93年にせりか書房から刊行されていたフィリップ・ソレルスの小説『
女たち』(鈴木創士訳)が、このたび河出文庫の上下巻で、明日12月6日に発売されます。ソレルスの文庫化というのは本書が初めてですね。
『女たち』の原書がフランスで刊行されたのは1983年。自伝的要素をふんだんに盛り込んでいることから物議を醸した作品です。ラカンやロラン・バルト、アルチュセール、クリステヴァなどが別名で登場します。種明かしは、下巻の訳者あとがきにあります。
月曜社では現在、ソレルスの代表的な実験小説「ドラマ」の改訳版を準備中です。叢書「エクリチュールの冒険」の一冊として刊行する予定です。発売日が決定したら、お知らせいたします。