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2013年 10月 27日

注目新刊:バディウ『コミュニズムの仮説』水声社、ほか

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コミュニズムの仮説
アラン・バディウ著 市川崇訳
水声社 2013年10月 本体3,000円 四六判上製267頁 ISBN978-4-89176-989-5

帯文より:21世紀の〈共産主義〉を闘え! パリ・コミューン、文化大革命、五月革命……それらは果たして「敗北」だったのか? コミュニズムの「理念」の復権を試み、解放の政治の可能性を問う〈論争的〉状況論。

目次:
序章 人は何を敗北と呼ぶのか?
第一章 われわれはいまだに、六八年五月革命と同じ時代を生きている
 1 六八年五月再考、四十年後
 2 ある始まりについての草稿
 3 この危機はどのような現実にまつわる見せ物なのか?
第二章 最後の革命?
第三章 パリ・コミューン――政治に関する政治宣言
第四章 コミュニズムの理念
原註
訳註
訳者あとがき

★発売済。原書は、L'hyopothèse communiste(Nouvelles Éditions Lignes, 2009)です。水声社さんではこれまでバディウの著書や共著を3冊刊行されています。単著『サルコジとは誰か?――移民国家フランスの臨界』(榊原達哉訳、2009年6月)、N・トリュオングとの共著『愛の世紀』(市川崇訳、2012年7月)、そして論文「共産主義の“理念”」が収録された、C・ドゥズィーナス+S・ジジェク編『共産主義の理念』(長原豊監訳、2012年6月)です。3点目の論文は長原豊さんの翻訳で、今回の単著では第4章として再録され、市川さんによって新訳されています。『コミュニズムの仮説』はバディウの政治的時評集「状況 circonstances」の第5集です。第1集は2003年刊『コソボ、9月11日、シラク/ルペン』、第2集は2004年刊『イラク、スカーフ、ドイツ/フランス』、第3集は2005年刊『「ユダヤ人」という言葉の射程」』、第4集は2007年刊『サルコジとは誰か?』で、この第4集のみ上述の通り訳書があります。現在までのところフランス語原書では第6集『歴史の覚醒〔=再開〕Le réveil de l'histoire』(2011年)まで刊行されています。

★今回の新刊も時評シリーズの一冊ではあるのですが、「訳者あとがき」で市川さんが指摘しておられるように、「かなり息のがないバディウ自身の政治思想の形成を辿りながら、六八年五月革命、中国文化大革命、パリ・コミューンという十九世紀後半以降の三つの革命を記述し、分析し、そこから「コミュニズムの仮説」を取り出し、さらには有効であると信じられたその理念について論じながら、それを実際に作動させようという極めて政治性の高い意図によって書かれている」本です。市川さんのご説明に従って本書の初出を辿ると、序章は書き下ろしながら、1979年に出版されたバディウの戯曲集『赤いスカーフ L'Echarpe rouge』(Maspéro, 1979)からの長い引用を含んでいます。第一章の第1論文は2008年の講演、第2論文は1968年当時に執筆・発表されたものの再録で、第3論文は「ル・モンド」紙への寄稿(2008年)の完全版です。なお、1968年という政治の季節をめぐるバディウの発言は、『1968年の世界史』(藤原書店、2009年)に収録された藤本一勇さんによるインタヴュー「68年とフランス現代思想」でも読むことができます。第二章は2002年の単著『文化革命――最後の革命? La révolution culturelle: La dernière révolution?』(Les Conférences du Rouge-Gorge, 2002)が初出で、第三章は2003年の単著『パリ・コミューン――政治に関する政治宣言 La Commune de Paris: Une déclaration politique sur la politique』(Les Conférences du Rouge-Gorge, 2003)が初出。第四章は2009年の講演の再録です。

★本書はコミュニズムの再起動へ向けた力強い言挙げです。第一章の第3論文の末尾にはこんな言葉があります。「人類の解放というテーマは、その実効力をなんら失ってはいない。かつてこの力を名指していた「コミュニズム」という言葉は、確かに貶められ、頽廃してしまった。しかし今日その言葉の消滅は、既成秩序の保護者、破局を描く影像の熱心な役者たちにとってだけ役に立つのである。われわれはこの言葉をその新たな明晰さのうちに蘇らせよう。それはかつて、マルクスがコミュニズムについて、「それは伝統的な諸観念と最もラディカルなかたちで袂を分かち」、「各々の自由な発展が全員の発展の条件であるような協同組織を」出現させると語ったときに、この言葉が持っていた美徳である。/資本主義的議会主義との完全な決別、民衆の現実に即して発案される政治、理念の至高性。われわれを危機の映像から遠ざけ、われわれの覚醒へと連れ戻すすべてがそこにあるのだ」(90頁)。希望への強烈な希求。これをたとえ冷めた眼で傍観しえようとも、それを圧殺することはできないでしょう。なぜならそれはずっと前から私たちの胸の内にあるのですから。

