舞台芸術08
Performing Arts. Issue 8
特集 パフォーマンスの地政学
Geopolitics of Performance
責任編集=太田省吾・鴻英良
発行=京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
発売=月曜社
判型:A5判並製320頁カバー装
本体価格:2000円
ISBN:4-901477-58-7
ジャンル:芸術書、演劇、パフォーマンス、芸術社会学
内容:パフォーマンス・アートの世紀から、行為/痕跡のジオポリティクスへ。美術と演劇、芸術と社会を架橋する、クリティカルな思考と表現の現在。
【巻頭言】
太田省吾 「インフォーム/パフォーム」
鴻英良 「パフォーマティヴな身振りはどこにあるのか」
【特集=パフォーマンスの地政学】 Geopolitics of Performance
●リチャード・シェクナー インタヴュー 聞き手・解説=内野儀
「パフォーマンス研究の起源と未来」
●宇野邦一 「言語は演劇の敵なのか」
●熊倉敬聡 「「うすい」身体から「あつい」身体へ?――ヨガブーム、朗読ブームなどにみる「日本」的身体のゆくえ」
●共同討議「行為と痕跡のポリティクス――パフォーマンスの可能性をめぐって」
豊島重之/尾崎信一郎/鴻英良/森山直人/八角聡仁
●吉増剛造 インタヴュー 聞き手=八角聡仁
「舞─台の根源に響いている音」
●エリカ・フィッシャー=リヒテ / 訳=萩原健
「パフォーマティヴなもののエステティクスはなぜ必要なのか」
●フロランス・デュポン / 訳=横山義志
「儀礼的スペクタクルとしてのローマ喜劇」
●ミデオ・クルツ / 訳=エグリントンみか
「パフォーマティヴィティについての技術的方法論」
●エグリントンみか 「『恥辱』の上演/抗議を巡る英国シーク教徒の地政学」
●ピーター・ブルック インタヴュー 聞き手=ジャン=ルイ・ペリエ 訳=熊谷謙介
「シェイクスピアの作品において最も私の心を打つもの、その系譜の中に『ティエルノ・ボカール』はあります」
●ローズリー・ゴールドバーグ インタヴュー 聞き手=渡辺真也
「歴史としてのパフォーマンス」
●伊藤キム インタヴュー 聞き手=酒井徹
「劇場はもう飽きました」
●パフォーマンスへの視座――創作の現場から
石橋義正/岡田利規/桑折現/藤田康城/ユン・ボヒョン
【時評】
内野儀 「「不可能性の時代」の演劇――身ぶりの政治学をめぐって」
桜井圭介 「「子供の国のダンス」便り――「グルーヴ」以降としての「コドモ身体」」
小林昌廣 「新歌舞伎という古典――岡本綺堂の作品から」
【連載】
フレドリック・ジェイムソン 「ブレヒトと方法 (5)」 訳=大橋洋一・河野真太郎
川村毅 「やさしい現代演劇 (8)」
森山直人 「過渡期としての舞台空間――小劇場演劇における「昭和三〇年代」 (7)」
【戯曲】
サラ・ケイン「4時48分 サイコシス」
訳・解題=谷岡健彦
[演出家から見たサラ・ケイン]
阿部初美 「『4時48分 サイコシス』上演の可能性」
川村毅 「徹底性と衝迫力」
三浦基 「彼女について」
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取次搬入日は5月30日の予定です。書店での店頭発売は6月1日以降、順次となります。以上です。(H)