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2005年 11月 15日

「ピュタゴラス・ブックス」シリーズ4点同時刊行

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ランダムハウス講談社さんから、「ピュタゴラス・ブックス」という新しいシリーズの本が4点同時に刊行されました。

星たちのダンス――惑星が描き出す美の世界
ジョン・マルティノー著 青木薫訳
ランダムハウス講談社 05年11月 本体1400円 B6変形判86+6頁 ISBN4-270‐00104-6
■帯文より:地球をとりまく、驚くべき調和
■原書:"A Little Book of Coincidence" by John Martineau, 2001, Walker Publishing.

ハーモノグラフ――音がおりなす美の世界
アンソニー・アシュトン著 青木薫訳
ランダムハウス講談社 05年11月 本体1400円 B6変形判76+14頁 ISBN4-270‐00105-4
■帯文より:耳に快い音は、目にも美しい
■原書:"Harmonograph: A Visual Guide to the Mathematics of Music" by Anthony Ashton, 2003, Walker Pubishing.

Q.E.D.――証明が生み出す美の世界
バーカード・ポルスター著 青木薫訳

プラトンとアルキメデスの立体――三次元に浮かび上がる美の世界
ダウド・サットン著 青木薫訳
ランダムハウス講談社 05年11月 本体1400円 B6変形判80+12頁 ISBN4-270‐00107-0
■帯文より:球体から生まれた、深遠なる形の数々
■原書:"Platonic & Archimedean Solids" by Daud Sutton, 2002, Walker Publishing.

●ブックデザインはいずれも、松田行正さんと中村晋平さんによるものです。本文がそれぞれスミではなく特色で刷られていて、幾何学模様の多い図版が映えて、やわらかい感じがします。私は「Q.E.D.」だけ後回しにしてしまったので、ここでは三冊の紹介のみです。

●テーマは副題にも共通するように、数学的・天文学的・調和的「美の世界」で、それぞれが簡潔に紹介されています。古代ギリシアの哲学者ピュタゴラスの名を冠したシリーズということで、すぐにピンとくる方もいらっしゃることでしょう。

●調和的美は、自然界に満ち満ちており、ミクロの世界からマクロの世界まで、また、目に見えるものから、目に見えない形而上学的な次元までを貫いています。混乱と混迷の時代にこそ、調和へ向けられた古えの人々の視線を思い出すべきなのではないかと私は思います。

●東大出版会から現在刊行中のシリーズ「非線形・非平衡現象の数理」とあわせ、今後の展開をとても楽しみにしているのが「ピュタゴラス・ブックス」です。

●私自身は、大学生の時分から、いわゆる「思弁的音楽」のテーマや、「音楽」概念の変遷と拡張、また、「和声学」(プトレマイオス)、「世界の和声」(ケプラー)、「波動学」(ハンス・イェンニ)、「アクロアシス(聞くことによる観照)」(ハンス・カイザー)などに関心を持ち、はや十数年が経ちました。いずれ、「調和」をテーマにした叢書を立ち上げるのだ、と志しています。この方面の関心については「未来」誌の2004年4月号に書きました。

●いつか私にとっての「聖地」のひとつであるスイスのバーゼルにも旅行に行けたらと思います。なぜバーゼルなのか? 今はただ沈黙しておきます。(H)
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by urag | 2005-11-15 23:01 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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