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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2005年 08月 27日

TRCブックポータルが8月24日でサービス終了しやがって

これまで何度も不便になると繰り返し発言してきましたが、本当にTRCは「週刊新刊全点案内」をはじめとするサービスを8月24日付けで全部やめてしまいました。残念です。ただただ残念。TRCはやっぱり個人客に眼が向いてないですね。

そういうわけで、拙ブログでやっていた「今週の注目新刊」はいままでのかたちでの継続は不可能になってしまいました。つまり、毎週1200~1500点ある新刊データの中から選択するということができなくなったわけです。依拠すべきポータルサイトはもうどこにもありません。

何度も言っていますが、bk1が提供しているその日ごとの入荷アイテム一覧では、bk1が24時間以内に発送すべく仕入れた商品「しか」表示されていませんから、そこから漏れたあらゆる書籍は参照しようがないわけです。bk1の悪口を言いたいんじゃないです。bk1じゃ無理、というその「事実」を噛み締めているのです。

4月から「今週の注目新刊」をはじめて、たったの4ヶ月。楽しかったですし、毎回色んなことを学びました。そもそも私がbk1の「人文レジ前」を終了してからはや一年以上が経ちました。復帰することはもうないと思いますし、ああしたことをやらせてくれるオンライン書店はたぶんほかにはないでしょう。

それでも諦めずに、書物の海へもう一度漕ぎ出すつもりですけどね。でも、「こんな版元からあんな本が出てるよ」というような驚きにたどり着くまでの時間は、今までの数倍かかるでしょうね。ひょっとしたら出会えずじまいになるかもしれない。

TRCがやっていたことを、他社が肩代わりすることはできないわけじゃないと思うんですね。トーハンとか日販とかの大手取次の新刊データと、地方小の新刊データをドッキングさせれば、かなり充実した書誌データが毎週なり毎月なり集積できるでしょう。TRCの「週刊新刊全点案内」の個人向けヴァージョンをぜひどこかの関連会社が手がけて欲しいものです。(H)

by urag | 2005-08-27 18:28 | 本のコンシェルジュ | Comments(0)


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