ウラゲツ☆ブログ

urag.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 01日

「インコミ」55号の特集「情報社会の変貌」は要チェック

a0018105_19555365.jpg
季刊「インターコミュニケーション」55号(2006年冬号)の特集「情報社会の変貌――その可能性と不可能性」は必見です。

「情報社会」という言葉が誕生してからそれなりの年月が経過していますが、ITの加速的発展は現代社会にさまざまな影響を与えています。

もはや利用者にとっての従来の「生の時間」は追い越され、私たちの欲望は次々に「介助」され「成型」されていきます。自由の名の元に巧みに飼いならしていくための有効な政治戦略がそこで発揮されているわけです。

私たちがいったいどんな「現在」と「来たるべき未来」に生きているのか、今回の特集はさまざまなキーワードや視点を与えてくれます。

■特集頁目次

情報社会を理解するためのキーワード20――ised2.0に向けて
東浩紀+濱野智史=監修 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)東浩紀研究室=制作
[エンパワーメント/オープン/価値/環境/ゲーム/公共性/コミュニケーション/自由/情報財/身体/セキュリティ/創発/組織/秩序/データベース/認証/認知限界/ネットワーク/プラットフォーム/ユビキタス]※4頁にわたる「参考文献」が付されています。

メタコニュニケーションへの欲望――情報社会論と現代社会
佐藤俊樹+北田暁大+鈴木健=鼎談
[情報社会を語る欲望/三〇〇年後の世界を設計する/WWWとネットバブルのあとで/誰も情報社会論を求めていない/メディア論と否定神学/全体性はなくなっているか/PICSYの可能性と疑問/PICSYと社会主義/コミュニケーション・システムをどう考えるか]

メディアの未来を再構築する――2005年から2015年へ
渡辺保史
[褪色した未来ヴィジョン/共有と共創のプラットフォーム/新たな信用創造から立ち上がるメディア/メディアの場所性を復権させる/もうひとつのユビキタス都市像/関係を組み換える智の発現]

コミュニケーションメディアの諸相
〔ケータイ〕 辻大介 「つながりのリスク不安」
〔ネット配信・P2P〕 谷口文和 「新しいビジネス、揺れ動く価値観」
〔ブログ・SNS〕 濱野智史 「ブログはジャーナリズムたりうるか」
〔RFID・ユビキタス〕 高木浩光 「ユビキタスの悪夢は回避できるか」

ケータイは“反社会的存在”か?――断片化する関係性
鈴木謙介+辻大介
[ネットワーク社会の実像/ケータイ依存と友人関係/繋がりのモニタリング/モジュラー人間と不安の共同性]

情報-文化の見取り図――モダニティにおける自我・ネットワーク・秩序
鈴木謙介
[ダイアグラム1:「情報社会」2.0のもたらすもの/ダイアグラム2:ネットワーキングによって創発する社会性/ダイアグラム3:モダニティの再帰性とアーキテクチャ/ダイアグラム4:欲望のデータベースと断片化する自我/ダイアグラム5:アドミニストレーターとハッカーの秩序モデル]

構成的社会契約試論
鈴木健
[構成的社会契約への思想的パス/構成的社会契約への技術的パス/いまだ見ぬ構成的社会契約の姿へ/なめらか/ステップ/フラット]

記憶産業/記憶のテクノロジー――「象徴的貧困」を超えて
ベルナール・スティグレール 石田英敬=聞き手・解説 西兼志=訳
[記憶/グーテンベルク銀河系の終焉/IRCAM/一般器官学/象徴的貧困/ハイパー産業時代の哲学と芸術/解題「ベルナール・スティグレールの仕事」]

***

本号にインタビューが掲載されている、フランスの哲学者でありIRCAM(国立音楽音響調整研究所)所長であるスティグレールさんが今月来日するそうです。来日はこれで二度目。以下のような日程で来日記念国際シンポジウムが開催されるそうです。

◎技術と時間――ハイパー産業時代に立ち向かう哲学

05年12月18日(日)「精神のテクノロジー、精神の政治学」(同時通訳つき)
東京大学駒場キャンパス18号館ホール

05年12月19日(月)「ベルナール・スティグレールの思想をめぐって」
日仏会館ホール

15:00-18:30 映画上映「イスター」(189分、オーストラリア、2004年、 英語/フランス語、英語字幕)
19:00-20:30 討論会「ヨーロッパを構成する」 (同時通訳つき)
パネリスト:ベルナール・スティグレール(哲学者、IRCAM所長)/渡邊守章(東京大学名誉教授)/西谷修(東京外国語大学)/石田英敬(東京大学)

主催:東京大学石田英敬研究室
共催:21世紀COE次世代ユビキタス情報社会基盤の形成,21世紀COE共生のための国際哲学交流センター

http://www.mfj.gr.jp/index-j.html#calendrier0512
[PR]

by urag | 2005-12-01 19:59 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://urag.exblog.jp/tb/2745842
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 山川 at 2006-02-14 23:19 x
季刊「インターコミュニケーション」55号(2006年冬号)の特集「情報社会の変貌――その可能性と不可能性」の購入方法を教えてください.
Commented by urag at 2006-02-15 10:59
山川さんこんにちは。「インターコミュニケーション」誌は発行発売元であるNTT出版さんのサイトから購入できます。
http://www.nttpub.co.jp/ic/ic001.php


<< 師走にて      『現代思想』12月号「1990... >>