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2013年 10月 09日

1947年の古典2冊、そして1年前の月曜社

今月、弊社ではシリーズ「古典転生」の新刊を立て続けに二点刊行しました。デュフレンヌ+リクール『カール・ヤスパースと実存哲学』(第8回配本、本巻8)と、カヴァイエス『論理学と学知の理論について』(第9回配本、本巻5)です。偶然に発売日が連続したのですが、原書はどちらも1947年にフランスで公刊された本です。カヴァイエスは銃殺後の遺作としてカンギレムらが編集して発刊、デュフレンヌとリクールの方は彼らの若き日のデビュー作にしてただ一度の共作でした。一方は科学史、もう一方は哲学史の一里程標としてフランス現代思想の源流をなすものです。構造主義にせよポスト構造主義にせよ、彼らの教師となった世代にはフランスにおける偉大な科学史家や哲学史家たちがいて、その先達の陶冶によって新しい思想の基礎が鍛えられたと言っても過言ではないと思います。シリーズ「古典転生」ではそうしたエピステモローグやフィロゾフたちの系譜を今後とも追っていきたいと考えています。読者諸賢、研究者の先生方との更なる出会いを望む次第です。

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一年前の夏から秋にかけて月曜社はこんな本を出していました。

◎2012年10月17日発売:森山大道写真集『モノクローム』本体4,600円

◎2012年9月20日発売:ポール・ド・マン『盲目と洞察』本体3,400円、叢書「エクリチュールの冒険」第4回配本。
書評1⇒山城むつみ氏書評「読むことの複雑さ――耐え難く重い一撃:四十一年目の回帰」(『週刊読書人』2012年11月9日付)
書評2⇒土田知則氏書評「脱構築批評に向かうポール・ド・マンの斬新な議論の展開と奮闘ぶり──待望された邦訳により、日本のド・マン研究はようやく新たな端緒を迎えた」(『図書新聞』2012年11月17日付)
書評3⇒ナガタ氏書評「ド・マン対デリダ テクストを誤読する盲目性と、批評における洞察とは?」(「Book News」2013年3月1日付)

◎2012年8月21日発売:ジョルジョ・アガンベン『到来する共同体』本体1,800円、叢書「エクリチュールの冒険」第3回配本。
記事1⇒ナガタ氏記名記事「中身も装丁も超カッコいい哲学書シリーズ。エクリチュールの冒険」(「本が好き!Bookニュース」2012年9月13日付)
記事2⇒「エディターズ・チェック――編集部が街で気になった様々なデザイン」(月刊「ブレーン」2012年11月号)
書評1⇒岡本源太氏書評「政治哲学の領域に踏み込む――詩と政治の蝶番として」(「週刊読書人」2012年10月26日号)

◎2012年7月18日発売:レーモン・クノー『棒・文字・数字』本体2,800円

叢書「エクリチュールの冒険」では来春にかけて2点の新刊発売を見込んでいます。1点は小説、もう1点は哲学書です。詳細が決まり次第、お知らせいたします。
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by urag | 2013-10-09 15:14 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
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