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2014年 06月 07日

パンフレット「書店は劇場である」を配布開始しました

MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店(静鉄清水線「新静岡」駅前「新静岡セノバ」5階、電話054-275-2777)の人文書売場ミニエンド台で今月末まで開催予定の月曜社のミニフェアで、特製パンフレット「書店は劇場である」の無料配布が開始されました。今回のミニフェアのために書き下ろした雑文で、お店にお立ち寄りの際はお持ち帰りいただけると幸いです。現在担当のNさんのお許しを得て、続編を書いているところです。

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今日は、明星大学人文学部のH26年度(2014年)学部共通科目「自己と社会II」「文化を職業にする①」で、「変貌する出版界と独立系出版社の仕事」と題してお話しをさせていただきました。週末の雨の中、熱心な生徒さんたちにご清聴いただき、光栄でした。また、皆さんからお寄せいただいたざっくばらんなご質問やコメントに、深く感謝いたします。出版界を目指しておられる方もいらっしゃると聞きました。今度お目に掛る時には同業者として再会できますように。K先生、今年もお世話になりました。ありがとうございました。

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ちなみに、出版協の来月のイベントで対談させていただく(株)共和国の代表、下平尾直さんが駒澤大学マスコミ研究所で毎週木曜4時限目(14:50~16:10)に「自分と世界が変わる「編集」術」と題した講義を先月より行われています。駒大の学生さんにはぜひ聴講していただきたいです。

◎下平尾直氏講義「自分と世界が変わる「編集」術」@駒澤大学マスコミ研究所(木曜4時限)

内容:本づくりの舞台裏! みなさんがふだん手にしている本/書籍は、著者や訳者がひとりで生みだすものではありません。編集者と著者との打ち合わせから始まり、デザイナーや印刷会社、流通、書店、メディアなどを巻き込みながら、じつに多くの人がかわる「プロジェクト」として進行します。編集者はその統括責任者であり、オーケストラの指揮者のような仕事です。自分で原稿を書くことはあまりありませんが、「編集」というスキルを駆使して、本という形で、いまのこの世界や現実にかかわり、変えていくことができるのです。この講座では、編集者や出版社での仕事について具体的に考えるために、著者やデザイナーをゲストにお招きしたり、課外授業も積極的に入れたりしながら、実践に役立つ本づくりのあれこれを学びます。

講義予定:
01.エディターシップについて――「編集」という仕事
02.出版社とはどんな仕事をするところか――翻訳本を刊行するには?
03.著作権とはなにか1――他人のものは自分のもの?
04.著作権とはなにか2――翻訳本を刊行するには?
05.電子書籍は「本」なのか?――書物の過去/現在/未来
06.書物の「解体」学――本はこうやってできている
07.実際に本を作るためには何が必要か
08.1冊の本を作るのにいくらかかるのか?――原価と定価
09.企画の発想法――本はどこから「やってくる」のか
10.「自分の本」を設計してみよう
11.「版面」とはなにか?――リーダブルな本作り
12.校正の基礎知識1――基本を身につけよう
13.校正の基礎知識2――実際にやってみよう
14.装幀とはなにか?――デザインの基礎知識
15.タイトルと帯文――キャッチコピーの考え方
16.印刷と製本――まさに「本」の歴史と文明の担い手
17.本が読者に届くまで――出版流通の基礎知識
18.本と読者を架橋するメディア――広告/書評の役割と重要性
19.どうすれば編集者になれるのか?

下平尾直(しもひらお・なおし):1968年生まれ。コピーライター、編集者を経て、現在は(株)共和国代表。これまで手がけた本に、『齋藤孝の作文力』(どりむ社)、都甲幸治『偽アメリカ文学の誕生』、藤原辰史『ナチスのキッチン』(第1回河合隼雄学芸賞、以上、水声社)など多数。悪麗之介名義での編著書に、『俗臭――織田作之助〔初出〕作品集』、『天変動く――大震災と作家たち』(以上、インパクト出版会)などがある。

by urag | 2014-06-07 16:30 | Comments(0)


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