2008年 06月 07日
G8洞爺湖サミット開催日が迫る中、海外から第一線の活動家や思想家たちが大挙来日します。マイケル・ハート(『ドゥルーズの哲学』法政大学出版局)、マウリツィオ・ラッツァラート(『出来事のポリティクス』洛北出版)、デヴィッド・グレーバー(『アナーキスト人類学のための断章』以文社)、デヴィッド・ソルニット(レベッカ・ソルニットの兄)、ジム・フレミング(Autonomediaの編集者)、フランコ・ベラルディ(bifo)、マリーナ・シトリンなどなど。イベント情報を以下にまとめます。 ******* ◎「もうひとつのメディア」のための集い Alternative Media Gathering 08 ~芸術、研究、労働の不安定を希望に。希望を文化に。文化を生活に。生活を運動に! NPO法人 記録と表現とメディアのための組織 [remo] tel+fax: 06-6320-6443 533-0033 大阪市東淀川区東中島4-4-4-1F 内容:remo では、これまでの5年間を通じて、韓国のメディアクト、スペインのラス・アゲンシアス、ラテンアメリカのラジオ活動、「パブリックアクセスの母」ディーディー・ハレック、マイクロFMの粉川哲夫をはじめとしたメディア実践家を世界各地から招き「もうひとつのメディア」のための集い(Alternative Media Gathering)を継続してきました。 このたびは大学・研究機関の協力によって海外から著名な実践家や研究者を招き、あらためて、「表現・出版・社会・メディア」といった多角的な視点から〈オルタナティヴ〉を考えるシリーズを開催いたします。今回どんなゲストが来日されるのか、また追ってプロフィールやイベントの詳細をお伝えいたします。今回はそのプレ企画として、かれらを迎えるためのインフォツアーそして読書会のご案内です。是非ご参加ください。 ★08年6月7日(土)「インフォツアーからキャンプへ:映像のオルタナティヴ」→終了 ★08年6月14(土)14:00-18:00「読書会のオルタナティヴ」 海外からのゲストの思考を学び、共有し、わたしたちの「道具」として身につける明日のための読書会。参加無料、お問い合せ:sagrada☆remo.or.jp(櫻田/☆を@に)。 文献:マウリツィオ・ラッツァラート他「マルチチュードの政治」(『現代思想』03年2月号 特集:『帝国』を読む)、ジム・フレミング+酒井隆史「ポスト・アウトノミアのメディア状況」(『インパクション』第147号(05年6月)特集:現代日本における文化戦争)、フランコ・ベラルディ(bifo)「今日オートノミーとはなんであるか?」(「VOL ZINE」No.3)、デヴィッド・グレーバー「前衛主義のたそがれ」(『VOL』03(08年6月)特集:反資本主義/アート)、ほか。 報告者:募集中!(希望者にはあらかじめ資料のコピーを送付いたします) 会場:remo ★08年6月21日(土)「もうひとつのメディア」のためのパーティ 11:00-21:00 第一部「表現のオルタナティヴ」 ゲスト:マリーナ・シトリン+デヴィッド・ソルニット+デヴィッド・グレーバー+高祖岩三郎 第二部「出版のオルタナティヴ」(16:00~19:00) ゲスト:ジム・フレミング、VOL、ココルーム文庫、洛北出版、indymedia japan、フリーターズフリー、キョートット、ほか。 ★6月22日(日)「学校のオルタナティヴ」(関連イベント@公園)資源再生アート・ワークショップ「青空大学―パペットをつくろう!」 ゲスト:デヴィッド・ソルニット、デヴィッド・グレーバー、ほか。 ★6月23日(月)「労働・雇用・保障のオルタナティヴ」(関連イベント@立命館大学) ゲスト:マウリツィオ・ラッツァラート 以下、7/11(金)社会のオルタナティヴ(予定)、7/12(土)メディアのオルタナティヴ(予定)ゲスト:フランコ・ベラルディ(bifo)ほか。 ****** ◎「労働・雇用・保障のオルタナティヴ」 日時:08年6月23日(月) 14時~18時 場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館二階第二研究室 発表予定者:マウリツィオ・ラッツァラート、渡邉琢(かりん燈――万人の所得保障をめざす介助者の会)、橋口昌治(先端総合学術研究科院生/ユニオンぼちぼち)、中倉智徳(先端総合学術研究科院生)、ほか。 コメンテーター:酒井隆史(大阪府立大学)、廣瀬純(龍谷大学)、村澤真保呂(龍谷大学) 企画趣旨:失業・過労・不安定生活・貧困を乗り越えていく力として、人々は何を手にしているのか。人がもつ労働力以外の力を十分発揮できるような社会保障のあり方があるのではないか。本企画では、イタリア生まれにてフランス在住の気鋭の思想家であるマウリツィオ・ラッツァラート氏を招き、芸術活動に従事する非正規労働者(アンテルミタン)や不安定生活者(プレカリアート)による運動の現状、そして、万人への所得保証に関する議論やその理論的成果について伺う。さらに、日本の非正規労働者の組合活動家、障がい者の介助労働者、若手研究者を交えて、労働・雇用・保障に関するオルタナティヴのあり方について討論を行なう。 