』(国文社、2002年、3500円) 紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売場では、まもなく、西欧思想における中世と初期近代をテーマにしたブックフェアが開始される予定です。また、工作舎さんではフランセス・イエイツの代表作『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』(前野佳彦訳)が来月(2010年4月)以降に刊行予定と聞いています。楽しみですね! 最後に、大事なことをひとつお伝えしなければなりません。『ミクロコスモス 第1集』は現在「版元在庫僅少」で、早ければ月内に、一時的な「版元品切」状態になる可能性が高いです。しかし「市場在庫」(書店店頭に置いてある状態のこと)はまだあちこちにありますので、見つけていただけると幸いです。どこの本屋さんに置いてある可能性が高いかは、地域を特定してお問い合わせいただければお答えできます。コメント欄からのご質問でもOKです。 2009年 12月 20日
![]() 書名:思考の潜勢力 副題:論文と講演 著者:ジョルジョ・アガンベン 訳者:高桑和巳 版型:A5判上製520頁 本体:5,200円 ISBN978-4-901477-71-0 2009年12月刊行 ジャンル:人文・哲学 内容紹介:イタリア現代思想の旗手アガンベンによる、比類なき思考の全幅を収めた初の論文・講演集。未踏の知へと向かう大いなる一歩が開示される。全21篇、全篇単行本未収録。著者最大の書、待望の初訳。 目次 ◆第一部:言語活動 もの自体 言語活動のイデア 言語と歴史――ベンヤミンの思考における言語的カテゴリーと歴史的カテゴリー 哲学と言語学――ジャン-クロード・ミルネール『言語学入門』 気分と声 自我、目、声 「私」と言うことの不可能性について――フリオ・イェージにおける認識論的パラダイムと詩的パラダイム ◆第二部:歴史 アビ・ヴァールブルクと名のない学 記憶の及ばないものの伝承 *se 絶対者と生起 起源と忘却――ヴィクトール・セガレンについて ヴァルター・ベンヤミンと魔的なもの――ベンヤミンの思考における幸福と歴史的救済 コメレル 身振りについて メシアと主権者――ベンヤミンにおける法の問題 ◆第三部:潜勢力 思考の潜勢力 現事実性の情念――ハイデガーと愛 ハイデガーとナチズム 記憶の及ばない像 パルデス――潜勢力のエクリチュール 人間の働き 絶対的内在 ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN):1942年ローマ生まれ。ヴェネツィア建築大学(IUAV)美学教授。著書に、1970年『中味のない人間』(岡田温司・岡部宗吉・多賀健太郎訳、人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』(岡田温司訳、ありな書房、1998年/ちくま学芸文庫、2008年)、1982年『言葉と死』(上村忠男訳、筑摩書房、2009年)、1993年『バートルビー』(高桑和巳訳、月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』(高桑和巳訳、以文社、2003年)、1996年『人権の彼方に』(高桑和巳訳、以文社、2000年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)、2000年『残りの時』(上村忠男訳、岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』(岡田温司・多賀健太郎訳、人文書院、2004年)、2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)、2005年『瀆神』(上村忠男・堤康徳訳、月曜社、2005年)、2005年『思考の潜勢力』(本書)などがある。 高桑和巳(たかくわ・かずみ):1972年生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部准教授。共編著書に『フーコーの後で』(慶應義塾大学出版会、2007年)、訳書にミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)ほか。 *** ここしばらくアガンベン関連書が続きます。先月(09年11月)、筑摩書房さんから80年代の代表作『言語と死――否定性の場所にかんするゼミナール』が刊行され、今月は弊社から『思考の潜勢力』が、そして来月26日には岩波書店さんから『アガンベン入門』が出て、再来月にはみすず書房さんから96年の詩学研究『イタリア的カテゴリー』が刊行されます。 アガンベン入門 エファ・ゴイレン:著 岩崎稔+大澤俊朗:訳 岩波書店 2010年1月26日発売予定 四六判判上製カバー装272頁 ISBN978-4-00-022057-6 本体3,400円 新刊案内より:「排除を通じた包摂」によって人間の生を統治する主権権力のありようを暴き出したアガンベン。その政治哲学は、強烈なアクチュアリティをもってわれわれに迫ってくる。いまもっとも注目される思想家の初期から現在にいたる知的営為の全貌を解説。 イタリア的カテゴリー ジョルジョ・アガンベン:著 岡田温司:訳 みすず書房 2010年2月23日発行予定 四六判360頁 ISBN978-4-622-07510-3 本体3,800円 これ以後にも、「ホモ・サケル」シリーズ第二部第二分冊の『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』が某社から刊行予定と聞いています。なお同シリーズは昨年に第二部第三分冊『言語の秘蹟――宣誓の考古学』の原書がラテルツァから刊行されています。 ◎アガンベン「ホモ・サケル」シリーズ 第一部:1995年『ホモ・サケル――主権権力と剥き出しの生』(高桑和巳訳、以文社、2003年) 第二部第一分冊:2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年) 第二部第二分冊:2007年『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』 第二部第三分冊:2008年『言語の秘蹟――宣誓の考古学』 第三部:1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年) 2009年 02月 17日
