2014年 11月 21日

いよいよ近日発売:デリダ講義録『獣と主権者[I]』白水社

弊社出版物でお世話になっております著訳者の先生方の最近のご活躍をご紹介します。

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★ジャック・デリダさん(著書:『条件なき大学』)
★鵜飼哲さん(共訳:ジュネ『公然たる敵』)
★西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』)
★郷原佳以さん(共訳:『ブランショ政治論集』)
★高桑和巳さん(訳書:アガンベン『バートルビー』、共訳:クラウス+ボワ『アンフォルム』)
★佐藤嘉幸さん(共訳:バトラー『自分自身を説明すること』、同『権力の心的な生』
★馬場智一さん(共訳:サラ-モランス『ソドム』)

ジャック・デリダさんの没後十年となる今年、これまでに『ヴェール』(エレーヌ・シクスー共著、郷原佳以訳、みすず書房、2014年3月)が刊行され、今月は『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(マリー=ルイーズ・マレ編、鵜飼哲訳、筑摩書房、2014年11月)が発売されました。後者は、弊社が6月に刊行したニコラス・ロイル『デリダと文学』(中井亜佐子・吉田裕訳、月曜社、2014年6月)所収の来日講演録「詩・動物性・デリダ」でも大きく取り上げられているデリダさんの有名な講演です。

そしていよいよ『ジャック・デリダ講義録 獣と主権者[I]』(西山雄二・郷原佳以・亀井大輔・佐藤朋子訳、白水社、2014年11月)が近日発売となります。白水社さんの創立百周年記念出版と銘打たれており、11月27日(木)取次搬入だそうです。たいへん立派な大冊に眼を瞠るばかりです。帯文に曰く「哲学者デリダによる「動物-政治論」の到達点! 狼、狐、獅子、子羊、蛇、鷲……多種多様な動物をとりあげながら、獣と主権者の古典的対立を脱構築的に読みかえ、主権概念の伝統的な規定を問いなおしてゆく。著者晩年の政治-哲学的思索の白眉」と。第I巻には、2001年12月12日に行われた第1回から2002年3月27日に行われた第13回までの講義が収録されています。巻末には「ジャック・デリダ講義一覧」があり、白水社さんやみすず書房さんでの続刊予定が掲載されています。

白水社さんでの続刊には『獣と主権者[II]』(西山雄二・佐藤嘉幸・荒金直人・亀井大輔訳)や、『死刑[I]』(高桑和巳訳)が上がっています。西山雄二さんは9月に勁草書房さんから『カタストロフィと人文学』という論文集を編まれています。本書では西山さんは表題作となる序論を書かれているほか、ミシェル・ドゥギーのテクスト「マグニチュード」(寺本成彦さんとの共訳)、ジャン=リュック・ナンシーのインタビュー「「フクシマ」という名を通じて思考すること」、ジゼル・ベルクマン「日本の東北地方における思考の動揺」(寺本弘子さんとの共訳)の3篇をお訳しになっておられます。

西山さんらとともに『獣と主権者[II]』の共訳者をおつとめの佐藤嘉幸さんは弊社より2008年にジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』を清水知子さんとの共訳で出版されておられますが、同書は好評によりおかげさまで今月(11月7日)、4刷を数えました。佐藤さんは西山さんらとともに、11月26日発売となる月刊『思想』12月号(特集=10年後のジャック・デリダ」に寄稿されていますが、この特集号については後日ご紹介します。

『死刑[I]』を手掛けられる高桑和巳さんは『獣と主権者[I]』の巻頭におかれた、トマ・デュトワ、ペギー・カムフ、ミシェル・リス、マリー=ルイーズ・マレ、ジネット・ミショーの連名による序言を西山さんとともにお訳しになられています。高桑さんは今月、アレックス・マリー『ジョルジョ・アガンベン』(高桑和巳訳、青土社、2014年11月)を上梓されています。この本の読書案内によれば、高桑さんはアガンベンさんのイメージ論集『ニンファ――その他のイメージ論』(仮題)を慶應義塾大学出版会さんから刊行されるご予定です。同名の原書は2007年に刊行されていますが、この論集は日本語版独自編集の特別版とのことです。

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なお、白水社さんでは12月刊行予定として、ブノワ・ペータース『デリダ伝』(原宏之・大森晋輔訳)を予告されています。800頁もの大作です。

一方、みすず書房さんでは12月22日発行予定として、ジャック・デリダ『哲学への権利 1』(西山雄二・馬場智一・立花史訳、みすず書房、2014年12月)を予告されておられます。ここでも西山さんが訳者として活躍されています。

周知の通り、本日から三連休いっぱいまで、早稲田大学で「ジャック・デリダ没後10年シンポジウム」が開催されます。詳しくは脱構築研究会さんのウェブサイトをご覧ください。
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by urag | 2014-11-21 14:29 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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