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2015年 06月 30日

栗田出版販売の民事再生に関する心配事あれこれ(2)

◆30日午前11時現在

7月6日(月)の債権者集会までに出版社が点検しておくべきことと対処すべきことについて、ごく簡単にまとめておきたいと思っています。色々と複雑な事情があって、取次、運送会社、版元、流通倉庫、書店、図書館のそれぞれの現場に混乱をもたらしうる要素があり、一般のお客様も一概に無関係ではありません。どこまで書けるか、書くべきか難しいところです。当然書けないこともあります。書けたとしてもはっきりとは明示できないこともあります。困ったものです。このエントリーは随時更新の予定です。

【30日15時特記:栗田さんの山本高秀社長のお名前で出版社に配布された6月26日付文書「栗田出版販売株式会社民事再生手続き開始の申立てについて」の第2項「当面の取引及び今後の再建の見通し」で書かれていることについて、版元がマークしている焦点はずいぶんはっきりしてきました。また、そうした案件に版元が対応する方法も幾通りか考えうることが分かってきました。諸々の影響を考えると当面は公表できませんが、いずれ将来的に歴史の一幕として振り返る際には詳細な記録も必要となってくるでしょう。以下では今回の一件を取り巻く業界の情況をやや広域から把握するための資料を列記していきたいと思います。】

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◆30日13時現在

株式を上場している版元のうち、株式会社インプレスホールディングスさんが昨日「栗田出版販売株式会社に対する債権の取立不能のおそれに関するお知らせ」というIR情報を公開されています。連結子会社である株式会社インプレス、株式会社リットーミュージック、株式会社山と渓谷社、の三社合計で6月25日現在の債権額は売掛債権約6500万円で、連結純資産に対する割合0.91%とのことです。弊社のような連載版元にとっては途方もない数字ですが、資産に対する割合からすれば、乗り越えうるのだろうと拝察します。

上場版元にはほかに、学研ホールディングス文溪堂中央経済社SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ株式会社(翔泳社)、スターツ出版ゼンリン昭文社アルファポリス、そして大阪屋の株主であるKADOKAWAなどがあります。これらの版元が栗田と取引があったのかどうか、規模がどれくらいか、については現時点では不明です。

Twitterでは「業界への発展ならびに出版社としての支援も含め、これまで通り通常業務を行っていく所存です」と表明される出版社さんがある一方で、facebookで「弊社にも売掛金があり、かなり被害が出そうです(涙)」と告白されている版元さんもいらっしゃいます。栗田さんの負債額は約135億円でそのほとんどが出版社に対するものだと聞いています。推測するに、平均して版元の負債は最大手では数十億単位、大手では数千万円から数億円、中小では数百万円から多ければ千万単位、零細でも数万から数十万円はあるものと思われます。世間で出版社の連鎖倒産を心配する声がちらほらあがるのも仕方ないところです。

栗田との関連性はないようですが、「東京商工リサーチ」2015年6月30日付速報によれば、株式会社東洋書店(新宿区矢来町、設立1975年)が事業停止し、6月25日に事後処理を弁護士に一任したとのことです。「負債総額は現在調査中。ロシア関連の専門書を中心としたユーラシア・ブックレットの扱いで有名な出版業者。ユーラシアから東南アジアまでの地域に関連する各種書籍を発行、大手出版取次業者を介して書店などに販売し、平成19年7月期には売上高約1億7000万円をあげていた。しかし、以降は需要の減少などで徐々に減収をたどり、25年7月期には売上高が1億円を割り込んで採算も悪化。今後も需要の回復の見込みが立たないとの判断で事業継続を断念、今回の措置となった」と報じられています。

【ご注意ください:事業停止された東洋書店さんと、図鑑などの出版を行っている株式会社東洋書林(新宿区山吹町)さんとはまったく無関係です。一字違いですが、東洋書林さんはまったく別の会社で、通常通り営業されていますので、書店さんにおかれましては混同されませんようお気を付け下さい。】

