ウラゲツ☆ブログ

urag.exblog.jp
ブログトップ
2009年 09月 21日

リブロ池袋本店、B1Fのメインエントランスがオープン

リブロ池袋本店の「顔」である西武百貨店池袋店別館B1Fのメインエントランスが先週金曜日(09年9月18日)にオープンしました。とても明るくて好印象です。従来のリブロファンはどう思うのでしょう。90年代前半までを池袋店の最盛期と見ている一ファンの私としては、きれいに「現代風」になったのはいいけれど、書店内装のこんにちの最新形は「ブックファースト新宿店」ですでに見ているので、あまり驚かないというか、リブロのアイデンティティはどこへ向かうのだろうと見守っている感じです。
a0018105_22455755.jpg

メインエントランスから入ってすぐ、かつて各分野の新刊、雑誌、趣味生活書の売場から構成されていたAゾーンは、各分野の新刊コーナーが正面にあるものの大幅に縮小された感じです。その背後右手に文芸書売場、左手には文庫と新書の売場、そのさらに奥がビジネス書です。文芸書および文庫新書売場は、以前はAゾーンとは通路を挟んだ向こう側にあったBゾーンにあったわけですが、それをAに移動させたというのはリブロの意気込みを感じます。「本についての本」や業界本がエントランスから見えるような好位置にあるのは、その昔のリブロを思い起こさせます。その隣が評論、そして古典ものという流れ。でも少しコンパクトにまとまりすぎてしまっている印象がありますね。なんだろ、このコンパクトさ、池袋本店じゃないみたい。硬派と軟派をぎりぎりで折衷させた感じが、現実主義的にも見えるし、迷いというかふっきれなさにも見えます、生意気を承知で率直な感想をあえて申し上げれば。
a0018105_22465991.jpg

Aゾーンにあった趣味生活書は、書籍館(西武百貨店の目白寄りの一番隅のビル)のB1Fに移動。書籍館B1Fはかつてコミック&学参売場でしたが、改装後はコミックが書籍館4F、学参が書籍館3Fに。書籍館4Fはかつて理工書だったはずですが、なんと2Fの芸術書と合体しちゃいました。すごい組合せ。芸術書はもとから書籍館2Fのまま。別館Bゾーンの児童書もそのままで「リブロJr.」と銘打たれています。そして、これが現在進行中の改装で、一番のチャレンジではないかと驚いたのですが、書籍館3Fの人文書が、かつてビジネス書のあった書籍館1Fに移動するというのです。これはどういう意図なんでしょうか。90年代前半までのリブロのように、人文書を前面に打ち出してくるのでしょうか。かつて90年代後半以後のリブロ池袋店は(西武百貨店との絶えざる駆け引きの中で)そうしたいわば「今泉棚」色を否定ないし部分放棄したのでは? とはいえ、そんな部外者の想像をはるかに凌駕するさまざまな議論と戦略がそこにあるのだろうと思います。ただ、出版人としては書籍館1Fは万引きが一番心配ですね。
a0018105_22463930.jpg

かつてイルムスが入居していた別館1~2Fは、おとなりの本館B1F~2Fから「無印良品」が移動。無責任に想像だけさせてもらえれば、無印とリブロの売場を分けるのではなくて、ふたつを一体化してしまって「無印リブロ」になって、無印の品もリブロの本も同じ売場で買える、というふうにしたらかなり斬新だったろうと思います。イメージとしては、コンビニエンスストア「ファミリーマート」の拡張形です。やはりありえないのでしょうかね。マネジメントが難しいでしょうから。でもそれくらいやらないと、書店の次世代形は見えてこない気がします(そんな「進化」が必要なのかどうかはまた別の議論ですけれども)。

書籍館1Fの人文書売場は今月末(09年9月28日)にオープンのようです。人文書売場のKさんがブログ「泉を聴く」の8月15日のエントリー「リブロ池袋本店改装」で思いの丈を披露しておられます。池袋本店の大リニューアルは来月末(09年10月28日)まで続き、10月29日にリニューアルオープンとなるとのことです。池袋本店はこれまでも時代とともに変身し続けてきました。これからも10年単位で変わり続けるだろうと思います。全国の書店の中で、このお店ほど大きな変化を経験してきた店舗はないのではないでしょうか。これからもますますの挑戦を期待しています。
[PR]

by urag | 2009-09-21 22:48 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://urag.exblog.jp/tb/8995962
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 人文書の購書空間の変容から見る...      デュットマン『思惟の記憶』書評... >>