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2009年 05月 23日

高祖岩三郎×廣瀬純トークセッション@紀伊國屋書店新宿本店

◎高祖岩三郎×廣瀬純トークセッション「資本主義からの脱出――アナキズムとアサンブレア」

日時:2009年6月7日(日)16時~18時(予定)開場15時30分~
場所:紀伊國屋書店新宿本店9階特設会場
定員:30名(入場無料、お申し込み先着順)
※整理券等は発行しません。会場まで直接お越しください。
※当日混雑する場合は立見になる可能性もございますので予めご了承ください。
お申し込み先:紀伊国屋書店新宿本店5F人文書カウンター、またはお電話にて(03-3354-0131代表)。

内容:2009年3月以降、資本主義からの〈脱出〉を明確に見据えた理論書が立て続けに刊行された。その代表的なものとしては以下がある。

 ・高祖岩三郎『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社)
 ・廣瀬純+コレクティボ・シトゥアシオネス『闘争のアサンブレア』(月曜社) 
 ・ジョン・ホロウェイ『権力を取らずに世界を変える』(同時代社)
 ・デヴィッド・グレーバー『資本主義後の世界のために』(以文社)
 ・廣瀬純『シネキャピタル』(洛北出版)……
 
 こうした趣旨をもつ書籍の出版ラッシュを目の当たりにすると、多くの人は2008年に起きた金融危機に端を発した一時的な現象だと考えるかもしれない。

 しかし、実際は、この十数年間地下的に広がってきた、ネオリベラル体制への全世界的な反対運動が練り上げた「知」が、ようやくこの日本でも――これまでの「理論」をラディカルに書き換える形で――成果として現れた、その最初の現象であり、また上記の本のすべてが金融危機以前に書かれ(企画され)、今日の状況をすでに「予示」もしていた。

 また、それぞれの論者の主張を注意深く見れば、「労働からの解放」(廣瀬)や「地球意志」(高祖)、もしくは「人間経済」(グレーバー)、はたまた「新たな社会的主役」(コレクティボ・シトゥアシオネス)といった、共通点も多く、かつ魅惑的な「資本主義後の世界」を見据えた概念が乱れ飛んでいるのが分かる。

 このセッションでは、金融危機のはるか前から、北米や欧州そして南米で起こっていた新しい運動をいち早く日本に紹介し、かつ自身も先鋭的な理論家として活躍中の高祖岩三郎氏と廣瀬純氏を招き、この危機的な世界の「豊かさ」を知り、「図々しく生きぬく」ための知恵を学ぶ。

【講師紹介】
高祖岩三郎:1970年渡米。批評誌『VOL』コレクティヴ。著書に『ニューヨーク烈伝』『流体都市を構築せよ!』(共に青土社)、『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社)がある。
廣瀬純:1971年東京生。仏・映画批評誌『VERTIGO』編集委員。著書に『闘争の最小回路』(人文書院)、『闘争のアサンブレア』(共著、月曜社)、『シネキャピタル』(洛北出版)などがある。

by urag | 2009-05-23 12:24 | Comments(0)


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