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2006年 04月 06日

自費出版業界は飽和段階に突入か

ボーイズ・ラブものの大御所版元の一つで、硬派なところではツェランの詩集なども刊行していた出版社「ビブロス」が昨日、自己破産を申請したと各紙が伝えています。系列の自費出版専門版元「碧天舎」が業績不振で、先月末破産手続き開始決定がなされたことが引き金になったようです。

2ちゃんねるの雑誌板や一般書籍板でも関連するスレッドがいくつか立てられていますが、さほど活発な状態ではない気がします。碧天舎では進行途中の本もおそらくはあったことでしょうけれど、その場合、「お金は払ったけど本が出ない」という被害にあわれた方もひょっとしたらいるかもしれません。自費出版会社の場合、債権者の多くが個人の方ではないでしょうか。今回の一件は、未来への苦い教訓になりそうです。

しばらく前から「自費出版」を売りにする制作会社がかなり増えてきていて、検索エンジンで調べると非常にたくさんの業者がヒットするようになっています。いまや自費出版業界は業者過多で飽和状態になっていると言っても過言でない気がします。

昨今はブログを本にする「ブログ出版」サービスが増えてきました。より簡単に、手軽にローコストで「本」が作れるというビジネスは今後も進化していくでしょう。一億総作家状態、とは言わないまでも、文壇や論壇の存在など必要としない別種のパブリケーションが広く浸透し始めているわけです。

……しかしこのパブリケーションpublicationという言葉が含意するパブリックpublicとはいったいこの場合何を意味しているでしょうか。それはいかなる「公(おおやけ)」でしょうか。
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by urag | 2006-04-06 22:32 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 新・秋嶋書店員日記 at 2006-04-09 11:02
タイトル : 一億総作家状態
ウラゲツ☆ブログさんの自費出版業界は飽和段階に突入かという記事で投げかけられている ……一億総作家状態、とは言わないまでも、文壇や論壇の存在など必要としない別種のパブリケーションが広く浸透し始めているわけです。 ……しかしこのパブリケーションpublicationという言葉が含意するパブリックpublicとはいったいこの場合何を意味しているでしょうか。それはいかなる「公(おおやけ)」でしょうか。 というご発言を重く受け取っています。 インターネットが世に浸透し、誰もがネットで発言でき...... more


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