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2008年 08月 21日 ( 3 )


2008年 08月 21日

西山雄二講演「大学の未来」@高円寺・素人の乱

高円寺・素人の乱で開催されている平井玄さんの「地下大学」に、弊社刊デリダ『条件なき大学』の訳者、西山さんが登場します。

◎大学の未来――「研究空間スユ+ノモ」(ソウル)×「条件なき大学」(デリダ)×「地下大学」(高円寺)=?

日時:08年9月20日(土)19時~
場所:高円寺・素人の乱12号店・北中ホール
 ⇒地図http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/map.html

講師:西山雄二(東京大学UTCP)

要旨:博士号を取得したものの就職先がない「高学歴ワーキングプア」たちが創設した、大衆に開かれた研究教育のための自律的な生活共同体「研究空間スユ+ノモ」@韓国・ソウル。本発表では、動画資料を交えて「スユ+ノモ」の創造的な挑戦について報告をおこない、ジャック・デリダの大学論を踏まえつつ、日本の大学や研究教育の可能性をめぐって討議をおこなう。参考文献:『現代思想 2008年9月号 特集:大学の困難』(青土社)

※西山氏による参考記事:【現地報告@ソウル】「研究空間スユ+ノモ」の挑戦
※関連イベント:UTCP公開共同研究「哲学と大学」ワークショップ「大学の名において私たちは何を信じることを許されているのか」@東大駒場、08年9月19日
※関連書籍:金友子編訳 『歩きながら問う――研究空間〈スユ+ノモ〉の実践』(インパクト出版会、08年7月、2,310円 46判285頁 ISBN978-4-7554-0179-4)
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by urag | 2008-08-21 06:36 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 21日

8月26日発売:ドゥルーズ+パルネ『対話』河出書房新社

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対話
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ:著 江川隆男+増田靖彦:訳
河出書房新社 08年8月 2,310円 46判268頁 ISBN978-4-309-24450-1
■帯文より:生成の地理学の問いへ。『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』のエッセンスを凝縮し、新たな哲学的思考を提起する名著(旧題『ドゥルーズの思想』)の増補新訳。絶筆「現働的なものと潜在的なもの」所収。

★『ドゥルーズの思想』(田村毅訳、大修館書店、80年5月刊、写真中央)に、1995年の絶筆論考"L'actuel et virtuel"を加えた96年の文庫版Dialogueがフランスで刊行され(写真左)、その文庫版が今回翻訳されました。初版本の翻訳から数えて、28年ぶりの新訳です。

★ドゥルーズは本書についてこう述べています。「ドゥルーズがインタヴュアーの署名でドゥルーズを説明する」ということではなく、「ドゥルーズがあなたの署名でガタリを説明する」・・・ということである。そうなれば対談も真の〈機能〉をもったものとなるだろう」(34頁)。じっさい、本書の内容は、帯文にもある通り、ガタリとの共同作業のインパクトのもとに語られており、ガタリとの出会い前後のドゥルーズの思想形成を知る上でもっともホットな本だと思います。

★訳者の江川さんの解説「対話と折衝」で指摘されている通り、「本書のタイトルは『対話』であるが、実際はクレール・パルネとの共著という形態をとっている」。第一章から第四章まで、それぞれ二部制になっていて、第一章のみ第一部にドゥルーズのイニシャルが記され、第二部にはパルネのイニシャルが記されています。第二章以降はイニシャルはありませんが、第三章と第四章のそれぞれ第二部の途中にドゥルーズによる注記が挿入されているのを見ると、パルネが書いたものかもしれないとも思えますが、正確には分かりません。パルネがドゥルーズとの「対話」を彼女なりに整理してみた、といった印象があります。

★原著初版本の刊行は77年です。その二年前にパリで撮影された、ドゥルーズとパルネのツーショットが、ポンピドゥ・センターから2005年に刊行されたDeleuze, un albumに掲載されています(ISBN2-84426-294-5)。パルネさんはめっちゃかわいいというか、知的美人。ぴったり寄り添っているドゥルーズさんの表情が柔らかくて、二人の親密さが想像できます。このアルバム本は、彼の幼い子供時代から晩年までの写真が収められていて、見ていると何だか泣きたくなってくるようなノスタルジックな仕上がりになっています。

