ウラゲツ☆ブログ

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2015年 10月 23日

備忘録(7)

◆10月23日正午現在。
50万円以下の皆様にお知らせきましたね。27日までに入金と。入金後に集会のお知らせが届くという段取りでしょうか。

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◆10月24日正午現在。
批判に対する聞く耳を持っているのは悪い事ではありません。けれどもブックフェアの選書が偏向している、などと言い募る人々もまた別の視点から言えば立派に偏向しているという現実を看過すべきではありません。MJはバランス感覚をアピールするだけじゃなくて、様々な客と対峙する気概を示しても良かったはずだと思います。書店には選書と取捨選択の自由があります。

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◆10月26日13時現在。
MJの「謝罪」事案は某全国紙で取り上げられたせいか、様々な反響を呼んでいるようです。他書店の書店員さんの中には「(謝罪は)がっかりだし迷惑」だと仰っている方がいますし、元書店員さんの中にも「現場のモチベーションが下がるよ」と強い危惧を示される声を聞きます。MJもしくはグループの誰の判断でこうした事態に至ったのか、注目している出版人も多いです。業界人に色々と噂されているのはMJにとって何の得にもならないでしょう。副作用を考えた方がよさそうです。

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◆10月27日午前11時現在。
「神奈川新聞」2015年10月27日付記事「海老名「ツタヤ」図書館、共同運営会社が撤退を検討」によれば、「海老名市立中央図書館について、共同運営会社の図書館流通センター(TRC)が、CCCとの協力関係を解消する方向で検討を進めている〔・・・〕館運営の方向性の違いが大きな理由」とのことです。

記事はさらにこう伝えています。「2社による共同事業体ながら、中央館の改装や運営はほぼ全てCCCが担当。13年に同社が佐賀県の武雄市図書館で単独の指定管理者として手掛けたのと同様、書店の「蔦屋書店」やカフェのスターバックスを併設する空間が話題になった。一方で、郷土資料や雑誌バックナンバーの軽視や、分かりにくい本の分類などが指摘された。TRCはこうした点を問題視し、解消の検討に入った。/TRCは、神奈川新聞社の取材に対し「最近、CCCに内々に打診した。理念の違いを乗り越えようと思ったが、かなわなかった」と話した。その上で、TRCが手掛ける有馬館や学校図書室の支援などについては「市やCCCと今後のあり方を協議していきたい」と述べた。図書館を管轄する市教育部は「まだ聞いていない」としている。〔・・・〕2社は愛知県小牧市の新図書館計画でも共同運営を計画していたが、今月の住民投票でCCCによる館運営が反対多数となり、関係を解消した経緯がある」。

MJ渋谷店での例の対応といい、TRCの今回の件といい、これは本当に彼ら自身が決めたことなのでしょうか。あるいはDNPグループとしての判断なのでしょうか。TRCとしては今のうちにCCCと一線を画すということなのかもしれませんが、翻って彼らにツタヤ図書館とは別の新しい何かを開発できるのかどうか(そもそもそういう挑戦をしたいのかどうか)。今回の件はTRC、CCC双方から意見や経緯をじっくり聞いておく必要があります。業界紙や全国紙にそれが期待できない分、「神奈川新聞」さんの更なる取材に期待したいです。

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◆10月27日16時現在。
「新文化」20月27日付記事「TRC、指定管理者のパートナーCCCと提携解消」によれば、TRCがCCCに「提携解消を申し入れた」と。「神奈川新聞」では「内々の打診」と報じられていた件です。

記事に続けて曰く「海老名市立中央図書館のリニューアル段階で、選書や分類などに関するTRC側の意見が通らず、TRCの石井昭社長は「こちらの考えを受け入れようとしない。装備工場に突然発注書を送り、翌日の納品を要求するなどあまりにも勝手なふるまい。今後、共同事業体ではやらない」と断言した。CCCの広報は「これまでと変わりなく、両社で運営していくと認識している」とコメント」と。石井社長、CCC広報の双方のコメントがあるのは評価すべきことです。2社の温度差が著しいことが分かります。

NHKのテレビ番組「プロフェッショナル」は増田社長のキャラクターを掘り下げることによってその人間的魅力を描きえたものでした。失敗を恐れず挑戦するその姿勢は、不況によって慎重になっている既成勢力とは異なるブレイクスルーの新次元を生みだしうるものとして、視聴者の目に映ったのではないかと思われます。一方で、試行錯誤の連続ゆえに提携企業や取引企業にとっては身勝手だと思われるだろうことも想像できるわけで、石井社長の直言はそれを裏打ちするものです。コンセプトの錬成に時間をかけるのはいいですが、それ以外のことが犠牲になっては、協力者との関係性を損ねるのではないでしょうか。番組で「失敗を許容しうる成長戦略」と増田社長は仰っていたと思います。素晴らしいことです。しかし失敗の中で取引先の信用まで失ってしまうなら、それはただの「損」ではないかと疑問に思います。

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◆10月28日13時現在。
26日(月)に入金あり。一説によるとこれで債権者数はぐっと減るのだとか。これによって再生・統合への道筋を確固たるものにする、と。一部版元は蚊帳の外に出されたことになります。そしてこの推移によってかえって版元の視線は5位に向かうことに。

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◆10月29日17時現在。
「東洋経済」2015年10月28日付、杉本りうこ氏記名記事「TSUTAYA、誤解と憶測に満ちた会社の正体――メディアに出ないCCC増田社長が口を開く」は増田宗昭社長へのインタビュー。同誌の10月29日付記事「TSUTAYA図書館に協業企業が呆れた理由――CCCとの公立図書館運営の協業見直しへ」も杉本記者によるもので、TRCの谷一文子会長へのインタビュー。率直な意見の数々が非常に興味深いです。TRCはうすうす問題点に気づいていたはずで、なぜそこの充分なすり合わせを事前にCCCと時間をかけてしなかったのか。まったくしなかったとも思えません。徐々に違和感が蓄積し、市民から訴えられる段になってようやく「やっぱりダメか」となったということなのか。そうだとしてもやはりそれは判断が遅かったわけです。イノベーションにかけるCCCの思いというのも分からないではありません。しかし、図書館については不勉強すぎたのでしょうか。

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by urag | 2015-10-23 12:36 | 雑談 | Trackback | Comments(2)
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Commented by アスペル山ちゃん at 2015-10-28 10:24 x
提携解消絡みの記事、今週の週刊東洋経済にも掲載されてます。
東北地方で元書店主で倒産後、市議として立場を変えて読書推進に頑張るブログを紹介します。
http://blog.m.livedoor.jp/imaizumi_office/list
ご参考迄に
Commented by urag at 2015-10-28 11:04
アスペル山ちゃんさんこんにちは。情報ありがとうございます。


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