2008年 12月 04日

注目新刊:08年12月4日発売分より

◎08年12月4日発売分より

この時代の遺産
エルンスト・ブロッホ:著 池田浩士:訳
水声社 本体7,000円 A5判677頁 978-4-89176-684-9
■版元紹介文より:なぜファシズムが勝利するのか? サラリーマン文化、表現主義、シュルレアリスム、オカルト、ヴァーグナー、ニーチェ、ブレヒト、ベンヤミン、そして映画……。“黄金の1920年代”に民衆を陶酔させたサブカルチャーをモンタージュし、ナチス政権前夜の危機の瞬間=空洞をとらえた《思想的実験》。訳文を全面的に再検討し、大幅に註を加えた決定版。
■主要目次:塵埃/サラリーマンと気散じ/非同時代性と陶酔/大ブルジョワ階級、即物性とモンタージュ/補遺――一九六二年の増補版より
★三一書房版(82年5月刊)→ちくま学芸文庫(94年11月刊)→水声社版(08年12月刊)。

ナチズム――地獄と神々の黄昏
エルンスト・ブロッホ(1885-1977):著 池田浩士訳+藤原辰史+本庄史明:訳
水声社  本体4,500円 A5判417頁 978-4-89176-685-6
■版元紹介文より:正面の敵、ナチス。――ナチズム・ファシズムはいかにして批判可能なのか?「もはや意識されていないもの」と「まだ意識されていないもの」をキーワードに、ヒトラー政権下の日常を同時代の現場から検証し、瞞着者たちの暴力と野蛮をあばきだした稀有な《思想的実践》。名著『この時代の遺産』につづくブロッホの1930年代論集、本邦初訳。
■収録論文:道をあけろ/昼と闇/忘れずになさい、贈りものをなさい、目覚めなさい、祈りなさい/みなさん、正確な時刻をお知らせします/血の旗と生家/非現実の突飛さによせて/ドイツの魔女裁判/威嚇する音楽/第三帝国の女性/新貴族/研究者、瞞着者、破廉恥プラグマティズム/ヒトラーの「文化闘争」、お偉い坊主とキリスト教徒/非合理主義者たちの競技大会/道をあけろ、お前こそ/ヘロデ王と光/英語の動詞「検討する」/安上がりな盟邦たち/ナショナリストとしての太守フランコ/ナチと言い表わしようのないもの/理想の回帰/知識人と政治/ウィルソンの亡霊/危険な賭けから破局へ/永続的な爆発/悲観主義の不当/変節者たちの記念日/モラルの救出/ナチスとその「新異教主義」/ヒトラーの敬虔さ/トーマス・マンのマニフェスト/例外としての民主主義/民主主義と天賦の才/メネニウス・アグリッパの寓話、あるいは最古の社会的噓のひとつ/ナチスの方法論によせて/純粋な配慮/アメリカ作家会議での挨拶/プラハの思い出/平和による瞞着/破壊された言語――破壊された文化

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◎注目近刊

08年12月上旬配本
タルコフスキイの映画術
アンドレイ・タルコフスキイ:著
水声社 本体2,500円 978-4-89176-683-2
■版元紹介文より:世紀を超え、国家を超え、いまなお観客の魂を魅了する映像作家、タルコフスキイ。映画に対する情熱から、作劇、演出の実際にいたるまで、現在に遺されたソ連時代の肉声を集成し、《映像詩人》の原点に迫る貴重な映画論集。

09年1月刊行予定
感情の闘争(仮)
岡崎乾二郎:著
青土社 本体予価2,600円

ソックスの場所
C・マラッツィ:著 多賀健太郎:訳
青土社 本体予価2,400円
★クリスチャン・マラッツィ(1951-)は、エーコ、ネグリ、アガンベン、カッチャーリ、エスポジト、ヴィルノ、ラッツァラートらに続くイタリア現代思想の注目株。本書は彼の著書の中で一番有名な本。ほかにも他社から邦訳が出ると聞いているので、今後の展開が楽しみ。

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◎注目の「アンケート結果」

「Business Media 誠」07年11月6日配信の記事「社員として誇りを感じられない業種は?」によれば、ネットマイルによるインターネット調査(08年10月12日~16日)で、「社員であることに誇りを感じているか」どうかのアンケートに、会社で働いている2077人から回答(男性64.3%、女性35.7%)を得たところ、誇りに感じていない人が一番多いのは、「マスコミ・広告・出版・印刷系」が他業種と比して63.7%とトップだったそうです。

今年もネットマイルが08年11月7日~17日の調査で5635人(男性66.3%、女性33.7%)から回答を得たところ、今度は不名誉な上位には食い込まなかったようです。ちなみに06年11月の調査では、「マスコミ関連の社員が“誇り”を感じているという回答は、24.1%で2番目に多かった」そうで、官公庁関連の職員は、3年連続で“誇り”を感じている人が最も多いという結果。マスコミ関係の今年の不名誉は、目標に向かって組織が一丸となっていますか、という質問に対し「そう思わない」と答えた人が、「運輸・鉄道、配送・物流」の44.4%、以下「マスコミ・広告・出版・印刷」が43.9%と第二位だったこと。同サイト08年12月4日配信の記事 「会社を辞めたい……そう感じる人が多い業種」をご参照ください。
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by urag | 2008-12-04 23:55 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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