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2006年 01月 22日

今週の注目新刊(第35回:06年1月22日)

先週後半あたりから軽い風邪が抜けないままで、嫌な感じです。軽いのですがだるい。頭痛と咽喉の痛み。背中や肩の凝りが辛いです。

今週は辞典類で見るべきものがいくつかあります。

ユダヤ大事典
ユダヤ大事典編纂委員会編 / 荒地出版社 / ¥2,520

音の百科事典
音の百科事典編集委員会編 / 丸善 / ¥24,150

日本古代史大辞典
上田正昭監修・編集 / 大和書房 / ¥29,400

二つ目と三つ目もぜひ購読したいところですが、この値段では簡単には手が出ません。

***

そのたびごとにただ一つ、世界の終焉 I
ジャック・デリダ著 / 岩波書店 / ¥3,570
●弔文の集成ですね。

サルトル
梅木達郎著 / 日本放送出版協会 / ¥1,050
●昨年逝去された仏文学研究者による最後の本。

初期ヘーゲル哲学の軌跡
ヘーゲル著 寄川条路編訳 / ナカニシヤ出版 / ¥2,730
●帯文によれば、「フランクフルト期からハイデルベルク期までの、ヘーゲルの断片集・講義録・書評の本邦初訳を含む」ものだそうです。

食の歴史 1
J‐L・フランドランほか編 / 藤原書店 / ¥6,300
●食から西洋文明を見る。全三巻の壮大な通史となるようです。

ヨーロピアン・ドリーム
ジェレミー・リフキン著 / 日本放送出版協会 / ¥2,940
●帯文に曰く「もはやアメリカン・ドリームは輝きを失ってしまった。民族国家の概念を超えたネットワークを構築するEU。環境の保護、平穏な社会、真に豊かな生活を実現する理想社会がここにある」。これまで数々の話題作を世に送り出してきたリフキン。多岐にわたる問題を扱ってきたせいか、彼の本が本屋さんで一まとまりになっているのはあまり見かけません。

知識人の責任
ノーム・チョムスキー著 / 青弓社 / ¥2,730
●上野俊哉さんも寄稿されています。目次は以下の通り。
第1部 知識人の責任 ノーム・チョムスキー
 第1章 知識人と学校についての考察 清水知子訳
 第2章 知識人の責任 浅見克彦訳
 第3章 抵抗について 野々村文宏訳
 第4章 「抵抗について」の補遺 野々村文宏訳
第2部 「知識人」という文体
 第1章 普遍的知識人の現在 浅見克彦
 第2章 チョムスキー、知識人の十字路 上野俊哉
 第3章 音の不服従、映像の不服従 野々村文宏
あとがき 浅見克彦

ネット社会の未来像
宮台真司ほか著 / 春秋社 / ¥1,680

面白いほどよくわかるフロイトの精神分析
立木康介監修 / 日本文芸社 / ¥1,575

ヴァチカン・アカデミーの生命倫理
秋葉悦子訳著 / 知泉書館 / ¥4,200

芸術の条件 近代美学の境界
小田部胤久著 / 東京大学出版会 / ¥5,460
●『象徴の美学』(東京大学出版会、95年1月)、『芸術の逆説:近代美学の成立』(東京大学出版会、 01年11月)に続く、第三作。

さすらい姫考
小林とし子著 / 笠間書院 / ¥1,995

ジェラール・ド・ネルヴァル
田村毅著 / 東京大学出版会 / ¥9,660

イリアス
アレッサンドロ・バリッコ著 / 白水社 / ¥2,100
●著名作家による古典の「小説化」だそうです。

プロセス・アイ
茂木健一郎著 / 徳間書店 / ¥1,890
●小説です。小林秀雄賞受賞第一作とのこと。

わが同時代人の歴史 第1巻
ヴラジーミル・ガラクチオーノヴィチ・コロレンコ著 / 文芸社 / ¥2,415
●自費出版なのでしょうか。地道な翻訳者の方がいらしたものです。

***

★今週の注目文庫、新書(値段は税込)

全体性と無限(下)
E・レヴィナス著 / 熊野純彦訳 / 岩波文庫 / 903円
●訳者解説に曰く「合田氏の訳は、この国におけるレヴィナス受容の方向を決定づけた訳業であり、今回の拙訳の作業にあっても絶えず参照し、多くを学んでいる。訳註のいくつかには、氏の研究成果をそのまま活用させて頂いたものもある」とのことです。

チベット遠征 改版
S・ヘディン著 / 金子民雄訳 / 中公文庫BIBLIO / 1,050円
●中公文庫BIBLIOはいいシリーズですよね。

人間の安全保障
A・セン著 / 東郷えりか訳 / 集英社新書 / 714円
●センの新書はこれで二冊目。

日中一〇〇年史 二つの近代を問い直す
丸川哲史著 / 光文社新書 / 798円

***

以上です。(H)
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by urag | 2006-01-22 18:47 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(4)
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Commented by H(教養の道) at 2006-01-24 17:05 x
いやはやなんというか、やはり選書の眼識がすごいですね。しかもおすすめの評がとてもうまく、かなりの数(半分くらい)注文してしまいました。他社の本をこれだけご紹介くださることに、出版界の良心を感じる(消費税の一括増税は見直すべきですね)一方、大丈夫かなと心配……になりそうですが、月曜社さんのことですから、リストよりももっと刺激に満ちた新刊・復刻をどど~んと出していただけると、安心と期待をしています。
Commented by tropicalist at 2006-01-24 23:54 x
> 小林秀雄賞受賞作
受賞第一作、ですよね。
http://www.tokuma.jp/CGI/book/base/books.cgi?proc=4&isbn=4-19-862103-9
小林賞は『脳と仮想』。
http://book.shinchosha.co.jp/kobayashisho/
Commented by urag at 2006-01-25 23:51
Hさん、こんにちは。寛容なお言葉と温かい激励を頂戴し、ありがとうございます。選書は手間ではありますが、自社の本がどのような星座に位置しうるか、また、人文書棚をはじめとする書店の売場がどうやったら底上げされていくかを常に念頭に置きつつ、こうした作業を毎週やっています。今週はやや簡略に過ぎ、お恥ずかしい限りです。Hさんのご期待にお応えできるような出版活動(とはいえ本を出すだけが弊社の仕事ではないのですがそういう理屈は擱くとして)をして参ります!
Commented by urag at 2006-01-25 23:56
tropicalistさん、こんにちは。ご指摘の通り、私のとんでもない誤記で、赤面します。それぞれ現物を見てるのになんでこうなっちゃうんだろう。修正しました。ありがとうございました。


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