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2014年 09月 02日

まもなく事前予約締切:リニューアル『社会運動』誌、インスクリプト発売

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書店の皆さんはご存知かと思いますが、市民セクター政策機構が発行する月刊誌『社会運動』が、インスクリプトを発売元とし、2014年9月発行号より「希望の仕組みを提示し、協同と平和を目指して運動する隔月刊誌」として生まれ変わります。新刊配本のための書店さんの受注期間は今週いっぱいだそうですので、ご発注がまだの書店さんはインスクリプトさんまでお急ぎください。

新生『社会運動』は奇数月15日発行、A5版変型112頁、本体価格700円で、リニューアル創刊号となる2014年9月号は9月16日発売。メイン特集は「海から贈られた協同社会――協同組合のルネッサンスは重茂漁協から始まる」です。発行元の告知によれば内容は、「東日本大震災で存亡の危機に立った重茂漁協(岩手県宮古市)は、「災害ユートピア」を生み出し、協同組合=相互扶助の底時からを発揮して、画期的復興モデルを表現した。現地取材でその内実を初めて公開する大特集。これは私たちが生活と地域社会を立て直すための最良の教科書だ」とのこと。

リニューアルにあたり、柄谷行人「アソシエーションの連合――新NAM原理へ」、上野千鶴子「女たちの生産協同組合の現在と未来」、津島佑子「マイノリティへの眼差し」などの連載がスタートし、「気鋭の研究者の現場報告を満載。現代思想から草の根文化までをカバーします。港千尋など話題の写真家を起用し、ビジュアル的にも新鮮! 深まる社会・政治の危機のなかで、生活クラブ生協をはじめとする生産と消費の多様な協同組合の試みに焦点をあて、持続可能な社会のモデルケースを毎号特集。「もう一つの社会のあり方』を提案し続けます」と謳われています。

「週刊読書人」2014年8月22日号に掲載された柄谷行人さんのロングインタビュー「資本=ネーション=国家を越えるために――『帝国の構造――中心・周辺・亜周辺』刊行を機に」で、柄谷さんはこう発言されています。「最近、私は、2001年に設立し翌年に解散したNAMを再検討する仕事をしています。『社会運動』(インスクリプト)という雑誌で、それを連載します。『NAM原理』で私は、資本=国家への対抗運動を、内在的闘争と超出的な闘争の二つに分けました。「内在的」闘争とは、資本主義経済のなかで闘うことです。労働組合や政治闘争がその一例です。つぎに、「超出的」闘争は、資本主義的でない経済を自分たちで作り出すということです。協同組合や地域通貨がその一例です。もちろん、それらを拡大していけば、資本主義を克服できるかというと、そんなことはありません。しかし、われわれは、一方で資本=国家の内部で闘いつつ、他方で、それとは異なる社会を作ることができるわけです。超出的な運動とは、いわば、資本主義社会の中で神の国を作ることだといえますね」。

ちなみにここで言う「神の国」とはアウグスティヌスから借りた表現です。柄谷さんはこう発言されています。「カントの世界共和国という考え方は、もっと遡ると、アウグスティヌスの「神の国」に繋がると思います。アウグスティヌスがいう神の国は、天上や彼岸ではなく、この世にあるものです。彼の理論では、「地の国」が「自己愛」に立脚する社会であるのに対して、「神の国」は神への愛ないしは「隣人愛」によって成立する社会です。そして、この二つの「国」は重なり混じりあいながら、存在する。神の国は地の国に従属することもなければ、依存することもない。それはポリス(地の国)のような限界や境界のない、コスモポリスです。現実に諸国家が存在する一方で、神の国は、それらと混ざり重なりあいながら存在し、それらに徐々に浸透していく」。これらの議論は『社会運動』の新連載「アソシエーションの連合――新NAM原理へ」で明らかにされていくものと思われます。

発行元の市民セクター政策機構ですが、同機構ウェブサイトの組織概要によれば以下の通りです。「生活クラブ運動グループ全体のシンクタンクとして活動しています。組合員、役職員、提携生産者、趣旨に賛同する人々が会員となり、会費制で運営されています。主な役割は、食、農業、環境、協同組合や、社会的連帯経済、国際交流などの分野における調査・研究活動です。実践者と研究者をつなぎ地域での問題解決に貢献することをめざし、1981年から月刊『社会運動』を発行しています」。

リニューアル第2号となる11月号は11月14日発売予定で、メイン特集は「女たちの地域再生・上田モデル」、小特集は「ひまわり革命――台湾革命方式に学ぶ」です。この小特集は、今月下旬に下北沢で開催予定の以下のシンポジウムの様子を収録するもののようです。

◎柄谷行人×港千尋×龔卓軍×林暉鈞「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命

日時:2014年9月26日(金)18:30開場/19:00開演
場所:北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18)
入場料:500円
主催:associations.jp(全国の原発廃炉を目標にした時限運動体)
共催:インスクリプト、隔月刊「社会運動」

内容:今年3月~4月、台湾の首都台北の立法院(国会議事堂)が585時間にわたって学生たちに占拠された。「サービス貿易協定」の審議打ち切りに端を発した運動は市民を交え、空前の規模に達した。「太陽花学運」(ひまわり革命)と呼ばれるこの運動はどのような運動であったのか。私たちは隣国で起きたこの運動=革命にどのような希望を見いだすことができるのか。柄谷行人氏、運動を支援・参加した台湾の二人の知識人、五日間にわたって立法院占拠に立ち会った港千尋氏による白熱の討議。

お問い合わせやご予約は、イベント名のリンク先にある下記応募フォームに必要事項をご入力の上、送信なさってください。
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by urag | 2014-09-02 18:24 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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