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◆30日14時現在

NaverまとめではROCKHEARTSさんによるまとめ記事「出版不況が本格化?業界4位が経営破綻・・・「出版取次会社」って、何?」が6月27日に更新されています。「出版取次会社の破綻としては過去最大規模の負債額」、「出版取次会社って何?」、「今回破綻した栗田出版販売ってどんな会社だったの?」、「大手出版社が本格的な「出版取次はずし」という革命の動き」などの話題が紹介されています。

一方で出版流通の構造改革という課題についてはこんな事例もあります。紀伊國屋書店さんが大日本印刷(DNP)さんとともに今春、合弁会社「株式会社出版流通イノベーションジャパン」を設立されてました。「新文化」2015年3月19日付記事「紀伊國屋書店、大日本印刷と合弁会社設立へ」によれば、この新会社は「①ネット書店のサービス強化、②読者が使いやすいポイントサービスの構築、③仕入れ・物流業務システムの共有化・合理化・効率化、④海外リソースを活かした新ビジネスモデルの構築、⑤リアル書店とネット書店の相互連携の5点を調査・研究し、具現化していく」とのことです。DNPの3月19日付ニュースリリース「紀伊國屋書店と大日本印刷、株式会社出版流通イノベーションジャパンの設立について」もご参照ください。ここでは、「出版流通市場の活性化および新しいビジネスモデルの創出を目的として、〔・・・〕紀伊國屋書店とDNPは、社会が大きく変化する中で「文化・情報の発信」「知のインフラ」の担い手として出版業界の発展に貢献することが国力の礎になり、日本の文化と社会の発展に寄与するとの思いのもと、広く出版流通市場の活性化および新しいビジネスモデルの創出を企画するための合弁会社を設立いたします。/それぞれリアル書店とネット書店の“ハイブリッド戦略”を執る両社が互いのノウハウを共有し、日本の出版流通市場が抱える課題について調査・分析および施策の検討を行っていきます」と書かれています。代表取締役社長は、紀伊國屋書店社長の高井昌史さん。同じく代表取締役には、DNPの北島元治が就任されています。この新会社の進捗状況については明日、東京国際ブックフェア(7月1日~4日@東京ビッグサイト)での高井社長による講演会「出版流通市場の活性化に向けて」で報告があると報じられています。

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◆7月1日午前10時現在

小田光雄さんによる月刊レポート「出版状況クロニクル86(2015年6月1日~6月30日)」が公開されています。以下の14項目が提示されています。出版点数が増えているにも関わらず、売上が落ち続け、雑誌返品率が上がり続けていること、出版社の数は減り続け、大学生のひと月あたりの書籍購入費が下がり続けていること、等々が明らかになっています。

1.6月26日に栗田出版販売が民事再生を申請。負債は134億9600万円。

2.栗田の民事再生法申請に先立つ6月10日に大阪屋友の会連合大会が開かれ、今期決算概況の説明が行なわれた。

3.『出版年鑑』による2014年の出版物総売上高が出された。これは出版科学研究所と異なり、実売金額に基づくもので、『出版ニュース』(6/中)に掲載されている。

4.3の『出版ニュース』には出版社数の推移も掲載されているので、それも引いておく。

5.これも『出版ニュース』の『出版年鑑』の「出版社別新刊書籍発行点数」によるのだが、そのトップはKADOKAWAで、新刊点数は2013年1066点に対し、14年は4456点と4倍になっている。

6.また続けて『出版ニュース』になってしまうが、大学生協の「第50回学生の消費生活に関する実態調査」が出され、1ヵ月の書籍費がレポートされているので、それも取り上げておく。

7.トーハンは単体売上高4809億円、前年比3.4%減、営業利益は60億円、同0.3%増、当期純利益は21億円、同3.3%減の減収減益決算。/その内訳は雑誌が109億円、書籍が39億円のマイナスだが、MM商品が31億円のプラスになっている。/子会社14社を含めた連結売上高は4951億円、当期純利益15億円、同16.6%減。