★先日も少し書きましたが、絶筆「現働的なものと潜在的なもの」は、飛び降り自殺の直前に発表された「内在――ひとつの生・・・」(『狂人の二つの体制 1983-1995』収録、河出書房新社)の続編と目されています。

***
河出書房新社さんでは、『対話』と同じ発売日8月26日に、以下の本も刊行します。

a0018105_621229.jpg哲学者、怒りに炎上す。
ミシェル・オンフレ(1959-):著 嶋崎正樹:訳
河出書房新社 08年8月 1,575円 46判128頁 ISBN978-4-309-24449-5
■帯文より:現代フランス哲学の第一線で活躍する方から、怒りの声が届いております。フランス大統領選にツッコミを入れ、欧州憲法条約を手玉にとり、オカルト商売人を鼻で嗤い、同業の哲学者に当てこすり……。『〈反〉哲学教科書』の著者による、毒盛りまくりの時評集。

★帯文に偽りなしの痛快な毒舌本です。印象的なカバーイラストは100%ORANGEさん。原書は一昨年(2006年)にガリレから出版されたTraces de feux furieuxです。

★辛口批評を下す相手の実名をモロに書いていて、その舌鋒たるや、まさに一刀両断の瞬殺剣。たとえば「ケルヒャー掃除機の不毛な議論」と題したエッセーでは、05年11月の郊外暴動を論評する一線の思想家・批評家たちを一挙にぶぁさーっとなぎ倒しています。ジャック・アタリ、ベルナール=アンリ・レヴィ、アラン・バディウ、カレール・ダンコース、ジャン・ボードリヤール、アンドレ・グリュックスマン、アラン・フィンケルクロート、レジス・ドゥブレ、フィリップ・ソレルス、マレク・シェベル、ダニエル・シボニー。訳者の嶋崎さんのノリのいい翻訳が光ります。他のエッセイでも、ジョルジョ・アガンベン、ピーター・シンガー、リュック・フェリーなどが「餌食」になっています。特にフェリーのベストセラー『生きることを学ぶ』への「口撃」は見事で、思わず吹き出してしまいます。

★訳者あとがきによれば、オンフレさんが2004年に来日した折、訳者の嶋崎さんに「ソクラテスを取り上げて語っている女性哲学者がいると聞いたのだけれど、知らないか?」と質問され、嶋崎さんはあとになってから池田晶子さんのことだと気づいた、とのことです。その後池田さんは急逝され、二人を引き合わせることができなかったのが「痛恨の極み」と。確かにそれは残念ですね。

★ミシェル・オンフレ(Michel Onfray, 1959-)既訳書
98年01月『哲学者の食卓』幸田礼雅訳、新評論 ※「オンフレイ」と表記。
04年11月『〈反〉哲学教科書』嶋崎正樹訳、NTT出版
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by urag | 2008-08-21 05:38 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 21日

『現代詩手帖』特集版ブランショ2008&1978

一昨年(2006年)に東大駒場キャンパスで催された、ブランショをめぐる国際コロックの記録に、ブランショ、デリダ、ラクー=ラバルトの翻訳や国内研究家の座談会とエッセイを加えた「現代詩手帖」特集号が今月ついに発売されました。同誌の78年の記念碑的な臨時増刊号も復刊。時代が移ろっても今なお内容の濃い特集号なだけに、復刊は素晴らしい英断だと思います。
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現代詩手帖特集版ブランショ2008 ブランショ生誕100年――つぎの百年の文学のために
思潮社 08年7月 2,730円 A5判376頁 ISBN978-4-7837-1866-6

