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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2015年 02月 02日

TRCのSB帳合変更に伴う留意点

本日取次各社に新刊見本を出す用事があって、下記のことを確認しました。若干ややこしいので、版元の皆さんにおかれましては詳しくは念のため取次各社さんの各部署にあらためて確認されるのがよろしいかと思われます。

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TRC(図書館流通センター)がSB(ストックブックス)の仕入先を本日(2015年2月2日)より、太洋社から日販(もしくは栗田)へに変更したことに伴う、出版社の留意点をまとめてみます。

【新刊見本について】

・日販への新刊見本部数を増部。まずTRC分のデータ登録用に1冊追加(1月16日付の日販特販第四部からのFAX案内)。まずこれが今後の見本数のデフォルト。

・SB(ストックブックス)の発注がある場合は「さらにもう1冊追加」(2月2日、日販書籍仕入および特販第四部に確認済)。

※つまり、今月からSB(あるいは、KZ=新継続)がある場合は、以前の部数より合計で「TRCデータ登録分1冊+SB/KZ用見本1冊=2冊追加」ということになります。太洋社ではSBのあるなしに関わらず見本の増部は必要なかったのですが、帳合変更後は増部対応ということのようです。

※そもそもTRCが日販経由で発注するか栗田で発注するかについては、出版社が新刊情報をTRCに提供している場合は、おそらくSB発注時に、TRCから出版社へどちらを選ぶかについて確認の連絡が入るものと思われます。弊社の場合、日販を選択しました。そのため、日販への見本部数が従来の冊数+2ということになります。栗田さんを選択される場合、データ登録用見本(+1冊)を日販に、SB用見本(+1冊)を栗田に、ということになるのではないかと推測しています・・・と思いきや、栗田を選択された版元さんの話を聞いたところでは、データ登録用もSB/KZ用も栗田に出しているとのことでした。どうも状況に幅があるようですね。

※【2015年2月24日追記】SBに採用されない場合、「bk1」という小部数の採用があることもあります。これは基本的にネット書店の「honto」(旧bk1)用に在庫を持つという名目のようですが、「週刊新刊全点案内」に掲載されるため、もちろん図書館さんからの引き合いがある場合もありえるでしょう。なお、SBと違って、「bk1」採用の場合は見本をさらにもう1冊追加する必要がない(日販特販第四部第一課に確認済)とのことです。

・新刊見本日までにSB発注がない場合、太洋社での前例通り、部数決定日までにSBの発注がTRCから日販へ(栗田を選択した版元は栗田へ)入ることがありうる(2月2日、日販特販第四部に確認済)。

・太洋社への新刊見本部数は当面変更なし(1月29日付の日販特販第四部からのFAX案内の文言では「従来通りのご対応をお願いいたします」)。つまり帳合変更による部数減はなし(2月2日、太洋社書籍仕入に確認済)。

【返品について】

・2015年1月末までに太洋社を通じて出版社が出荷した分のSBに今後残部が生じた場合、返品は後日太洋社から出版社に届く。書店(小売店)の帳合変更と違い、「在庫分も帳合変更になる」わけではないので、太洋社帳合で出荷したSBの残部が日販から返ってくることはない(2月2日、日販特販第四部および太洋社書籍仕入に確認済)。

以下略。

by urag | 2015-02-02 17:11 | 雑談 | Comments(0)


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