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2006年 02月 06日

「現代思想」2月臨時増刊号:フランス暴動――階級社会の行方

a0018105_20163177.jpg月刊誌「現代思想」2月臨時増刊号は、「総特集=フランス暴動――階級社会の行方」です。海外の論調をふんだんに取り入れているだけでなく、国内の研究者によるリポートや作家・識者によるエッセイなどを掲載し、とても充実しています。

弊社刊行のヴィルノ本の訳者である廣瀬純さんも寄稿されており、同じくアガンベン本の訳者である堤康徳さんがネグリの論文を訳されています。今日現在、青土社さんのサイトで目次が見れないので、以下に転記します。論文の副題や訳者名が省略されていますがご勘弁を。

■討議
フランス暴動をどう見るか (鵜飼哲+平野千果子+森千香子+なすび)

■フランスから
危ないぞ、共和国! (E・バリバール+F・ベンスラマほか)
裸の共和国の古ぼけた新しい服 (Y・ムーリエ・ブータン)
若者たちが政治のなかに入ってきた (F・ブラン)
日々の屈辱 (A・バディウ)
母さんとやれよ! (J・ボードリヤール)
遠くから (E・グリッサン+P・シャモワゾー)

■何が起こったのか
フランス郊外 (コリン・コバヤシ)
仲間よ、安らかにくたばれ (稲葉奈々子)
論理的な暴動とマルチチュディネスクなコギト (市田良彦)
眼下の第三世界 (増田一夫)

■郊外と若者
仮設避暑地の陽光 (堀江敏幸)
ラップと暴動 (陣野俊史)
炎に浮かぶ言葉 (森千香子)
メディアと「都市暴力」 (鶴巻泉子)
フランスの若者の暴動とマスメディア (重光哲明)
郊外と〈第三世界〉の拡大 (萱野稔人)
国民再生は郊外から始まる (昼間賢)

■移民のフランス
フランス暴動は他人事ではない (梁石日)
誰でもが政治をしなければならない、誰でもが政治をすることができる…… (櫻本陽一)
鏡としてのマイノリティ (鈴木則夫)
軍都の時空の中で (東琢磨)

■暴動とは何か
しかし革命までは時間がある (T・ネグリ)
フランスにおける暴力についてのいくつかの非PC的省察 (S・ジジェク)
彼らは「何人かの野蛮なインディアンに過ぎない」のか? (廣瀬純)
北関東ノクターン (平井玄)
暴徒の背後に女がいる (矢部史郎)
暴「動」の張力 (桜井大造)

***

編集人の池上善彦さんは編集後記で石母田正の言葉を引いています、「大きな民衆運動はそれが突然に起こる場合であってもその背後にはかならず長い民衆の伝統がつみさかねられている」。梁石日さんは、「フランス暴動は他人事には思えない」と書いています。これは軽々しい政治意識やシンパシーによるものではないのです。なぜ彼がそう書いたのか、皆さんもぜひ本書を手にとって味読していただければと思います。

以上です。(H)
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by urag | 2006-02-06 20:12 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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