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2013年 03月 25日

近藤和敬さんの連載「真理の生成」が単行本『数学的経験の哲学』に

弊社出版物の著者や訳者の皆さんの最近のご活躍をご紹介します。

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★郷原佳以さん(共訳書:『ブランショ政治論集』)
先月、以下の共訳書を上梓されました。郷原さんは「散種」(461-591頁)を担当されています。目次詳細は、書名のリンク先でご確認いただけます。

散種
ジャック・デリダ著 藤本一勇+立花史+郷原佳以訳
法政大学出版局 2013年2月 本体5,800円 四六判上製652頁 ISBN978-4-588-00989-1

帯文より:初期代表作、待望の全訳。『グラマトロジーについて』『エクリチュールと差異』『哲学の余白』と並ぶデリダの初期代表作、ついに全訳! 〈書物〉の円環を破砕する「書物外」、ロゴスの真理を転覆させるパルマコン(薬=毒)としてのエクリチュール論「プラトンのパルマケイアー」、マラルメの詩学に形而上学の脱構築を見出す「二重の会」、ソレルスのテクスト機械に接ぎ木する「散種」の四篇が織りなす、書物ならざる書物の到来。


★大竹弘二さん(訳書:A・ガルシア・デュットマン『思惟の記憶』、共訳書:A・ガルシア・デュットマン『友愛と敵対』)
今月発売されたカール・シュミット『政治思想論集』の文庫版の巻末に付された解説「カール・シュミットにおける幾つかの思考モチーフ」(189-204頁)を執筆されました。

政治思想論集
カール・シュミット著 服部平治+宮本盛太郎訳
ちくま学芸文庫 2013年3月 本体1,100円 文庫判並製208頁 ISBN978-4-480-09529-9

カバー裏紹介文より:20世紀を揺るがした政治哲学の巨人が、法、権力、国家理性などの基本概念や、自由主義批判、決断理論、例外状態論などの主要テーマに取り組んだ7篇の論考。神も自然も凌駕しつつある現代の人間にとって、権力とはいったい何に由来し、その限界はどこにあるのか? はたしてそれは善なのか、悪なのか? こうした問いの根源に立ち戻り、一人の若者を相手に生の言葉できわめて平明に語った貴重な対話も収録。さらに「政治理論とロマン主義」では、代表的論文「政治的ロマン主義」の核心を凝縮した議論を展開。再解釈が進められるその思想に新たな光をあてる珠玉の論文集。解説=大竹弘二

目次:
「まえがき」にかえて(編訳者)
法・国家・個人――『国家の価値と個人の意義』緒言(1914年、抄訳)
政治理論とロマン主義(1921年)
フリードリヒ・マイネッケの『国家理性の理念』に寄せて(1926年)
ドイツにおける全体国家の発展(1933年)
現代国家の権力状況(1933年)
ナチス法治国(1935年、抄訳)
権力並びに権力者への道についての対話(1954年)
解説「カール・シュミットにおける幾つかの思考モチーフ」(大竹弘二)

※本書は1974年に社会思想社より刊行された『政治思想論集』に収録されたシュミットの6篇の論文を抜き出し、月刊誌「未来」1985年10月号に翻訳掲載されたシュミットの論考「ドイツにおける全体国家の発展」を足して文庫化したものです。社会思想社の親本に収録されていた二篇のシュミット論、ハンス・クルパ「カール・シュミットの「政治的なるもの」の理論」と、杉本幹夫「カール・シュミットにおける規範主義と決定主義」は再録されていません。

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★西山雄二さん(共訳書:『ブランショ政治論集』、デリダ『条件なき大学』)
先月刊行された『NARASIA Q』第2号(特集=ラーニング・タイフーン――大学の風・文化の風)に西山さんへのインタヴュー「越境する「学びの場」」(16-20頁)が掲載されています。また今月、編著書『人文学と制度』を上梓されました。

人文学と制度
西山雄二編
未來社 2013年3月 本体3,200円 四六判並製422頁 ISBN978-4-624-01190-1

帯文より:人文学の〈制度/場〉への問い。学問が有意性・適切性の審級にさらされ、経済主義的論理への応答を求められる現代において、世界の人文学者はなにを考え、いかなる未来を描くのか。社会的制度としての大学を根源的に問い、さらなる哲学の実践を提示する充実の論集。

※目次詳細は書名のリンク先でご覧いただけます。本書は西山さんが2009年に編まれた『哲学と大学』(未來社)の続篇になるとのことです。『人文学と制度』では西山さんは序論「人文学と制度」(7-40頁)、第二部「哲学と大学」に収められた論考「哲学への権利と制度への愛」(280-305頁)、第三部「人文学の研究教育制度」に収められた紹介記事「亡命大学――ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ」(379-382)と、同じく第三部に収められた宮崎裕助さんとの共同記事「哲学の危機と抵抗――イギリス・ミドルセックス大学哲学科」(406-409頁)の執筆も担当されています。

※『NARASIA Q』は奈良県が年4回発行する「東アジア情報誌」で、雑誌コードやISBNはなく、価格表示もないことから、純粋な広報誌のようです。企画編集は編集工学研究所で、総合監修は松岡正剛さん、制作は丸善出版と記載されています。


★宮崎裕助さん(共訳書:ド・マン『盲目と洞察』)
宮崎さんは上述書『人文学と制度』の第一部「人文学と制度」に「ヒューマニズムなきヒューマニティーズ――サイード、フーコー、人文学のディアスポラ」(43-69頁)という論考を寄せておられるほか、前述の通り、西山雄二さんとの共同記事「哲学の危機と抵抗――イギリス・ミドルセックス大学哲学科」を執筆されています。また、同書のデュットマンさんの論文「婉曲語法、大学、不服従」の翻訳も手掛けられています。


★アレクサンダー・ガルシア・デュットマンさん(著書:『友愛と敵対』『思惟の記憶』)
完全版が未発表だった論考「婉曲語法、大学、不服従」(261-279頁)が、宮崎裕助さんの翻訳で、上述書『人文学と制度』の第二部「哲学と大学」に収録されています。また、宮崎=西山共同記事「哲学の危機と抵抗――イギリス・ミドルセックス大学哲学科」内ではデュットマンさんが2010年5月19日にICA(インスティテュート・オヴ・コンテンポラリー・アーツ)で行われた抗議イベント「誰が哲学を恐れているのか」での発表が引用され紹介されています。


★近藤和敬さん(著書:『構造と生成(I)カヴァイエス研究』)
月刊誌「現代思想」での連載「真理の生成」が単行本化されました。

数学的経験の哲学――エピステモロジーの冒険
近藤和敬著
青土社 2013年3月刊 本体2,800円 四六判上製446頁 ISBN978-4-7917-6692-5

帯文より:問題を解くことだけが数学なのか? 現代数学の核心に見出される生命の創造的な力。 そして、そこからさらに非生命までをも包含する自然・宇宙の次元へ――。いまふたたび脚光をあびる「エピステモロジー」(科学認識論)が、ドゥルーズらの「内在の哲学」と接続される。人間知性の根源をめぐって、まったくあたらしい世界観を切り開く、注目の俊英による哲学の旅。

※目次詳細はこちらでご覧いただけます。近藤さんの翻訳によるジャン・カヴァイエス『論理学と学知の理論について』は目下編集作業中です。
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by urag | 2013-03-25 19:03 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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