8.日販の子会社21社を含めた連結売上高は6611億円、前年比3.1%減、当期純利益は10億円、同53.8%減の減収大幅減益。/その内訳は書籍2464億円、同4.7%減、雑誌2701億円、6.5%減で、双方で310億円のマイナスである。/MPDの売上高は1925億円、同3.4%減で、3期連続のマイナス。取引店舗数は前年比9店増の925店。

9.地方・小出版流通センターの決算も出されている。これは「同通信」No.466 に語らせよう。

10.日書連の組合員数が3981となり、ついに4000を割った。

11.集英社の季刊誌『Kotoba』(第20号)が特集「全集 もっとも贅沢な読書」を組んでいる。

12.明治古典会第50回記念『七夕古書大入札会』の目録が届いた。/B4判245ページ、そのうちの200ページがカラー写真、目録で、文学、美術・工芸・写真、映画、趣味、近代文献資料、浮世絵・刷物・新版画など1268点が収録されている。

13.小学館の決算は売上高1024億円、前年比0.1%の微減。当期利益は1億8700万円、同59.6%減。/内訳はコミックスが15.5%減と落ち込んだが、妖怪ウオッチのヒットで雑誌やゲーム攻略本やムックも100万部を超え、雑誌は1.3%、書籍は2.9%の増となった。

14.地図の昭文社の決算は売上高123億9500万円で、前年比10.6%減。/売上高内訳は市販出版物64億7200万円、同12.1%減、電子43億6300万円、同11.4%減。前者の売上明細は地図23億1800万円、同26.8%減、雑誌29億1900万円、同3.2%減、ガイドブック11億7300万円、同3.2%減。

15.パッチワーク通信社が自己破産。/同社はパッチワークキルトの専門出版社として1975年に創業し、隔月誌『パッチワーク通信』などの雑誌やムックを発行し、様々なイベント事業も展開していた。/しかし2007年売上高10億円が15年には7億4200万円と減少し、借入金と赤字による累積損失を抱え、負債は7億7800万円に及んでいたとされる。

16.アマゾンが本の買い取りサービスを開始すると発表。和書、洋書100万タイトルが対象で、1冊でも無料で集荷し、買い取りセンターに本が届いてから24時間以内で査定、支払いが完了するとされる。/一方で、アマゾンはダイヤモンド社、インプレス社、廣済堂、主婦の友社、サンクチュアリ出版、翔泳社の6社の110タイトルを定価の2割引で販売。その販売キャンペーンは6月26日から7月31日までで、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』や『クラウド化する世界』などの旧刊書が対象である。

17.「出版人に聞く」シリーズ〈18〉の野上暁の『小学館の学年誌と児童書』の刊行は、7月にずれこんでしまったことを付記しておく。

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◆7月1日午前11時現在

作家の志茂田景樹さんがご自身のブログ「カゲキ隊長のブログ」で昨日(6月30日付)、「出版取次第4位の栗田出版販売の倒産を出版界は警鐘にできるだろうか。」というエントリーを発表されています。

「帳合書店数に限ればこの1年でトーハンが大きく盛り返している。/その書店数が287店も増え、/4558店から4845店に増えたのである。/日販は115店減って4435店から4315店に減少している。〔・・・〕俗に帳合戦争という帳合書店の奪い合いに、/トーハンが勝利したことを意味している。〔・・・〕帳合書点数ではトーハンに負けても、/帳合書店の総売り場面積では日販が首位である。/これは日販の帳合書店には大型書店が多いことを表している」。

帳合書店数の「数字上の」増加においてはトーハンが盛り返しているものの、書店の売場面積のトータルではまだなお日販が首位である、ということを指摘されています。トーハン帳合になった書店の中には、かつてトーハンから大阪屋に変更し、再度トーハンに復帰したヴィレッジ・ヴァンガードや、太洋社からトーハンに変更したサンミュージックなどが含まれています。帳合書店数が増えることは喜ばしいことではありますが、それだけでは評価できない(売上の多寡が問われる)ということかと思います。