書物の不在 第二版 モーリス・ブランショ著 中山元訳 ジャンル:人文/現代思想/フランス文学批評 刊行年月:2009.2.17. 46判上製カバー装88頁 本体価格2,500円 ISBN:978-4-901477-44-4 著者七回忌(09年2月20日)記念出版。生誕百周年記念の初版本限定800部(2007年9月刊行)は発売と同時に版元品切になり、再刊を望む声が多かったため、七回忌を迎える今回、造本・装丁をさらに変更して、第二版限定1000部として刊行する。 晩期ブランショにおける評論活動の頂点となる最重要論考を1969年の初出誌版より初邦訳。書くこと、書物、作品、法をめぐる思惟の極北。著者最大の評論集『終わりなき対話』の末尾におかれた同論考の単行本版との異同を付す。 原著:Maurice Blanchot, "L'absence de livre" in L'Ephemere, no.10, 1969, Paris: Edition de la Fondation Maeght. 本書の装丁について:初版本は朱色の紙に墨色で本文を刷り、肌触りがなめらかな漆黒の布クロスに銀で箔押しし、本文と同じ朱色のカバーでくるみました。生をイメージした初版に対し、死をイメージした今回の第二版では、暗い鉄色の紙に銀色で本文を刷り、銀灰色の布クロスに銀の箔押しで、灰白色のカバーとなります。見た目の簡潔さを重視しているため、オビは付しません。 著者:モーリス・ブランショ(Maurice Blanchot)……1907年9月22日ソーヌ・エ・ロワール県のカンに生まれ、2003年2月20日イヴリーヌ県に没す。フランスの作家、批評家。主な著書に以下のものがある。『文学空間』(粟津則雄・出口裕弘訳、現代思潮社〔現代思潮新社〕、1962年)、『最後の人/期待 忘却』(豊崎光一訳、白水社、1971年)、『来るべき書物』(粟津則雄訳、筑摩書房、1989年)、『明かしえぬ共同体』(西谷修訳、ちくま学芸文庫、1997年)、『望みのときに』(谷口博史訳、未来社、1998年)、『問われる知識人』(安原伸一朗訳、月曜社、2002年)、『ブランショ政治論集』(安原伸一朗・西山雄二・郷原佳以訳、月曜社、2005年)、『私についてこなかった男』(谷口博史訳、書肆心水、2005年)、『ブランショ小説選』(菅野昭正・三輪秀彦訳、書肆心水、2005年)、『アミナダブ』(清水徹訳、書肆心水、2008年)、『謎の男トマ(1941年初版本)』(月曜社より刊行予定)など。 訳者:中山元(なかやま・げん)……1949年東京生まれ。東京大学教養学部中退。哲学者・翻訳家。著書に『フーコー入門』(ちくま新書、1996年)、『思考の用語辞典』(筑摩書房、2000年。ちくま学芸文庫、2007年)、『新しい戦争? ――9.11 テロ事件と思想』(冬弓舎、2001年)、『はじめて読むフーコー』(洋泉社、2004年)、『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』(ちくま新書、2004年)、『高校生のための評論文キーワード100』(ちくま新書、2005年)、『思考のトポス』(新曜社、2006年)、『賢者と羊飼い――フーコーとパレーシア』(筑摩書房、2008年)などがある。ルソー、カント、フロイト、マルクス、バタイユ、メルロ=ポンティ、アレント、レヴィナス、フーコー、デリダなどの訳書多数。 *** ↓ 初版=朱色本(写真左)と第二版=鉄色本(写真右)を並べて撮りました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 2007年 12月 19日
朝日新聞社の月刊誌「論座」08年1月号の「読書空間」欄に、「私が選んだ3冊・2007年の収穫本」として、27人の方が寄稿されています。その中で、劇作家の宮沢章夫さんが、3冊のうちに弊社の『芸術とマルチチュード』を挙げてくださいました。宮沢さん、ありがとうございます。このほか、雨宮処凛、荒川洋治、池内紀、大澤真幸、春日武彦、立岩真也、島田裕巳、清水良典、杉田敦、田口久美子、中条省平、野田努、ほかの各氏が寄稿されています。 ちなみにこの1月号には、北大准教授の中島岳志(1975-)さんによる「大川周明・幻の原稿」が掲載されています。原稿発見までの過程が明かされていて興味深いです。当の「幻の原稿」は、大川が第二次世界大戦の終戦間際に執筆していたもので、このたび春風社さんから『頭山満と近代日本』として出版されました。中島さんによる解説付き。 2007年 12月 08日
ていねいにシュリンクされた『書物の不在』の美本が、5冊もブックファースト自由が丘店の人文書売場にありました。品切本との思いがけない出会いに「おおー」と声を上げてしまいました。自由が丘店の店長のHさんは元渋谷店の手練れの人文書担当。本を大切に扱ってくださいますし、目をつけた本の在庫確保には発売前から抜かりがありません。さすがだなあ。 かのミシュランガイドも相当な数を仕入れて二日間で完売されたとか。見事な「読み」ですね。一版元の目から見て、安心してお付き合いできる書店員さんです。 < 前のページ次のページ >
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