★水声社さんの9月末から今月にかけての新刊には以下の書目があります。

安岡真『中上健次の「ジャズ」――1965年新宿から古層へ』水声社、2013年10月、本体2,800円、四六判上製256頁、ISBN978-4-89176-993-2
宮川絹代『ブーニンの「眼」――イメージの文学』水声社、2013年10月、本体6,000円、A5判上製432頁、ISBNISBN978-4-89176-984-0
ダヴィッド・セルヴァン=シュレベール『さよならは何度でも――ガンと向き合った医師の遺言』二瓶恵訳、水声社、2013年10月、本体1,500円、四六判並製190頁、ISBN978-4-89176-985-7
フアン・カルロス・オネッティ『別れ』寺尾隆吉訳、水声社、2013年10月、本体2,000円、四六判上製168頁 ISBN978-4-89176-953-6 
クロード・トレスモンタン『ヘブライ人キリスト――福音書はいかにして成立したか』道躰章弘訳、水声社、2013年10月、本体5,000円、A5判上製364頁 ISBN978-4-89176-994-9
デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』木原善彦訳、水声社、2013年9月、本体2,800円、四六判上製320頁、ISBN978-4-89176-986-4
黒木朋興『マラルメと音楽――絶対音楽から象徴主義へ』水声社、2013年9月、本体7,000円、A5判上製504頁、ISBN978-4-89176-981-9

いずれも読みごたえのあるものばかりですが、一昨年にガンで亡くなった精神科医の遺著『さよならは何度でも』と、福音書の起源に迫る『ヘブライ人キリスト』、そして実験的小説『これは小説ではない』の3冊は特に第一印象が強いです。『さよならは何度でも』の著者の既訳書には、『フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法』(山本知子訳、アーティストハウスパブリッシャーズ、2003年)や『がんに効く生活――克服した医師の自分でできる「統合医療』(渡邊昌監訳、山本知子訳、NHK出版、2009年)があります。最後の著書となる『さよならは何度でも』では、脳腫瘍の再発と闘った日々が静かな筆致で書かれており、涙なしには読めません。号泣必至ですから通勤通学中の読書には向いていませんけれど、家族思いの素晴らしい本ですから、広くお薦めしたいです。

『ヘブライ人キリスト』の著書トレスモンタン(Claude Tresmontant, 1925-1997)はフランスの哲学者(科学哲学・中世哲学)で、トレモンタンとも表記されます。既訳書には『ヘブル思想の特質』(西村俊昭訳、創文社、1963年)、『テイヤール・ド・シャルダン』(美田稔訳、新潮社、1966年)、『パウロス――キリストの秘義の解説者』(岳野慶作訳、中央出版社、1978年) 、『哲学の方法――経験科学と形而上学』(豊田仁美訳、レグルス文庫、1985年)、『現代科学にもとづく形而上学――今日、神の実在の問題はいかに提出されるか』(道躰章弘訳、水声社、2003年)があります。『ヘブライ人キリスト』は道躰さんによる訳書第2作になります。1983年にフランスで刊行された本書で著者は、新約聖書の四福音書はギリシア語ではなくヘブライ語で書かれたものだと分析します。「ヘブライ語からギリシア語、ギリシア語からラテン語、ラテン語からフランス語に、表現が改変され、歪曲され、終いにはわけの解らぬものになる。情報の本意が伝わらぬ。ギリシア語やラテン語の翻訳を放棄してこれを単に転写するだけの仏訳者等の悪癖ゆえに、情報は重大な改変を被る。もしくは遮断される」(32頁)と嘆じる著者の綿密なテクスト読解に圧倒されます。

