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2017年 04月 04日

『人文学報』ナンシー特集号、『舞台芸術』第20号

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★西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』
★柿並良佑さん(共訳:サラ-モランス『ソドム』)
西山さんが所属されている首都大学東京人文科学研究科が先月下旬に発行された『人文学報』513-15号(フランス文学、ISSN0386-8729)ではメイン特集が「ジャン=リュック・ナンシーの哲学の拍動」となっており、西山さんと柿並さんの責任編集となっています。以下、目次を転記しておきます。なお首都大学東京既刊リポジトリ「みやこ鳥」では、同誌の収録先はすべて一本ごとにPDFで無料公開されています。トップページから『人文学報』で検索してみてください。

◎『人文学報』513-15号(フランス文学;首都大学東京人文科学研究科、ISSN0386-8729)
特集:ジャン=リュック・ナンシーの哲学の拍動|責任編集=西山雄二+柿並良佑
 はじめに|西山雄二
 キルケゴール――ジャン=リュック・ナンシーへの問い|ジャン=リュック・ナンシー/伊藤潤一郎訳
 変容、世界|ジャン=リュック・ナンシー&ボヤン・マンチェフ/横田祐美子訳
 民主主義の執拗さ――ミゲル・アバンスール、ジャン=リュック・ナンシー、ジャック・ランシエールとの対話|伊藤潤一郎訳
 ジャン=リュック・ナンシーの「キリスト教の脱構築」をめぐって|松田智裕訳
  1)『脱閉域』(オリヴィエ・ペーターシュミット)
  2)『アドラシオン』(フィリップ・ロールバッハ)
  3)応答(ジャン=リュック・ナンシー)
 非恋愛論 « Ceci n'est pas un (traité de l') amour » – de Jean-Luc Nancy|柿並良佑
 時間、自己触発、固有性――超越論的感性論をめぐるジャン=リュック・ナンシーとジャック・デリダの討論|市川崇
 近接と対立  ――モーリス・ブランショ『明かしえぬ共同体』の試練にかけられるジャック・デリダとジャン=リュック・ナンシー|ジゼル・ベルクマン/亀井大輔+市川博規訳
 世界の欲望――ジャン=リュック・ナンシーと存在論的エロス|ボヤン・マンチェフ/横田祐美子訳
 「素描されてその姿を表すもの…… 」――四つの特徴−線によるジャン=リュック・ナンシーの〈感性学〉|ジネット・ミショー/吉松覚訳

国際連続セミナー「文学と愛」
 はじめに|西山雄二
 愛の悪魔|ダリン・テネフ/橋本智弘訳
 愛の地政学――『蝶々夫人』の変容|デンニッツァ・ガブラコヴァ/栗脇永翔+中村彩訳
 デンニッツァ・ガブラコヴァ「愛の地政学」への応答|荒木典子/大杉重男
 「愛せ、さもなくば去れ」?――マグレブ系フランス人による文学からの回答|下境真由美

研究集会「フランス文学と愛」
 趣旨説明――恋愛論の源流へ|藤原真実
 マルシリオ・フィチーノとプラトニック・ラブ |グロワザール・ジョスラン/藤原真実訳
 激情的な愛から昇華された愛へ――『マノン・レスコー』から『新・エロイーズ』まで|ジゼル・ベルクマン/藤原真実訳

『王太子のための古典ラテン文集』に見るプラウトゥスとテレンティウスの価値|榎本恵子
2016年度活動報告

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★京都造形芸術大学舞台芸術研究センターさん(発行元:『舞台芸術』第1期全10巻)
★星野太さん(著書:『崇高の修辞学』)
舞台芸術研究センターさんが企画編集されている機関誌『舞台芸術』第20号(特集:〈2020年以後〉の舞台芸術)が今月発売となりました。星野さんは共同討議「ダンス・振付という行為」に相模友士郎さん、平原慎太郎さん、きたまりさんらと参加されています。なお、同誌は第16号から第3期となり、企画編集は京都造形芸術大学舞台芸術研究センターさんで変わらないものの、発行・発売・編集が以下のように変遷しており、角川書店さんのここ5年の動向の一端を感じさせます。

第16号(2012年3月):発行=角川学芸出版、発売=角川グループパブリッシング
第17号(2013年3月):発行=角川学芸出版、発売=角川グループパブリッシング
第18号(2014年3月):発行=株式会社KADOKAWA、編集=角川学芸出版
第19号(2015年9月):発行=株式会社KADOKAWA
第20号(2017年3月):発行=角川文化振興財団、発売=株式会社KADOKAWA

