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2015年 10月 23日

まもなく発売:アンソロジー『ドゥルーズ』、ほか

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★鵜飼哲さん(共訳:ジュネ『公然たる敵』)
★江川隆男さん(訳書:ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』)
★近藤和敬さん(著書:『カヴァイエス研究』、訳書:カヴァイエス『論理学と学知の理論について』)
★廣瀬純さん(著書:『絶望論』、共著:『闘争のアサンブレア』、訳書:ヴィルノ『マルチチュードの文法』、共訳:ネグリ『芸術とマルチチュード』)
★西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』)
第一線のドゥルーズ研究者の対談や、国内外の刺激的な論考、ドゥルーズの主要著作ガイドをなどをまとめた魅力的なアンソロジー『ドゥルーズ――没後20年 新たなる転回』(河出書房新社編集部編、河出書房新社、2015年10月、本体2,100円、A5判並製272頁、ISBN978-4-309-24735-9)がまもなく発売されます。鵜飼さんは宇野邦一さんとの対談「概念の力と「地理哲学」」を寄稿され、江川さんは堀千晶さんとの対談「絶対的脱領土化の思考」を寄せておられます。近藤さんは論文「ドゥルーズに影響をあたえた哲学者たち――「プラトニズムの転倒」をめぐる」を、廣瀬さんは論文「悲劇的なこの世界では哲学が直ちに政治になる。――1969年、スピノザからストア派へ」を寄稿。このほか、小泉義之さんと千葉雅也さんとの対談「ドゥルーズを忘れることは可能か――20年目の問い」、檜垣立哉さん、アンヌ・ソヴァニャルグさん、フランソワ・ズーラビシヴィリさん、ジャン=クリストフ・ゴダールさん、ペテル=パル・ペルバルトさん、ローラ=U・マークスさん、ブライアン・マッスミさん、パトリック・ロレッドさん、李珍景さんらの論考のほか、作家の庄野頼子さんや荻世いをらさんも寄稿されていて、注目です。西山さんはロレッドの論考「動物は人間のように愚かであることができるか――デリダとドゥルーズをめぐる「超越論的愚かさ」について」を小川歩人さんと共訳されています。デビュー作から遺稿までの著作ガイドのほか、村澤真保呂さんによる「ガタリの著作を読む」、国内外のドゥルーズ論を紹介する堀千晶さんによる「文献案内」が収録されています。堀さんのご紹介によれば来月ミニュイからドゥルーズの『書簡集その他のテクスト Lettres et autres textes』が刊行予定とのことです。書名のリンク先(ミニュイのウェブサイト)で目次をご確認いただけます。


★今福龍太さん(著書:『ブラジルのホモ・ルーデンス』)
これまで各誌やアンソロジーなどで発表されてきたテクストを改稿のうえ一冊におまとめになった『わたしたちは難破者である』(河出書房新社、2015年8月、本体2,900円、46判上製288頁、ISBN978-4-309-24725-0)に続き、姉妹編とも言うべき『わたしたちは砂粒に還る』(河出書房新社、2015年10月、本体2,800円、46判上製288頁、ISBN978-4-309-24734-2)が発売になりました。帯文に曰く「思考と想像力が再生する源を求めて、砂漠へ、この砂粒の群島へと還ろう――来たるべき「第二の自然」を生きるためのエチカ」と。「幻を見る人」「生の贈与」「ル・クレジオの王国」「ひとの奥処」の4部構成で15本のテクストが収められ、前後をプロローグとエピローグが挟んでいます。巻末の後記に曰く「堅固な構造物を造って、そのなかに自己完結的な合理システムを構築したつもりでいた人類は、彼らをめぐる第二の自然が、すでに風穴だらけの、すばらしく多孔的な媒質となって運動をはじめたことにようやく気づきはじめたのだ。そしてここにいちはやく、新たに想像された碧い海底、砂漠、雲、そして冷厳たる氷の海へと還ろうとした者たちがいる。第二の自然へと、憧れとともに未知の帰還を果たそうとした者たちがいる。/私もまた、そのような者たちの動きにささやかに連なるために、この本を編んだ」(285頁)。


★木内久美子さん(共訳:ポール・ド・マン『盲目と洞察』)
★ドリーン・マッシーさん(著書:『空間のために』)
今月半ばに御茶ノ水のアテネフランセ文化センターで行われたパトリック・キーラー監督作品『ロビンソン』三部作の上映に合わせて、『時間のランドスケープス』と題した冊子を木内さんが作成されておられます。「ロンドン」(1994年)、「空間のロビンソン」(1997年)、「廃墟のロビンソン」(2010年)の紹介に始まり、キーラーさんのフィルモグラフィ、キーラーさんへの木内さんによるメール・インタヴュー「風景の未来に向けて――パトリック・キーラーに聞く」(巻末には英語原文も掲載)、佐藤元状さんによる論考「パトリック・キーラーとシュールレアリスム的な想像力」、萩野亮さんによる論考「ロンドンの憂鬱」、東志保さんによる論考「変わりつつある風景のなかで――パトリック・キーラーの『ロンドン』とクリス・マルケルの映画作品」、そしてドリーン・マッシーさんの長篇論文「風景/空間/政治――試論」が木内さんによる翻訳で掲載されています(53-65頁)。頒価税込1000円。お買い求めはキーラー上映会の案内のために開設されたツイッターのアカウントか、上映会会場までお尋ね下さい。上映会は来月以下の通り行われます。

神戸
日程:11月6日 (金)、11月7日(土)
会場:神戸映画資料館(新長田)
スケジュール:
6日(金)
13:00『ロンドン』+ティーチイン(木内久美子)
15:00『空間のロビンソン』
16:40『廃墟のロビンソン』
7日(土)
13:50『ロンドン』+ティーチイン(木内久美子)
15:50『空間のロビンソン』
17:30『廃墟のロビンソン』
19:20 トーク(木内久美子)[無料]

名古屋
日程:11月29日 (日)~12月6日(日)のいずれかの日(第20回 アートフィルムフェスティバル)
会場:愛知芸術文化センター12階・アートスペースA


★阿部将伸さん(著書:『存在とロゴス』)
昨年刊行されて話題を呼んだハイデガーのいわゆる『黒ノート』をめぐる最新の研究成果を収めた論集『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か――「黒ノート」をめぐる討議』(ペーター・トラヴニー+中田光雄+齋藤元紀編、水声社、2015年9月、本体3,000円、A5判並製304頁、ISBN978-4-8010-0124-4)が先月刊行されました。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。阿部さんは中川萌子さんとともに、トラヴニーさんの来日講演「普遍的なものと殲滅――ハイデガーの存在史的な反ユダヤ主義」(234-268頁)をお訳しになっておられます。

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by urag | 2015-10-23 18:32 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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