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2014年 12月 11日

ウェブ連載:ルソー『化学教程』第九回を公開します

ウェブ連載:ルソー『化学教程』第九回を公開いたします。

第一部
第一編  物体の諸要素とそれらの構成について
第一章 物質の原質について(続き)

24 ところで、ある物質の中でまったく水でも空気でもないものはどのようなものであれそれは必然的に土だということになる。そしてベッヒャーに従えば、空気は物体の混合物の中に原質としては入り込むことは決してなく、空気はむしろ物体の〔絶対的〕体積の中にただ付帯的にのみ入り込むということなので、この事実から例えば次のことが導き出せる。すなわち金属や石はその構成のうちにまったく水を持たないがゆえに、ただ土からのみ形成される、と。だが、これほど多様な混合物は果たして一種類の同じ土のみから成り立っているのであろうか。つまりこれら混合物の多様性はその原質の多様性を示しているのではないだろうか。金とダイヤモンド、大理石と銅はあまりにも異なる本性を持つので、もしこれらの一つひとつがただ一つの土から成り立っているとするならばこの土は上に挙げた例の中では同じものではありえないということが先ず分かる。また、そもそも金属は一体どのような変化métamorphosesを受けやすいのであろうか。[A:15]化学は金属を展性、脆性、高密度、多孔質、流動性、不発揮性、発揮性等々といった性質を次々持たせ、重くも、軽くも、また硬質にもする。では、〔物体の〕本質的部分の多様性からでないとしたら、どこからこれほどの変質altérationsが生じるのだろうか。また、もし金属が単純な物体からなるならば、化学者の意のままにこれほどまでに異なる形態を持って代わるがわる現れるなどということができるのだろうか。[F:23]とするならば、化学者は金属の混合物の中に複数種類の土を含ませる必要がある。

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by urag | 2014-12-11 23:55 | ウェブ限定コンテンツ | Trackback | Comments(0)