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by urag | 2017-04-04 19:59 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 04日

書評:『統治性』『東京は、秋』『抑止する力』『SLASH』『Hashima』

弊社既刊書に寄せていただいたここ3ヶ月の書評や紹介記事を列記いたします。

◎ウィリアム・ウォルターズ『統治性』阿部潔ほか訳、2016年7月刊
『佛大社会学』第41号(2017年3月30日発行)「書評」欄で社会学部専任講師の山本奈生さん曰く「本書ではフーコーの思想に内在して統治性概念が、他の「生権力」「主体化/服従化」「規律訓練型権力」などとどういった関連にあるのかが検討されるのではなく、あくまでも統治性概念の広がり、そしてこれを用いる際の批判的観点に主眼が置かれているが、これが手際よく整理されて心憎いほどである」。また、「「もうすぐ絶滅すると言われる紙の書物」を粘り強く支える編集者と著者らの作品リストを時系列で眺めてみるとき、出版社もまたウォルターズの方法と同じように「対抗的記憶」と「忘れられた闘争」に寄り添って政治的なものの境界線に挑戦し続けていることに気づかされる」と激励の言葉もいただきました。山本先生、ありがとうございます。

◎荒木経惟+荒木陽子『東京は、秋』2016年12月刊
『FUDGE』2017年2月号(1月12日発売)「PICK UP NEW BOOKS 今月の新刊&注目作」欄で山本アマネさん曰く「「要するに街のディテールを撮るのが好きなんだよね」と得意げに話す荒木と、作為なしにユーモラスで愛情のある返答をする陽子にほほが緩む」。
『men's FUDGE』2017年3月号(1月24日発売)「BOOKS」欄で同じく山本アマネさん曰く「一見して何処なのか分からないそれらの写真には、その場所や時代ならではの人々の生活が染み込んでいる。そこには魅力的な街とともに、そのときの荒木自身の気持ちが記録されている」。
『母の友』2017年5月号(福音館書店)「polyphony/Books」欄に曰く「実はこの本、今回が三度目の刊行となるのだが、何度も復刊されるのは、この夫婦対話の魅力も大きいだろう。実に“いい”加減なのだ。仲が良いが、べたべたせず、適度な距離感もある」。

◎カッチャーリ『抑止する力』上村忠男訳、2016年12月刊
「週刊読書人」2017年3月31日号、中村勝己さん(中央大学兼任講師)による書評「「カテコーン」の概念の解釈を主題に――〈世界の再宗教化〉をどう捉えどう向き合うべきか」に曰く「イタリア現代思想には、シュミットの「カテコーン」論を再考する解釈史の流れがある。その前史はドイツのヤーコプ・タウベス『パウロの政治神学』(岩波書店、1993)だが、評者が知る限りでは、これを承けてジョルジョ・アガンベン『残りの時』(岩波書店、2000)、ロベルト・エスポジト『インムニタス[免疫]』(未邦訳、2002)、カッチャーリ、トロンティ共著『歴史の十字路にある神学と政治学』(未邦訳、2007)、パオロ・ヴィルノ『ポストフォーディズムの資本主義』(人文書院、2008)、ネグリ=ハート『コモンウェルス』(NHKブックス、2009)、そして本書『抑止する力』(原著、2013)などがある。政治神学的な観点からカテコーンの解釈について最も熱を込めて主題的に論じているのは、もちろんカッチャーリの本書である」。

◎佐野方美写真集『SLASH』2017年2月刊
『アサヒカメラ』2017年4月号「TOPICS/BOOK」欄「写真に封じ込められた一瞬の集積――時代の空気を写しとめた新作写真集を読む」(解説=山内宏泰、聞き手=池谷修一)に曰く「写真そのものも編集もデザインセンスにあふれています。20世紀以降のすぐれた表現者は必ずデザイナー的資質を持っている。彼女もそのひとりでしょう」。

◎松江泰治写真集『Hashima』2017年2月刊
『CANON PHOTO CIRCLE』2017年4月号(3月15日発行)「今月の新刊」欄に曰く「世界遺産登録をきっかけに30年の時を経て振り返り、その記録性に面白みを感じたという写真群を、自身の手によってデジタルリマスターした諧調豊かなモノクロームは、見る者に当時の軍艦島の空気感を伝えます」。
「信濃毎日新聞」2017年3月26日(日)付「読書欄」に曰く「晴天下、シャープなピントで撮られた作品群は、すでに現在の著者のスタイルが感じられて面白い」。

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by urag | 2017-04-04 15:18 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)