マウリツィオ・ラッツァラート(Maurizio Lazzarato):1955年、イタリア生まれ。社会学者、哲学者。現在はパリで働きながら、非物質的労働、社会運動などについて研究を行なっている。非常勤芸能従事者や不安定生活者などの活動に参加している。フランスにおけるガブリエル・タルド著作集発行の中心人物のひとりで、タルド研究者としても知られる。邦訳書には『出来事のポリティクス』(洛北出版、2008年6月下旬刊行予定)、邦訳論文には「マルチチュードと労働者階級――ラッツァラートからパオロ・ヴィルノへの問い」(『現代思想』2003年2月号所収)、「所得を保証すること――マルチチュードのための政治」(『VOL 02』2007年所収、以文社)等がある。 主催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点、院生プロジェクト「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」、立命館大学生存学研究センター 共催:龍谷大学国際社会文化研究所 お問い合わせ:中倉智徳 (先端総合学術研究科院生) so029997[at]ce.ritsumei.ac.jp *[at]を@に変えて送信ください。 ****** ◎CULTURAL TYPHOON in Sendai 日時:08年6月27日、28日、29日 場所:せんだいメディアテーク 以下、弊社関連の著者を中心にセッションをピックアップします。 ★6月28日(土)10:00-12:00 セッションb 「アートと政治」 chair:毛利嘉孝+吉澤弥生 ★6月28日(土)13:00-15:30 セッションa 「都市と「空/間」」 chair:毛利嘉孝 ★6月28日(土)13:00-15:30 セッションd 「グローバリゼーション・人権」 chair:本橋哲也 ★メインセッション2 ◇ 「グローバル状況下の労働条件の再編とマルティテュード」 日時:6月28日(土) 16:00-18:30 場所:1F オープンスクエア 報告者:マイケル・ハート(デューク大学准教授、比較文学者・思想家)、アンドレイ・グルバチッチ(ニューカレッジ・オブ・カリフォルニア)、海妻径子(岩手大学 准教授、社会学者)、本橋哲也(東京経済大学教授、文学研究者) 司会者:岩崎稔(東京外語大学教授、哲学者) 通訳:高祖岩三郎、クッキー・チョウ 概要:非正規雇用の現実は、たんなる経済的な問題であるどころか、今日の社会文化状況の閉塞性にまるごと関わる象徴的な事態であり、新自由主義によって不可逆に再編されつつあるかに見える世界のもっとも脆弱な破断点である。そこにいかなる現実と未来が浮かび上がってくるのか。このセッションでは、『帝国』の共著者であるハート、21世紀の変革の可能性を説くグルバチッチ、労働現場の権力の輻輳性を凝視する海妻、そして批評とさまざまな現場をつないでいる本橋を招いて、労働現場の現実を切り口に、マルチチュードの希望を論じる。 ★6月29日(日)10:00-12:00 セッションb 「東アジアのポピュラーカルチャー」 chair/com:毛利嘉孝 ★6月29日(日)13:00-15:30 セッションd 「写真/映画/アニメ」 chair:上野俊哉 ★6月29日(日)15:40-18:40 セッションd 「グローバリゼーションと音楽」 chair/com:毛利嘉孝 ★メインセッション3 ◇ 「21世紀の美術と建築のあいだ~グローバリズムと情報技術」 日時:6月29 日(日) 13:00-15:30 場所:6F ギャラリーセッションブース 報告者:彦坂尚嘉(美術家、美術批評家)、毛利嘉孝(社会学者)、暮沢剛巳(美術評論家)、南泰裕(アトリエ・アンプレックス)、本江正成(東北大学准教授, IT コミュニケーションデザイン学) 司会者:五十嵐太郎(建築史、批評家) コメンテータ:藤原えりみ(編集者)、新堀学(建築家)、橋本純(編集者)、伊藤憲夫(編集者) 講演概要: 20 世紀の日本の美術と建築を討議するアートスタディーズ(全20 回)は、第一期の12回を終え、次回は2000 年から時代を遡る第二期に入る。そこで折り返し地点として、2000 年~2010 年を対象とする番外編を行う。グローバリズムと情報技術の時代において、美術、建築、音楽、デザインはいかなる関係を結ぶかを討議する。 ****** ◎WINC特別例会 マイケル・ハート講演「記憶と残像のない新自由主義空間」 通訳付 日時:6月27日(金)18:30~ 場所:東京外国語大学研究講義1階101教室 ****** 洛北出版の竹中さんから教えていただいた、ネグリやビフォ(フランコ・ベナルディ)、ラッツァラートの動画集 → http://www.mazine.ws/node/574
by urag
| 2008-06-07 18:13
|
Comments(0)
|
アバウト
カレンダー
ブログジャンル
検索
リンク
カテゴリ
最新の記事
画像一覧
記事ランキング
以前の記事
2024年 12月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 最新のコメント
最新のトラックバック
|
ファン申請 |
||