2006年 06月 13日

月曜社公開編集会議【続報】

昨年の9月30日に、「公開編集会議」をもし開催したら、参加された方はいらっしゃいますか、というお尋ねを、当ブログをご高覧いただいている皆さんに投げかけました。コメントやメールでレスをくださった方々がいらっしゃったことに、とても励まされました。ありがとうございました。最初の告知から二ヵ月後に、会議を本の現場で、つまり本屋さんでやりたいとブチあげたこともご存知の通りです。

あれから時間が経ってしまいましたが、その後もずっと模索し続けています。そして、ついに、なのですが、まずは公開編集会議の「プレ企画」を近々発表させていただくつもりです。7月1日(土)午後に、本当に本屋さんでやります。まだ誰も足を踏み入れていない新しい本屋さんで。

月曜社のリアルな編集会議は、私と社長の二人きりで随時やっています。ここにフリーのエディターの方が加わることもあります。この二人きりの地味な社内向けの分かりにくいお喋りを皆さんに公開するという形式も一興ではありますが、公開する以上は月曜社の「編集作業自体を公けに開放したい」と考えています。

編集会議というのは一般的には、企画の提案と協議、採択の場と考えられていると思いますが、それだけに留まるものでもありません。本の内容のことばかりを話しているのではなく、営業の話もします。本屋さんのことや業界の話題などを取り上げて、本を作る段階だけでなく、本を売る段階で行う「編集作業」も重視するのです。

販売段階での編集作業とは、自社の本を「製本されたの紙の束」から、他社本も含めた膨大な本の海の中で「生きる情報の束」へと変換する作業です。その主な舞台は本屋さんになります。本にアウラと文脈を与えて売場という海へ投じる書店員さんの仕事に寄り添う営業の仕事もまた、編集作業なのです。

それは人と人を繋げ、物と物を繋げ、物と人を繋げる一連の作業であり、そこでは編集センスが問われます。書店は海であり、海には常に新しい水が流れ込みます。私たちはこの海を腐った水溜りにしないよう絶えずメンテナンスしなければなりません。絶えざる編集作業が必要なのです。開放系であるから開きっぱなしにしておけばいい、というわけではないのです。

公開編集会議のプレ企画においては、まずこの「編集」という言葉自体を捉えなおし、考え直すという作業を公開することからスタートしたいと考えています。まもなく詳細を公開いたします。
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by urag | 2006-06-13 11:47 | イベント告知 | Trackback | Comments(4)
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Commented by akishimanagae at 2006-06-13 16:50
参加希望ーーー!!
Commented by urag at 2006-06-13 21:54
秋嶋さんこんにちは。大歓迎です。詳細はまた後日お伝えしますね。
Commented by gorge at 2006-06-14 10:45 x
こんにちは。ぜひ参加したいです。
>販売段階での編集作業とは、自社の本を「製本されたの紙の束」から、他社本も含めた膨大な本の海の中で「生きる情報の束」へと変換する作業です。その主な舞台は本屋さんになります。本にアウラと文脈を与えて売場という海へ投じる書店員さんの仕事に寄り添う営業の仕事もまた、編集作業なのです。

この視点で、具体的なパースペクティブが開けると面白いですね。
『出版営業労働論』とか、書物の形式自体にも関わってくるような気もしますし……。
Commented by urag at 2006-06-14 20:58
gorgeさんご来場をお待ちしています。「出版営業労働論」、その通りです、その線を重視しています。それを「労働=運動論」として展開し、実践できればと思っています。


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