2013年 10月 18日

本日取次搬入:中山元『ハンナ・アレント〈世界への愛〉』新曜社

弊社出版物の関係者の皆さんの最近のご活躍をご紹介します。

★中山元さん(訳書:ブランショ『書物の不在』)
大冊のアレント論を上梓されました。本日取次搬入の新刊です。書店店頭に並び始めるのは週明け以降かと思います。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。人名索引、事項索引も完備。故国のみへの愛ではない、世界への愛という困難な献身のありようは、たとえば1958年のレッシング賞受賞時の彼女の講演「暗い時代の人間性について」(仲正昌樹訳、情況出版、2002年;『暗い時代の人々』阿部斉訳、ちくま学芸文庫、2005年〔河出書房新社、1972年;新装版、1986年/1995年〕)にも現れているように思います。アレント自身のテクストにあたる場合、長篇作の主著群よりこの講演からの方が入りやすいかもしれません。

ハンナ・アレント〈世界への愛〉――その思想と生涯
中山元著
新曜社 2013年10月 本体5700円 A5判上製520頁 ISBN978-4-7885-1341-9

帯文より:アレントの思想と行動の根底にあるもの。全体主義の嵐の中で故国を追われ、無国籍者としてアメリカに移住したアレントは、いかにして「世界を愛する」ようになったのか? その経緯をアレントの著作・書簡などに丹念にたどりながら、彼女の思想と行動の核心にあるものを鮮やかにつかみ出す、著者渾身の力作。

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★渡名喜庸哲さん(共訳書:サラ-モランス『ソドム』)
★佐藤嘉幸さん(共訳書:バトラー『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』)
今月下旬から来月あたまにかけて開催される以下の三つの催事をご紹介いただきました。

◎「1755年11月1日、リスボン地震 ― その思想史的意味」資料展示およびディスカッション

日時:2013年10月26日(土) 15:00-18:00
場所:一橋大学附属図書館時計台棟コモンズ

内容:1755年11月1日にリスボンを襲った大地震と津波は、5万人~6万人の規模の死者を出した未曾有の大災害であったと同時に、ヴォルテール、ルソー、カントらに対して深刻な考察を迫った思想史上の大事件でした。この展示では、リスボン地震をめぐる思想史を通じて、災害を神による懲罰として捉えるのではなく、人間(ないし社会)の責任領分、人間の理解可能性を議論の俎上にのぼらせる近代的なものの見方がどのようにして生みだされたのかを明らかにします。

パネリスト:佐々木能章(東京女子大学教授)、川出良枝(東京大学大学院教授)、渡名喜庸哲(東洋大学国際哲学研究センター研究助手)、加藤泰史(一橋大学大学院教授)
司会:山﨑耕一(一橋大学社会科学古典資料センター教授)


◎国際ワークショップ「ギュンター・アンダースと核の問題」

日時:2013年10月31日(木) 17:30-19:30
場所:東京外国語大学府中キャンパス総合文化研究所会議室

講演者:クリストフ・ダヴィッド(レンヌ大学准教授)
題目:「ギュンター・アンダースと核:猶予期間としての歴史」

ディスカッサント:西谷修(東京外国語大学)、中山智香子(東京外国語大学)
使用言語:フランス語・日本語(適宜通訳がつきます)


◎クリストフ・ダヴィッド講演会「ギュンター・アンダース――世界の終わりと人間の終わり

講演者:クリストフ・ダヴィッド(レンヌ大学准教授)
題目:ギュンター・アンダース――世界の終わりと人間の終わり」

ディスカッサント:佐藤嘉幸(筑波大学)・田口卓臣(宇都宮大学)
モデレーター:渡名喜庸哲(東洋大学)

日時:2013年11月1日(金) 18:00-20:00
会場:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3

使用言語:フランス語・日本語(適宜通訳有り)|入場無料|事前登録不要


★増田靖彦さん(訳書:ハーマッハー『他自律』)
来月下旬に早稲田大学戸山キャンパスで催される以下の講演会で司会者をおつとめになります。

◎信友建志講演会「精神分析と組織化」

日時:2013年11月29日(金)17:00-19:00
場所:早稲田大学戸山キャンパス第2研究棟(39号館)第7会議室

講演者:信友建志(鹿児島大学准教授)
司会:増田靖彦(龍谷大学教員、交域哲学研究所招聘研究員)
主催:早稲田大学交域哲学研究所、早稲田大学文学部哲学コース(共催)


★伊藤一博さん
ユンガー『パリ日記』の訳者山本尤さんをご紹介下さり、私家版の一般発売へのきっかけを作って下さった毎日新聞記者の伊藤さんが、「毎日新聞」2013年10月14日付東京朝刊の記事「学校と私:不安から救われた先生の一言――哲学者、俳人、僧侶・大峯顕さん」を書かれています。大峯顕(おおみね・あきら:1929-)さんは元浄土真宗教学研究所長、大阪大名誉教授でいらっしゃいます。毎日俳壇の選者もおつとめで、今年『命ひとつ――よく生きるヒント』(小学館101新書)を上梓されています。
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by urag | 2013-10-18 14:08 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
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