「出版取次、アマゾン・楽天などの通信販売業、/それに書店と直接取引する出版版元業群の3者が、それなりの棲み分けを成就したとき、/出版業界のパイの縮小に終止符が打たれ、/身の丈は小さくなっても新たな安定期を迎える、/と僕は思う。/その時期は東京オリンピック終了後の数年後と予想している」。

業界が小さくとも新しい安定期に向かうためにはまだ5年以上かかるのではというご見解です。おそらくその途上の中には、更なる業界再編劇があり、時としてドミノ倒しのように一挙的にことが進む場合もあるかと思われます。外的要因として、日本経済の景気の変化によって情況は左右されますし、さらなる不確定要素としては、首都直下地震、東海地震、富士山や箱根山の噴火、等々の自然災害リスクがあります。書店や版元の数は特に東京都下が多いので(作家さんの数も、でしょうか)、大規模災害が与える影響力は想像もつきません。

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◆7月1日午後0時現在

クラウドブックス株式会社代表取締役の鈴木収春さんが管理人をおつとめのブログ「不明研究室」で本日(7月1日付)、「栗田出版販売倒産の余波 / インプレスは債権6500万円に取立不能または取立遅延の可能性」という記事が公開されました。「債権回収の状況によっては、出版社の連鎖倒産が起こってくる可能性があり、そうなると、著者やライター、デザイナーなどにも影響が出てくる(フリーランスだと、50万円回収できないだけでもけっこう痛い)」とお書きになっておられます。これは実際にありうることで、出版社が関係している取引先にはすべて影響が出るおそれが「まったくない」とは言い切れない情況です。

印刷所、製本所、製紙会社や紙の販売会社、運送会社、倉庫会社、等々にも影響はないとは言えません。出版社が新刊の搬入を一時的に止めるだけで、印刷製本所の倉庫は未出荷の本が滞留することになります。本ができあがったけれどその制作費や輸送費、作業費を版元が各方面に支払えないということになれば、出版社から遡って栗田と大阪屋やその株主たちまでが恨まれることになる可能性があるわけです。

さらに一般のお客様や図書館への影響としては、栗田帳合の書店に本の予約や取り寄せをお願いしている場合、しばらく本が届かない、もしくは入手できない、という事態になることが当座のあいだありえます。本の流通を止めないように、栗田も大阪屋も懸命になって、版元からの信頼を得ようとしておられますけれども、本当に信頼していいのかどうか。特に旧債権分の書籍返品や常備の扱いについて不満と不安を抱いている版元がいるということを忘れないで欲しいと思います。6日(月)の債権者集会では「時間の都合で」関係する組織の代表者数名からの質問だけでタイムオーバー、などとならないことを祈っています。

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◆7月1日14時現在

現役出版人およびOBの声。
どう見ても、計画倒産だよなぁ。弊社でも無視できない金額です」。
上位の取次店が吸収せずに倒産させたのは、少し出版社側にも負担させようとする業界全体の意思を感じさせますね」。
負債分を出版社と書店がかぶるようだと厳しい情勢になる」。

先方や関係筋から「再建のために協力して」と言われることは理解できなくはないです。しかし現状では「大手版元の後ろ盾があるし、その他大勢の出版社には泣いてもらおう、今までの売掛はチャラでお願い」と言っているに等しいような《傲慢さと都合の良さ》もまた、見え隠れしてしまっている情況です。負債を背負わせる相手に見せる態度とは思えません。こんなことでは債権者集会が思いやられます。

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◆7月1日19時現在

書評紙「図書新聞」さんがウェブサイトのトップに「【続報】栗田出版販売、民事再生――最大債権者となる出版社の反応は様々」という記事を掲出しておられます。個々の出版社が実名では公表できなかった「問題点」がはっきりと書かれています。必読です。

