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2006年 03月 22日

花粉症あるいは『クリドラ』の見果てぬ結末

鼻がつまって呼吸がうまくできず本当につらいです。口呼吸なので咽喉がひどく渇きますし、激しいクシャミに脳みそがグラグラします。例年より花粉の飛散はずいぶん少ないという予報でしたが、私にはまったく関係なく、例年通りの苦しみを味わっています。ああ・・・解放されたい。

『クリスタル・ドラゴン(24)』を読み終えて親しい知人に貸したところ、知人はこれまで続いてきたとてもゆったりした寄り道的展開が第24巻でもいよいよ間延びしながら続いているのを見て、「これで一冊分が終わりなんて腹が立つ! もう次からは読まない」ときっぱり宣言して本を突き返してきました。まあそう言うのも分からないではない。でもね、ファンにとってはこのテンポすらも愛しいのですよ。急がば回れというじゃありませんか(意味不明)。

例えば第9巻で、狂戦士ソリルが妻のヘンルーダを助けるために、風の精の王パラルダに導かれて異界(聖域)への道のりをたどる描写があります。異界への道のりと言っても、何かおどろおどろしい描写があるのではありません。たくさんの石柱が居並ぶ明るい爽やかな草原を、見えざる迷路でも辿るかのように、パラルダの言う通りに東へ西へ、北へ南へ前後左右にひたすら行ったり来たりするのです。そうして丸一日を費やした後、ようやくその草原のある角度の空間から、異界=聖域に通じる鏡に似た「膜」状の"門"が出現します。

ソリルはそこから異空間に入って、ある者たちと死闘を繰り広げることになるのですが、戦いの終焉に待ち受けていた真実に彼がたどり着いたとき(第10巻)、私はその描写に心から戦慄しました。うわーそう来るか、そう来ちゃうのか、という感じ。回り道が一番の近道になる。逃れようのない必然的な遠回りや寄り道がそこにはあるのです。現実の人生にも似たようなことがある気がします。これとあれがまさかこんな時に繋がるとは・・・という経験。「さだめ」としか言いようのない、何ものかの到来。

とはいえ、私の知人にしてみればそれでも「ここはもっと巻けるだろう」という場面があるじゃないか、ということなのだとは思います。それはそれでよく理解できますけれども。
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by urag | 2006-03-22 14:14 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
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