『これは小説ではない』は版元ブログではこう紹介されています。「作家、芸術家を襲う病気、狂気、不遇、死因……トリビアルな伝記的記述が積み重ねられていく、未曾有の〈死の類別目録〉小説。ジョイス、ベケットに比せられる実験的な米国小説家デイヴィッド・マークソンの「まったく物語のない小説」」。本書の冒頭はこうです。「〈作者〉は文章を書くのを本気でやめたがっている。/〈作者〉は物語をでっち上げることに死ぬほどうんざりしている」(11頁)。ここから、バイロンに始まりディジー・ディーンに至る無数の作者や様々な肩書の人物たちの死が簡潔に列記されています。ただ列記してあるだけではなくて、引用やコメントが挟まれる時もあります。特にラストが印象的。著者自身はがんを患っており、2010年に自宅アパートメントで82歳の生涯を閉じました。アメリカのポストモダン文学を語る上で欠かせない一人ですが、本書が初訳本になります。


超訳マルクス――ブラック企業と闘った大先輩の言葉
紙屋高雪訳
かもがわ出版 2013年10月 本体1,200円 A5判並製112頁 ISBN978-4-7803-0645-3

帯文およびカバーソデ紹介文より:マルクスがぼくたちの言葉で革命論を語っている。いま、時代の選択肢は、「左翼」へ。死ぬほど働いているやりがい搾取な社畜どもとワープア&非正規なおまえらへ捧げる。100年の時を超えてマルクスが贈る、働きかたとつながりかたと反撃のしかた。

版元紹介文より:一億層ブラック化する現代ニッポンへ贈る。ブラック企業が焦点になる現在、マルクスの数ある著作から、関連する重要5文献を精選し、現代の若者のネット世界の言葉遣いで、マルクスが身近になり、理解できるので力にもなる。また、日本のブラック化を取り上げ、マルクスと現在をつなぐイラスト、マンガを豊富に掲載しました。

目次:
はじめに
[一億総ブラック化社会のリアル1]ある外食産業の現実
1 働いているお前らに聞いてほしい(国際労働者協会創立宣言、1864年)
  お前らは誰かと手をとりあえないってことはないの?(訳者コメント)
  [一億総ブラック化社会のリアル2]表は華やかに見えても・・・
2 金持ちの相続権なくせば世の中変わるのかよ(相続権についての総評議会の報告、1869年)
  「橋下徹」の気持ちで考えてみる(訳者コメント)
  [一億総ブラック化社会のリアル3]政府が進める驚きの「労働規制改革」
3 奴隷解放の父、リンカーンへマルクスからメール(アメリカ大統領エーブラハム・リンカーンへ、1864年)
  「人ごとじゃない」ってニュースみて思える?(訳者コメント)
  [一億総ブラック化社会のリアル4]アルバイトも同じ権利を持つ・・・牛丼「すき家」店員の闘いから
4 マルクス流起業のススメ、消費税がダメなワケ、ほか(個々の問題についての暫定中央評議会大議員への指示、1868年)
  起業すれば社畜からぬけだせるか(訳者コメント)
  [一億総ブラック化社会のリアル5]労働時間の制限の背後にあった労働者の闘い
5 スクープ!マルクスにインタビュー!(『ザ・ワールド』紙通信員とのインタビュー、1871年)
  “生放送”のマルクス(訳者コメント)
  [一億総ブラック化社会のリアル6]グローバリズムにはインターナショナリズムで反撃しよう

★発売済。「今あなたの横で息をして、しゃべって、2ちゃんねるを見つつコーヒーと「うまい棒」でもかじりながらブログに書き込んでる――そんなマルクスをお届けしたい」(「はじめに」より)との訳者の思いから生まれた本です。もともと訳者がブログで公開したところこれが好評を得て書籍化。いまだかつてこれ以上ないというくらいにくだけまくった文章になっています。書名のリンク先で「立ち読み」できるのでぜひお試しください(吹き出してしまう可能性があるので、飲みながらの読書に注意)。「ぼくたちの言葉」にここまでおもねらなくても、という声もひょっとしたらあがるのかもしれませんが、分かりやすい現代語になった意義というのは小さくないように思います。リンカーンの言葉を「ドレイ制、死ね!」と超訳したくだりで私はついにお茶を吹きました。ここまで思いきると実に清々しいです。