「取材した出版社に共通していたのは、栗田からの返品方法に対する疑問。6月25日までの栗田に対する売掛金が〝凍結〟されるながらも、大阪屋から出版社に支払われる毎月の売上から、栗田からの返品代金を控除するという手法を栗田・大阪屋は提案しているが、「売掛金と相殺するのが普通ではないか。疑問が残る」などと話していた」。

その通り! これは、6月25日までに版元から栗田へ納品された商品(これを便宜的に旧債権と呼びます)からの返品と、6月26日以降に版元から栗田へ納品された商品(こちらは新債権とします)からの返品を「区別できない」と栗田がくだんの文書で書いているため。要するに版元にとっては凍結されたはずの債権分から返品が出た場合、26日以降の栗田および大阪屋への売上から相殺してほしいと言われているわけで、栗田名義の大阪屋から実質的に「買い取れ」と迫られているという事態です。旧債権の一部を新債権で相殺?! それらは法的に判然と区別されるべきではないでしょうか。ここに多くの出版社が「債権額(旧債権)の1割すら戻ってくるかわからない情況なのに、さらに「支援・協力」の美名の元に、改装再利用できるかどうかわからない凍結債権分の自社商品を有料で引き取れってか」と激怒しているわけです。債権+買取というダブルパンチです。書店さんも栗田に確認した方がいいかもしれません。「送品・返品とも従来と何ら変更なし」と言ってるけど、6月25日以前の納品された分から返品した時、ちゃんと入帳して精算してくれますよね?と。しかし現状では書店さんへの説明会で「その件についてはのちほど誠実に個別対応させていただきます(版元が精算させてくれないかもしれないんだよなー)」などとは栗田が万が一でも答えない、という保証がどこにあるでしょうか。同様に、版元が持ちこたえられる保証もまた、ありません。連鎖倒産したらそもそも返品すらできなくなるでしょう。

債権額の大きさで言えば、統合予定である大阪屋の株主6社のうち、大手版元4社は栗田に対しおそらくそれぞれ数十億単位の債権があると推測されます。彼らが再生計画を支援するとなれば、債権「額」の2分の1には達するかもしれませんが、その他大勢が多い出版界ですから、債権「者」の2分の1とはなりません。再生計画が承認されるためには債権者集会で大口取引先を含む債権者の過半数の賛成を得なければならないはずですけれど、これをどうまとめるつもりなのか。会場に債権者が入りきらない事態が予想される(栗田は集会を分催する可能性があるかもと匂わせています)だけに、きな臭い空気が漂っています。

ご興味のある方は「民事再生 成功率」で検索すると上位に並んでいる2つの記事、「社会のカナリア 一歩前進 二歩後退」ブログで説明されている「民事再生の成功率は低い」という2010年4月11日のエントリーや、「All About」の「民事再生手続きを成功させるための5つのポイント」などをご参照ください。

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◆7月1日23時現在

取次、出版社、書店の三者がともどもに生き残れる道、それは正論や綺麗事で語れるものではありません。だからと言って、「より強い者が弱い者をねじ伏せることによってしか開けない道」が正解だとか、それが自然のなりゆきなんだとか決めつけるのはあまりにも貧しい発想です。そうではない別の生き方への岐路を選べるのかどうかということ、そしてそれを読者に示せるのかどうかということが、今回の出来事の最大の賭け金である、と言えるのかもしれません。出版とは現実に打ち克つ想像力を育む仕事でありたいものです。誰もが平等に幸福になることなど不可能に近いのだとしても、「別の道などない」と諦めてしまうなら、きっと未来に同じことの繰り返しを生むその因果を積むだけです。互いに異なる未来への道筋どうしの戦いは果たして避けられないのでしょうか。この先の推移を追う粘り強さと忍耐力と気力が残っていれば、「心配事あれこれ(3)」を書こうと思います。
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by urag | 2015-06-30 11:08 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
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