2005年 12月 15日

江川隆男さん新刊『死の哲学』が河出書房新社から

a0018105_12473686.jpg弊社よりエミール・ブレイエの『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』の翻訳解説書が近刊予定の江川隆男さん(首都大学東京助手)の書き下ろし新刊『死の哲学』が、シリーズ「道徳の系譜」の一冊として河出書房新社さんから刊行されました。

カバーにあしらわれている図像がとても印象的です。モノクロームのアルトーの写真の口元からエクトプラズムのように出現する、カラーのスピノザ像。江川さんの著書は、知泉書館さんから一昨年秋(03年10月)に刊行された『存在と差異――ドゥルーズの超越論的経験論』に続いて二冊目になります。

死の哲学
江川隆男(1958-)著
河出書房新社 05年12月 本体1500円 46判並製166頁 ISBN4-309-24358-4

■帯文より:スピノザ、アルトー、ドゥルーズ=ガタリらが渦巻く大地からうまれた衝撃の〈実践哲学〉。死を折り曲げ、死を分裂症化し、ひとつの死を構成する、器官なき身体の舞踏へ――。

■本書より:死の哲学とは、第一に死を神聖化することを止め、第二にそれによって死の観念を歪め、死そのものを曲げることである。あるいは、少なくともそれらに対する倫理的な努力である。それが死を分裂症化するということである。したがって、死の哲学を言わば〈残酷ノ哲学:フィロソフィア・クルーデーリス〉と称することもできるだろう。少なくとも私は、そういうものとしての死の哲学を見いだしたいのだ。

■目次:
序論
1 不死に至る病
 第一節 絶対的悲しみのマイナー幾何学
 第二節 欲望する並行論・分身論
2 死の遠近法
 第三節 本質の外皮を引掻く
 第四節 ヘテロリズム宣言
3 死の哲学
 第五節 不死の経験論
 第六節 強度と分身――死の分裂化

あとがき

***

弊社より近刊のブレイエの翻訳書には、江川さんの長篇論考「出来事と自然哲学――非歴史性のストア主義について」が収録されます。詳細はまた後日お知らせいたします。(H)
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by urag | 2005-12-15 12:52 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(2)
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Commented by kasuga at 2005-12-21 16:42 x
>死の哲学とは、第一に死を神聖化することを止め、第二にそれによって死の観念を歪め、死そのものを曲げることである。あるいは、少なくともそれらに対する倫理的な努力である。

会社で見て印象的な本だと思いましたが、「死を神聖化することを止め」という部分に興味がわきました。年末に会社で本の整理があるので、チェックしておきたい一冊です。
(さきほど無事帰京しました。)
Commented by urag at 2005-12-21 19:49
kasugaさんおかえりなさい。ぜひチェックしてみてください。


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