★最後のインタビューもこんな感じです。「インタナショナルについて何か調べてこいって言われて、おれはがんばってきた。(中略)で、マルクス先生の部屋で会った。ソクラテスの胸像みたい、とか思った。(中略)おれはすぐ用件に入った。/「世の中の人は、インタナショナルのことをよく知りもしないのに、『とにかくヤバい、なんでヤバいのかよくわからんけど、まあとりあえずヤバい組織だ』そう思いこんでるみたいッスね」とおれは言った」(87頁)。「わかるように説明してこらいたいッス、とこっちが言うと、マルクス先生は爆笑した。/こっちがビビってるとわかって、先生は、ちょっとうれしそうだった。「そんな。お前。謎の組織とか。そんなわけないだろ」 マルクス先生は、すごくうまいドイツなまりの英語でしゃべりだした。/マルクス先生:うちらの組織はオープンにされてんだよ? ぜんぶレポートにしてる。それを印刷して出版してる。そういうのを全部ムシしてる本格的な馬鹿は、まあ、あれだ。放っとけ」(88頁)。二色刷の見やすいレイアウトや、随所に散りばめられたイラストも軽妙で味があります。とにかく一読の価値ありです。


21世紀エネルギー革命の全貌
ジャン=マリー・シュバリエ/パトリス・ジョフロン/ミッシェル・デルデヴェ著 増田達夫監訳・解説 林昌宏訳
作品社 2013年10月 本体2,200円 46判上製248頁 ISBN978-4-86182-452-4

帯文より:シェール革命、福島原発事故、中国や中東産油国の行方、新エネルギー開発戦争……エネルギー大転換期の未来を見通す。欧州を代表するエコノミストが戦略と政策をまとめあげたベストセラー。

目次:
[日本語版への序文]福島事故後の日本が、科学的で冷静な分析をもとにした、シュヴァリエさん等の提言から学ぶ点は多い(田中伸男:国際エネルギー機関IEA前事務局長)
[日本語版への序文]われわれは、エネルギー史の大転換点にいる
[はじめに]エネルギー問題は、ふたたび政治課題になる
第1章 エネルギー政策と気候変動対策の再考
 1 エネルギー・システムにおけるウィルス的存在の地球温暖化
 2 エネルギーをめぐる経済と地政学に関する見通し
 3 エネルギー政策を立てる際の条件を概観する
第2章 叡智を集め、最も確実なエネルギーを確保する
 1 エネルギーにまつわるリスクを概観する
 2 安全にはコストがかかる
 3 安全のガバナンスとは?
 4 リスクの受け止め方と情報に関するパラドックス
第3章 本当の価格で、最も安いエネルギーの利用を促進する
 1 今後のエネルギー・コスト動向
 2 「政策的な価格」の正統性と限界
 3 ヨーロッパの税制を通じてエネルギー料金を誘導する
 4 価格シグナルによる省エネの推進
第4章 節度ある再生可能なエネルギー・システムの創造
 1 エネルギーの「新たなフロンティア」を目指す
 2 道筋は前途多難
 3 エネルギーの未来の見取り図
 4 現在利用できるものの組み合わせで、低炭素エネルギーをつくり出す
 5 経済危機に見舞われても方針は変えない
第5章 エネルギーをめぐるヨーロッパの行方
 1 ヨーロッパのエネルギーはモザイク状態
 2 ヨーロッパに共通の大きな課題
 3 電力ネットワークの構造的役割とヨーロッパ内の電力取引
 4 都市と地域のイニシアティブを支援する
第6章 エネルギー革命の新たなヒーローを盛り立てよう
 1 エネルギーの表舞台における役割の再配分
 2 エネルギー変革者の新たな自由度
 3 消費者は主役になりうるか
 4 シリコンバレーからソーラーバレーに変身するカリフォルニア州
結論 市民に責任感を植え付ける
 1 ヨーロッパがもつ見通し(あるいは政策)
 2 不確実性と複雑性が渦巻くなかでの勇気ある政治
 3 効率性、多様性、柔軟性
 4 情報、透明性、民主的プロセス
 5 中央集権vs参加型の地方分権
 6 エネルギーの将来について討論しなければならない
[日本語版解説]日本を新たなエネルギー・フロンティアの先駆者に(増田達夫)
 1 はじめに
 2 日本のエネルギー政策の足取り
 3 欧州の経験からの示唆
 4 日本の直面するエネルギー分野の課題
 5 日本の新しいエネルギー・システムに不可欠の要素
訳者あとがき(林昌宏)

