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2015年 02月 18日

アガンベン『ニンファ その他のイメージ論』慶應大学出版会

弊社出版物でお世話になっております著訳者の先生方の最近のご活躍をご紹介します。

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★ジョルジョ・アガンベンさん(著書:『アウシュヴィッツの残りのもの』『バートルビー』『思考の潜勢力』『瀆神』『到来する共同体』)
★高桑和巳さん((訳書:アガンベン『バートルビー』『思考の潜勢力』、共訳:クラウス+ボワ『アンフォルム』)
高桑和巳さん編訳によるアガンベンさんのイメージ論集成が慶應大学出版会さんより刊行されました。巻末の、高桑さんによる「アガンベンとイメージ――編訳者あとがきに代えて」には本書の構成についてこう紹介されています。「内容的にも分量的にも全体を代表すると見なしうる重要な論考「ニンファ」を冒頭に置き、本書全体への入り口とした。次いで部を改め、イメージ一般について論じている、もしくは舞踊や映画を通じてイメージを扱っているテクスト5本を置いた。さらに第三部として、個々の美術家(大半は二十世紀後半以降のイタリア在住の画家)をめぐって、あるいは絵画一般をめぐって書かれた、比較的短いテクスト14本を配置した」とのことです。目次詳細についてはこちらをご覧ください。

ニンファ その他のイメージ論
ジョルジョ・アガンベン著 高桑和巳編訳
慶應大学出版会 2015年2月 本体3,200円 四六判上製272頁 ISBN978-4-7664-2142-2

帯文より:先立つ人々の情念が遺した痕跡。重要論文「ニンファ」をはじめ、イメージ論、絵画論20篇を編訳者が独自に集成。イメージを問い求めるなかで、折りに触れて書き継がれてきた論考群からアガンベンの唱える美学・政治・倫理が浮き彫りになる。

第一部の「ニンファ」の底本は、Ninfe (Bollati Boringhieri, 2007)です。アガンベンさんのイメージ論集としては仏語版『イメージと記憶――イメージ・ダンス・映画』(2004年)が過去にありますが、高桑さんのあとがきによれば「本書は『イメージと記憶』を直接的な出発点にしているわけではないが、2004年版所収の全テクストを本書にもすべて(すでに他の論集〔『思考の潜勢力』〕に収められている3本を除いて)収録し、さらに未収録テクスト11本を新たに加えている」。日本語版オリジナル論集に高桑さんの懇切なあとがきを付した本書は、単行本未収録論文をまとめた『思考の潜勢力』(高桑和巳訳、月曜社、2009年)とともに、アガンベンさんの美学を語る上で不可欠の文献ではないかと思います。
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by urag | 2015-02-18 18:08 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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