◎翻訳
モーリス・ブランショ『終わりなき対話』より
 大いなる拒否 湯浅博雄訳・解題
 言葉を守り続ける 上田和彦訳
 第三類の関係――地平なき人間 上田和彦訳 
 破壊できないもの――二、人類 上田和彦訳・解題
 日常の言葉 西山雄二訳・解題
 ルネ・シャールと中性なるものの思考 安原伸一朗訳・解題
 語りの声――(「彼」、中性的なもの) 郷原佳以訳・解題
〃『災禍のエクリチュール』より断章
 『存在するとは別の仕方で あるいは存在することの彼方へ』の余白に書かれた断章より 上田和彦訳・解題
ジャック・デリダ「モーリス・ブランショが死んだ」若森栄樹訳
〃「パ」より 若森栄樹訳
フィリップ・ラクー=ラバルト「忠実さ」郷原佳以訳

◎座談会
湯浅博雄+上田和彦+西山雄二+郷原佳以「来るべきテクストのために――ブランショの現在」

◎エッセイ
清水徹「『アミナダブ』をめぐって」
藤井貞和「削除と記憶――ブランショの体験」
吉田文憲「接近」
河津聖恵「私たちの今日の詩のために――ブランショ「再読」」

◎論考
クリストフ・ビダン「R/M、一九五三」熊谷謙介訳
ドミニク・ラバテ「無為について」鈴木俊弘訳
湯浅博雄「モーリス・ブランショにおける言語と虚構」
上田和彦「おそらく、文学の贈与――「人」と「人」の間
西山雄二「文学の絶対的な敵――ド・ゴールに抗するブランショ」
安原伸一朗「完璧なる作品の探求――モーリス・ブランショの一九三〇年代の虚構作品」
郷原佳以「言語のショート・サーキット――マラルメとポーランが出会う場所」

◎レポート
郷原佳以「ブランショ研究の近況――スリジーのブランショ・コロック報告」

◎資料
モーリス・ブランショ主要評論集解題
 踏みはずし 郷原佳以
 火の部分 郷原佳以
 文学空間 上田和彦
 来るべき書物 西山雄二
 終わりなき対話 郷原佳以
 友愛 安原伸一朗
 彼方への一歩 湯浅博雄
 災禍のエクリチュール 上田和彦
モーリス・ブランショ年譜/主要著作 安原伸一朗編

***

現代詩手帖特集版ブランショ1978 ブランショ――不可能性の彼方へ
思潮社 08年7月 2,100円 A5判280頁 ISBN978-4-7837-1865-9

◎翻訳
モーリス・ブランショ「友愛」清水徹訳
〃「「爆発とてはただ……」」豊崎光一訳
〃「最後に語る人――パウル・ツェラン追悼(一九七二)」飯吉光夫訳
〃「芸術の誕生」粟津則雄訳
ジョルジュ・バタイユ「モーリス・ブランショ……」清水徹訳
エマニュエル・レヴィナス「詩人のまなざし」白井健三郎訳
ロジェ・ラポルト「パッション」小林康夫訳

◎対談
白井健三郎+篠沢秀夫「不可能性の彼方へ――ブランショをめぐる法・国家・言語」

◎論考・エッセイ
足立和浩「戯れのレクチュール」
天沢退二郎「死の作家と作家の死――ブランショ覚書」
神戸仁彦「ブランショの情況参加――一九六八年五月」
佐藤渉「『謎のひとトマ』初稿・新稿比較」
篠沢秀夫「『トマ』四一年本の特異性――第一章の数種の統合文体素の連合的分析」
篠田浩一郎「たった一人の革命――ブランショとコミュニズム」
鈴木道彦「同時代人としてのブランショとサルトル」
〃「ブランショと自由の行動委員会」
高橋康也「ブランショとメタ・ノンセンス」
富山太佳夫「ブランショのいない風景――英米における受容をめぐって」
豊崎光一「ナルシスとは何か」
中山真彦「ユリシーズの奸策について――ブランショ、小説、西欧」
長谷川宏「文学空間の現象学」
弓彰「ブランショ(以降)のマラルメ」
與謝野文子「人物から記号へ、さらに主体へ――『待機/忘却』をめぐって
立仙順朗「ブランショによるマラルメ」

◎形象・作品
加納光於「『B』――その雲形の」
若林奮「境川の氾濫――M・Blanchotについて」

◎資料
ブランショ語彙集 佐藤渉編
主要著作
参考文献抄
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by urag | 2008-08-21 03:03 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)