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2006年 04月 17日

今週の注目新刊(第47回:06年4月16日)後編

◎単行本

日本という国 / 小熊英二著 / 100%ORANGE装画・挿画 / 理論社 / ¥1,260
新世紀書店 / 北尾トロ+高野麻結子編著 / ポット出版 / ¥2,100
書物の運命 / 池内恵(1973-)著 / 文芸春秋 / ¥2,000
青の奇蹟 / 松浦寿輝著 / みすず書房 / ¥3,150

児童書版元である理論社のヤングアダルト新書シリーズ「よりみちパン!セ」の第二期がこの四月に完結。その一冊が小熊英二の『日本という国』。新書と銘打っているけれども判型は46判。執筆陣の幅広さと様々なテーマの再発掘で、既成の人文書と一味違うラインナップ。『新世紀書店』は書店の新時代を模索した実験的イベントの記録本。若い世代のエネルギーが素晴らしい。業界人必読。

◎文庫

年表で読む二十世紀思想史 / 矢代梓著 / 講談社学術文庫 / ¥945
聖なる陰謀 / G・バタイユほか著 / マリナ・ガレッティ編 / ちくま学芸文庫 / ¥1,575
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む / 野矢茂樹著 / ちくま学芸文庫 / ¥1,260
トクヴィル--民主主義の三つの学校 / 小山勉著 / 筑摩書房 / ¥1,575
李白の月 / 南伸坊著 / ちくま文庫 / ¥693
三島由紀夫文学論集 1 / 三島由紀夫著 / 講談社文芸文庫 / ¥1,365

矢代さんの『年表』は人文書系の出版人や書店人は必読必携。待望の文庫化。1883年から1995年までの思想史的出来事を大きくつかみ直すために。『聖なる陰謀』はバタイユらの秘密結社アセファルの記録。門外不出のテクストがようやく読める。関連誌『無頭人』は現代思潮新社の同名書を参照。ほっと息抜きしたいなら南さんの『李白の月』。通勤通学に手ごろな短篇漫画集。中国故事が主題。

◎新書
ネオ共産主義論 / 的場昭弘著 / 光文社新書 / ¥777
神社の系譜--なぜそこにあるのか / 宮元健次(1962-)著 / 光文社新書 / ¥735
ハンセン病重監房の記録 / 宮坂道夫(1965-)著 / 集英社新書 / ¥693
デカルト入門 / 小林道夫(1945-)著 / ちくま新書 / ¥735
日本語を叱る! / 加賀野井秀一(1950-)著 / ちくま新書 / ¥714
病いの哲学 / 小泉義之(1954-)著 / ちくま新書 / ¥756
失踪者 / カフカ著 / 白水社uBooks / ¥1,260

加賀野井さんの日本語論を読んで自分の語感を確かめてみるのも重要。的場さんの『ネオ~』はまもなく発売の柄谷行人『世界共和国へ』(岩波新書)との対比の中で読むと面白いかも。

◎選書
起請文の精神史 / 佐藤弘夫著 / 講談社選書メチエ / ¥1,575
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by urag | 2006-04-17 00:44 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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