★発売済。原書は、L'avenir énergétique: Cartes sur table(Gallimard, 2012)です。好評の既訳書『世界エネルギー市場――石油・天然ガス・電気・原子力・新エネルギー・地球環境をめぐる21世紀の経済戦争』(増田達夫監訳、林昌宏訳、作品社、2007年)に続く、作品社さんでのシュヴァリエの訳書第2弾。こんにちのエネルギー問題を考える上で必読書となる一冊です。既訳書にはほかに、『石油危機時代――産油国・消費国・メージャー』(青山保・友田錫訳、サイマル出版会、1975年)や『100語でわかるエネルギー』(斉藤かぐみ訳、文庫クセジュ、2010年)があります。シュヴァリエはフランスを代表するエネルギー専門のエコノミスト、テレビをはじめ各種メディアへの露出も多数。将来的に到来するエネルギー革命の時代を展望するための情報を総括した本書も、堅苦しい専門研究書に終わらない、読者の眼を惹く内容になっています。

★たとえばこんなくだりがあります。「消費者は、自家用車のガソリンを満タンにしたり、ガス代や電気代を支払ったりする際に、「それらの価値は適正だろうか」という疑問を感じるのではないか。さらには複雑で不明瞭なシステムで弄ばれる囚人のような気分に消費者は陥るかもしれない・・・。そのような複雑性を解明するためには、エネルギーの長いサプライ・チェーンを、学術的にコスト分析してみる必要がある」(84頁)。確かに私たち利用者はまったく仕組みが分かっていないだけでなく、課金が正当であるかどうかもよく知りません。しかし著者たちが日本語版への序文で述べるような「エネルギー史の大転換」にいる私たちは、「エネルギーの生産から消費の段階にいたるまで、これまでにない避けることのできない問題に直面している」がゆえに、「今こそ、エネルギーの未来について、すべてを包み隠さず語り合うとき」(3頁)なのでしょう。日本では今後さらに様々な自然災害が警戒されていますから、エネルギーの未来について考えることは、日本の未来そのものを考えることに直結します。監訳者解説も含め、本書は多くのことを私たちに教えてくれます。

★なお現在、紀伊國屋書店さんではチェーンの17店舗で、「作品社創業35周年×青土社『現代思想』40周年記念"ビジネス人文書"フェア」を開催中です。

10年先を見通し、生き抜くためのビジネス人文書!――ワンランク上を目指し、闘うあなたへ

フェア開催店舗(開催日程): 
【80点展開】新宿本店(開催中~11/30)・札幌本店(11/2~12/上旬)
【30点展開】梅田本店(10/28~11/中旬)・グランフロント大阪店(10/28~11/30)・本町店(10/末~11/30)・福岡本店(11/1~11/30)・ゆめタウン博多店(10/末~11/30)・長崎店(開催中~11/30)・前橋店(10/末~11/30)
【10点展開】新宿南店(開催中~11/30)・久留米店(10/下旬~11/30)・佐賀店(10/31~11/30)・熊本光の森店(開催中~11/30)・熊本はません店(開催中~11/30)・大分店(開催中~11/30)・鹿児島店(11/10~12/10)・さいたま新都心店(10/下旬~11/30)
※それぞれ開催日程が異なるので、詳細は各店舗にお問い合わせください。

内容:作品社創業35周年×青土社『現代思想』40周年記念コラボフェア。世界経済の不安、終わりなきテロと戦争、アベノミクスの行方、そして、私たちの職場と人生――目まぐるしく世界が変わり、先の全く読めないこの時代。ネットで安易に引き出せる情報や、小手先の自己啓発本・ノウハウ本ではもはや太刀打ちできない社会を私たちはいま、生きています。このような社会を"生き抜く"ためには、積極的に情報を集め、分析し、己の脳で未来のヴィジョンと戦略を描き――そして自らの力で選択、決断を行うことが必要になるのです。当フェアでは、そんな闘うあなたの"一助"となりうる本たちを集めました。その名も「ビジネス人文書」。人文書の奥深い理論とビジネス書の実践を融合させた、新たな「知」の提唱です。この新しい「ビジネス人文書」が、混迷した社会を乗り切るための《光》となりうることを願ってやみません。 また、今回特別に「早稲田政治経済攻究会」の学生メンバーにもご選書頂きました。ビジネス・人文界へ著名人を数多く輩出している、言わずと知れた大学名門サークルです。現代の若者は一体何を読んでいるのか?――優れた選書・推薦コメントをぜひご堪能ください。
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by urag | 2013-10-27 16:45 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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