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2013年 07月 22日

注目新刊:カッチャーリ『死後に生きる者たち』みすず書房、ほか

弊社出版物の著訳者の皆さんのご活躍をご紹介します。

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★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、編訳:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『瀆神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
『必要なる天使』に続く、マッシモ・カッチャーリの待望の訳書第二弾が刊行されました。原書は、Dallo Steinhof: Prospettive viennesi del primo Novecento(Adelphi, 1980; 2 ed, 2005)です。『批評空間』第二期で途中まで連載されたものの完訳版です。

死後に生きる者たち――〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望
マッシモ・カッチャーリ著 上村忠男訳 田中純解説
みすず書房 2013年7月 本体4,000円 四六判上製360頁 ISBN 978-4-622-07779-4
帯文より:帝国の没落、故郷からの離別。かれら“死後に生きる者たち”をめぐる連作歌曲ふうの哀悼劇。「驚くべきアナロジーの高速な展開。アレゴリー的構築物」(田中純)

目次:
新版(2005年)への序言
まえおき(1980年)
シュタインホーフから
死後に生きる者たち
言語的なもの
安んじることのないわたしたちの心
哀悼劇の新たな空間
近代的なものの批判
悲劇的なものの不可能性
さあ、さあ、おはいり、動物たちの見せ物小屋へ!
音楽、声、歌詞
不可思議な驚嘆すべき出来事
むずかしい男
アケロンを動かしてみせよう
内密のアードルフ・ロース
ルーのボタン
ガラスの連鎖
死ぬことに障害を負った者
ふたたび神秘的なものについて
夕べの国
断崖と沼について
ケンタウロスたち
女性的なもの
永遠の子供
離別した者の歌
弓術
旧い町の暗い道
物語の星
クラウスの表意文字
原注
解説 哀悼劇の天使的音楽に寄せて(田中純)
訳者あとがき
主要人名事典


★中山元さん(訳書:ブランショ『書物の不在』)
カント『実践理性批判』のご高訳書全二巻が完結しました。

実践理性批判 2
カント著 中山元訳
光文社古典新訳文庫 2013年7月 本体1,124円 文庫判並製392頁 ISBN978-4-334-75273-6
帯文より:カント道徳哲学の総決算! 「徳」と「幸福」を両立させるには?
帯文(裏)より:人間の自由を「理性の事実」として明確に提示し、道徳性の原理を確立したのち、カントは人間にそなわる人格という理念から自由と倫理性について考察を進める。カント道徳哲学の総決算! 全2巻完結。
カバー紹介文より:「わたしたちが頻繁に、そして長く熟考すればするほどに、ますます新たな賛嘆と畏敬の念が心を満たす二つのものがある。それはわが頭上の星辰をちりばめた天空と、わが内なる道徳法則である。」人間の自由な意志と倫理を深く洞察し、道徳原理を確立させた近代道徳哲学の原典。


★清水知子さん(著書:『文化と暴力』、共訳:バトラー『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』
「北海道新聞」2013年7月14日(日)付朝刊12面に『文化と暴力』の書評「サッチャー時代の功罪」が掲載されました。評者は北大大学院准教授の浜井祐三子さんです。「イギリス人にとってサッチャー時代とは果たして何だったのか。/本書は、そんな疑問を抱いた人たちに何らかの答えを用意してくれるであろう。サッチャーが政権を握った1980年代以降、かつての手厚い福祉国家体制が解体された後に残った「社会なき社会」の姿を、「文化」と「暴力」というプリズムで切り取る、意欲的な著作である。〔・・・〕そこに浮かび上がるテーマは、日本に暮らす私たちにも実は無縁ではない」と評していただきました。浜井先生、ありがとうございました。


★鵜飼哲さん(共訳:ジュネ『公然たる敵』)
★宮崎裕助さん(共訳:ド・マン『盲目と洞察』)
★西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』)
鵜飼哲、藤本一勇、宮崎裕助、西山雄二、亀井大輔の各氏を発起人とし、「デリダが主唱し拡散した脱構築を複数形で継承していく」ことを目的とした「脱構築研究会」が正式発足します。すでに2回の準備会を終え、来月に下記の通り設立記念の第一回イベントが開催されます。

◎脱構築研究会第1回設立記念イベント「ポール・ド・マンと脱構築」

日時:2013年8月3日(土)14:00-17:30
場所: 一橋大学東キャンパス 国際研究館4F大教室
アクセス: JR中央線国立駅下車、徒歩7分
入場無料

登壇者:
宮崎裕助「ジャック・デリダとポール・ド・マン」
土田知則「文学理論家としてのポール・ド・マン」

内容:かつてデリダは、脱構築(ディコンストラクション)を「plus d'une langue(ひとつならずの言語/もはやひとつの言語はない)」と定義した。脱構築は、主唱者デリダにさえも中心化されることなく、いまなお多方向に展開しつつある複数形の出来事の名である。このたび設立された「脱構築研究会」第1回目の研究会では「脱構築批評」の領袖ポール・ド・マン(1919-1983年)をとりあげる。デリダと共闘しつつも、しばしばデリダと拮抗するかたちで脱構築の多様な可能性を押し広げた存在こそド・マンであった。第1回目は、ド・マン没後30年を迎えるにあたり、『盲目と洞察』および『読むことのアレゴリー』という二つの主著の日本語訳がようやく出そろったいま、両著の訳者によるド・マンの著作の検討を出発として、脱構築の新たな諸可能性を模索することを試みる。


★門林岳史さん(訳書:リピット水田堯『原子の光(影の光学)』)
せんだいメディアテークで来月初旬に開催される映画上映イベント「対話の可能性 世界夢/霧」にてトークイベントに出演されます。

◎ポストメディア時代の映像

日時:2013年8月10日(土)19時より(開場18時30分)
会場:せんだいメディアテーク 1F クレプスキュールカフェ
料金:1000円(1ドリンクアルコール類またはソフトドリンク+お菓子付き)
席数:30席(定数になり次第締め切り)
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by urag | 2013-07-22 17:03 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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