2009年 02月 20日

ブックフェア「会田弘継選:アメリカの力とは何か」@紀伊國屋書店新宿本店

昨年10月の人文会40周年記念東京合同研修会のプログラム「人文書の可能性をさぐる」の席上で、私は、参加された大勢の書店員さんの前で、三つのトピックについてお奨めしました。「イタリア現代思想」「アメリカ現代思想」「ゼロ年代」、この三つについて、そろそろ棚ないしフェアなどのかたちにしてもいい頃だと思う、とお話をしました。

むろん、大型書店さんではすでにこれらのいくつかについて意識的にフェアをされたり、棚を作られていらっしゃるのは知っていますし、そもそもそうした店頭での動きに加担してきたわけですが、そうした新しい試みは500坪以上の大型書店さんが有する多品種の在庫があってこそできるという一面もありました。

しかし昨年秋にやっと「イタリア現代思想」や「アメリカ現代思想」の入門書が出てきて、それまで出版されてきた関連書を俯瞰できるようになり(当ブログ昨年10月の記事「注目新刊:『集中講義!アメリカ現代思想』『追跡・アメリカの思想家たち』」をご参照いただけたら幸いです)、一方「ゼロ年代」については、まだまとまりとして世間的に広くは認知されているとは言いがたい情況ながら、宇野常寛さんの『ゼロ年代の想像力』(早川書房、08年7月)が登場したことによって、本屋さんで「ゼロ年代」というくくりが使いやすくなりました。

つまり、2008年後半から、「イタリア現代思想」「アメリカ現代思想」「ゼロ年代」については棚が作りやすい情況になってきたかもしれない、ということを研修会では言いたかったわけです。

そして現在、紀伊國屋書店新宿本店の5F人文書売場では、『追跡・アメリカの思想家たち』(新潮選書、08年9月)の著者である会田弘継(1951-)さんが選書されたブックフェア「アメリカの力とは何か」が以下の通り開催されています。紀伊国屋書店新宿本店さんは、一昨年に哲学思想売場の英米哲学棚に大幅なテコ入れを敢行し、それまでにまとめていた分析哲学の書籍のほかに、政治や社会、経済の各売場に散らばっていた和書を集められました。書棚は生き物ですから、きちんと世話をすれば必ず売上が上昇します。各店によって売れる本の傾向が違うことは自明の理ですが、一方で、過去の傾向に拘泥しすぎず、新しい切り口を読者に提供していくこと、それが顧客サービスの大きなかなめになるのでしょう。

じんぶんや第47講-会田弘継選「アメリカの力とは何か」

場所:紀伊國屋書店新宿本店 5Fカウンター前
会期:2009年2月9日~3月8日

内容:「アメリカの力とは何か。おそらく軍事力や経済力ではない。いま、まさに目にしつつある、再生する力だ。転んでも前進をやめることのない姿だ」(ブックフェアに寄せられた会田氏のエッセイより)。昨年『追跡・アメリカの思想家たち』を刊行、共同通信社の記者である会田弘継氏が選んだ、アメリカの力と可能性を探るための50冊!!アメリカ発金融危機・オバマ大統領関連本も厳選し併売中。是非お立ち寄り下さい。
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by urag | 2009-02-20 22:06 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
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