2016年 06月 13日

注目新刊:『21世紀の哲学をひらく』、ベルクソン新訳『笑い』

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★増田靖彦さん(訳書:ハーマッハー『他自律』)
★柿並良佑さん(共訳:サラ-モランス『ソドム』)
★清水知子さん(著書:『文化と暴力』、共訳:バトラー『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』、ウォルターズ『統治性』)
ミネルヴァ書房さんから刊行されたアンソロジー集で増田さんが編著者を、柿並さんと清水さんが共著者を務めておられます。

21世紀の哲学をひらく――現代思想の最前線への招待
齋藤元紀・増田靖彦編著
ミネルヴァ書房 2016年5月 本体3,500円 A5判並製296頁 ISBN978-4-623-07582-9

帯文より:人間の思考はどこまで進んでいるか。ナンシー、ガタリ、ハーバーマス、カヴェル、バトラー…不透明さを増す哲学の論点を探る、待望の思想地図。

第Ⅰ部「現代のフランス・イタリア哲学」で、柿並良佑さんが第1章「哲学と〈政治〉の問い――ラクー=ラバルトとナンシー」(1 〈政治〉をめぐって/2 新たな哲学の位置を求めて/3 〈哲学の終焉〉の後で)を寄稿され、編者の増田靖彦さんは第2章「主観性の生産/別の仕方で思考する試み――フェリックス・ガタリを中心にして」(1 プルーストを読む/2 ガタリの思想/3 備考――ネグリとの邂逅)を執筆されています。また、第Ⅲ部「現代のイギリス・アメリカ哲学」では清水知子さんが、第11章「性/生の可能性を問う政治哲学――ジュディス・バトラーの思想」(1 欲望のエコノミー/2 異性愛のマトリクスとメランコリー/3 暴力・哀悼・可傷性/4 身体の存在論と倫理)を寄稿されています。

このほか、第Ⅰ部では川瀬雅也さんによる第3章「生の現象学――ミシェル・アンリ、そして木村敏」、信友建志さんによる第4章「「寄生者」の思想――ジャック・ラカン」、鯖江秀樹さんによる第5章「イタリアの現代哲学――ネグリ、カッチャーリ、アガンベン、エスポジト、ヴァッティモ、エーコ」が収められ、第Ⅱ部「現代のドイツ哲学」では加藤哲理さんによる第6章「「実践哲学の復権」の再考――ハーバーマス、ルーマン、ガーダマー」、編者の齋藤元紀さんによる第7章「アレゴリーとメタファー――ベンヤミンとブルーメンベルク」、入谷秀一さんによる第8章「批判理論――アドルノ、ホネット、そしてフランクフルト学派の新世代たち」を収録、第Ⅲ部では荒畑靖宏さんによる第9章「日常性への回帰と懐疑論の回帰――スタンリー・カヴェル」、三松幸雄さんによる第10章「「芸術」以後――音楽の零度より ジョン・ケージ」、河田健太郎さんによる第12章「ナンセンスとしての倫理――コーラ・ダイアモンドの『論考』解釈」、齋藤暢人さんによる第13章「分析哲学――現代の言語哲学として」が収録されています。

また、増田靖彦さんは今月発売となった光文社古典新訳文庫で、ベルクソンの名著の新訳を手掛けられています。

笑い
ベルクソン著 増田靖彦訳
光文社古典新訳文庫 2016年6月 本体980円 328頁 ISBN978-4-334-75333-7

帯文より:「おかしさ」はどこから生まれてくるのか?「笑い」のツボを哲学する。

目次:
笑い
 序
 旧序
 第一章 おかしさ一般について
 第二章 情況のおかしさと言葉のおかしさ
 第三章 性格のおかしさ
 第二十三版の付録
解説
年譜
訳者あとがき

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一方、私自身のお話しで恐縮ですが、先週土曜日は、明星大学日野キャンパスにお邪魔し、人文学部H28年度(2016年)「自己と社会 II」「文化を職業にする」第2回において発表させていただきました。今年で5回目の参加になりますが、今回はテーマを「出版界の現在と独立系出版社」とし、ここ数年間で出版業界に起きた変化や新しい波、また私の信条と体験をお話ししました。ご清聴いただきありがとうございました。担当教官の小林一岳先生に深謝申し上げます。受講された皆さんとどこかで再会できることを楽しみにしています。

2012年6月16日「文化を職業にする」
2013年6月15日「独立系出版社の仕事」
2014年6月07日「変貌する出版界と独立系出版社の仕事」
2015年6月13日「独立系出版社の挑戦」
2016年6月11日「出版界の現在と独立系出版社」

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by urag | 2016-06-13 11:29 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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