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2015年 06月 22日

注目新刊:戦争論アンソロジーとチョムスキー対談本

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弊社出版物でお世話になった訳者の先生方の最近のご活躍をご紹介します。戦後70年の節目にあたり、戦争の過去と現在、そして未来について考え直すきっかけになる新刊が色々と出版され始めています。8月の終戦記念日に向けてますます関連書が増えていくのではないかと思われます。安保法制の審議が9月まで延長されるようですし、早めにコーナーを作るなどの対処をしてくださる本屋さんがあったらいいですね。

★鵜飼哲さん(共訳:ジュネ『公然たる敵』)
戦後70年を記念して刊行された戦争をめぐるアンソロジー『戦争思想2015』に寄稿されています。本書は5月に刊行された、戦中戦後の戦争論を集成したアンソロジー『戦争はどのように語られてきたか』に続くものです。書誌情報と目次を列記いたします。

戦争思想2015
河出書房新社編集部編
河出書房新社 2015年6月 本体1,800円 A5判並製224頁 ISBN978-4-309-24714-4

帯文より:戦後70年、いま、戦争とは何か? 戦争をどう考えるべきか? 問題の核心をとらえる14の視点。

目次:
西谷修:戦争の現在を問う (インタヴュー;2~25頁)
笠井潔:シャルリ・エブド事件と世界内戦 (寄稿;26~39頁)
鵜飼哲:「戦士社会」と「積極的平和主義」――アルジェリアから〈戦争の現在〉を考える (寄稿;40~51頁)
片山杜秀:むかし間違えたこと。いま間違えているかもしれないこと――アメリカと中国のはざまで (寄稿;52~65頁)
加藤直樹:「昭和十九年」を生きる (寄稿;66~90頁)
白井聡:永続敗戦レジームの純化と危機 (インタヴュー;91~114頁)
田島正樹:安全保障をめぐる弁証法的政治 (寄稿;115~126頁)
小泉義之:戦争と平和と人道の共犯 (寄稿;127~136頁)
山城むつみ:前線から遠く離れて――ヤン・パトチカを楕円化する (寄稿;137~147頁)
橋本努:テロリズムとの戦争 (寄稿;148~159頁)
三浦瑠麗:戦争と平和と日本人 (寄稿;160~173頁)
椹木野衣:絵画における「近代の超克」と「戦後レジームからの脱却」――成田亨と戦争画 (寄稿;174~190頁)
若松英輔:魔王と霊性――鈴木大拙の戦中と戦後 (寄稿;191~207頁)
長濱一眞:居心地の悪さ――イーストウッド『アメリカン・スナイパー』試論 (寄稿;208~223頁)


★本橋哲也さん(訳書:ジェームズ『境界を越えて』、共訳:スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
各紙書評に取り上げられているC・L・R・ジェームズ『境界を越えて』(弊社3月刊)の翻訳を担当された本橋さんが早くももう一冊の訳書を上梓されました。原書は、On Western Terrorism: From Hiroshima to Drone Warfare (Pluto Press, 2013)です。以下に書誌情報と目次内容を列記します。

チョムスキーが語る戦争のからくり――ヒロシマからドローン兵器の時代まで
ノーム・チョムスキー+アンドレ・ヴルチェク著 本橋哲也訳
平凡社 2015年6月 本体1,700円 4-6判並製232頁 ISBN978-4-582-70329-0

帯文より:緊急出版。安保法制改悪! 敗戦後70年、ついに実戦配備。これが自衛隊の現実だ。鉄壁な情報操作により自国の利益追求を正義論へとすり替えてきた西側諸国。巧妙なプロパガンダの陰で、反テロリズムという名のテロリズム=戦争はいかに遂行されてきたか。世界中の現場を歩くジャーナリストが現代アメリカ最後の良心に問う。

目次:
まえがき(アンドレ・ヴルチェク)
第一章 植民地主義の暴力的遺産
第二章 西洋の犯罪を隠蔽する
第三章 プロパガンダとメディア
第四章 ソヴィエト・ブロック
第五章 インドと中国
第六章 ラテンアメリカ
第七章 中東とアラブの春
第八章 地球上でもっとも破壊された場所における希望
第九章 米国権力の衰え
訳者あとがき
年表
索引
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by urag | 2015-06-22 16:59 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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