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2013年 01月 18日

弊社出版物の著者や訳者の方々の最近の御活躍

★柿並良佑さん(訳書:ルイ・サラ-モランス『ソドム』)
岩波書店の月刊誌「思想」2013年1月号に掲載された、フィリップ・ラクー=ラバルトとジャン=リュック・ナンシーの共著「政治的パニック」を翻訳されています。また、同号にその解説論文となる「恐怖〔パニック〕への誕生――同一化・退引・政治的なもの」を寄稿されています。なお、柿並さんはかつて、ラクー・ラバルトとナンシーの共著書『文学的絶対』の読解論文「「断片」の理論」を、哲学若手研究者フォーラムが刊行する論文集『哲学の探求』第37号(2010年6月)に寄稿されています。ラクー=ラバルトとナンシーの70年代の共作は翻訳がほとんどないためなかなか一般読者には浸透していませんが、柿並さんの意欲的な掘り起こしで再評価への道が開かれゆく予感がします。


★近藤和敬さん(著書:『カヴァイエス研究』)
★岡本源太さん(著書:『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』)
月刊誌「現代思想」の最新号で近藤さんが討議に参加され、岡本さんが論文を寄稿されています。

現代思想 2013年1月号 特集:現代思想の総展望2013
編集人=栗原一樹
青土社 2012年12月 本体1,238円 A5判並製246頁 ISBN978-4-7917-1256-4

目次:
【連載】
 依存症をめぐる臨床 第6回 自助グループロマン主義(信田さよ子)
 家族・性・市場 第85回 素朴唯物論を支持する(立岩真也)
 痛みの哲学 第3回 予測不可能性を飼いならす(鷲田清一+熊谷晋一郎)
【研究手帖】文学の奇蹟(中村隆之)

特集=現代思想の総展望2013
【討議Ⅰ】現代思想40年の軌跡と展望(大澤真幸+成田龍一) 
【討議Ⅱ】「破局」の「全体性」の只中で思考しつづけるために――「現代思想」の交錯点と多元的展開(近藤和敬+篠原雅武+村澤真保呂)
【討議Ⅲ】思弁的転回とポスト思考の哲学(小泉義之+千葉雅也) 

【それぞれの展望Ⅰ】
 日本女性の40年――フェミニズム、回顧と継承の時代に(上野千鶴子)
 人類学ゆえに(春日直樹)
 専門化する哲学の行方――分析哲学の現状と展望(飯田隆)
 親愛なる……へ――現象学の方法についての書簡(村上靖彦)
 イタリア現代思想の展開(岡田温司)
 ポスト複雑系――因果律と準因果作用子の邂逅(郡司ペギオ幸夫)
【それぞれの展望Ⅱ】
 当事者研究について(熊谷晋一郎)
 奇妙な身体/奇妙な読み――クィア・スタディーズの現在(清水晶子)
 うちゅうじんるいがく(大野更紗)
 公共宗教論の陥穽――『宗教概念あるいは宗教学の死』の後で(磯前順一) 
 島と海の想像力――地政学を超える系譜学へ(石原俊)

【エコロジー】エコゾフィーに向かって(F・ガタリ/杉村昌昭訳)
【人類学】内在と恐怖(E・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/丹羽充訳) 
【思弁的転回】減算と縮約――ドゥルーズ、内在、『物質と記憶』(Q・メイヤスー/岡嶋隆佑訳)
【エピステモロジー】思考の行方――現実に根付くこと(森元斎)
【美学】囚われの身の想像力と解放されたアナクロニズム――イメージ論の問題圏(岡本源太)
【生物学】輪郭線という背理(梶智就)
【当事者研究】当事者研究で言葉をつくる――回帰する個人能力主義に抗して(綾屋紗月) 

※「現代思想の総展望」という特集名は、「現代思想」誌の創刊号の特集でもあり、その後、79年、83年にも同名の特集が組まれています。前回から数えて30年ぶり、そしてなにより創刊40周年にあたるこの佳節に「総展望」と銘打ったことは、原点回帰でもあり心機一転でもあると言えるでしょうか。参考までに、創刊号(1973年1月号)、1979年12月号、1983年1月号のそれぞれの目次内容を列記しておきます。


現代思想 1973年1月号(vol.1-1)創刊号特集=現代思想の総展望
編集人=中野幹隆
青土社 1973年1月 本体470円 A5判並製318頁 雑誌3629-1 

目次:
【連載】
 ブランメル神話――ダンディズムと文学(生田耕作)
 螺旋の彷徨 第1回 エクリチュール主義(白井健三郎)
 スピノザ研究序説 第1回 デカルトとスピノザ(竹内良知)
 哲学の誕生――存在の根底にひそむ原理を求めて(中村元)

【シンポジウム】
 徹底討議 現代思想の渦の中で(生松敬三+木村尚三郎+城塚昇+中村雄二郎+長谷川宏)

【科学すること、そして哲学】
 カタストロフィの理論――新しい科学の思考法(野口広)
 分析的思考のアポリア――物理帝国主義の行方(村上陽一郎)
 現代生物学の思想――遺伝的決定と合目的性(渡辺格)
 テイヤールについての独白――自然と人間(八杉龍一)
 ある生物学者について(澁澤龍彦)
【現象学の領野】
 〈現象学運動〉の展開――知のラディカリズム(金田晋)
 哲学的断章(I)アンチ・フィロゾフィ(中村雄二郎)
【精神分析の道】
 フロイトからラカンへ――切り拓かれる精神分析の〈荒蕪地〉(ジャン=ミシェル・パルミエ/伊藤晃訳)
 現象学と精神分析――通底する危機の意識(荻野恒一)
 空間と空間的思考――精神病理学の立場から(宮本忠雄)
【神と革命】
 神の死(堀光男)
 神学の苦悩(高尾利数)
【構造主義から構造主義以降へ】
 ソシュールと構造主義(ルイ・ミレ+マドレーヌ・ヴァラン・ダンヴェル/田島節夫+加藤茂+矢島忠夫訳)
 レヴィ=ストロースの方法(ピエール・クルサン/田島節夫+矢島忠夫訳)
 堅坑とピラミッド(ジャック・デリダ/高橋允昭訳)
【言語学】
 言語学と哲学(ノーアム・チョムスキー/川本茂雄訳)
 反抗的想像力――想像・欲望・言語・世界(ミケル・デュフレンヌ/広田昌義訳)
 石の言語――興味本位の哲学へ(種村季弘)
【マルクス主義の今日】
 ブロッホの世界(ハンス・ハインツ・ホルツ/岩永達郎訳)
 実在と潜勢力(花崎皋平)
 存在の哲学と物象化的錯視――ハイデガー批判への一視軸(廣松渉)


現代思想 1979年12月号(vol.7-15)特集=現代思想の総展望
編集人=三浦雅士
青土社 1979年12月 本体780円 A5判並製246頁 雑誌63629-22

目次:
【連載】
 エジプト学夜話 第24回 古代エジプトと私(酒井傳六)
 スペクタクルと都市 第12回 象と鯨のページェント(海野弘)
 マクシム・デュ・カンまたは凡庸な芸術家の肖像 第10回 仮装と失望(蓮実重彦)
 生命の探求 第4回 機械論的理解(中村元)
【歩行と思索】
 「当り」「外れ」の問題(入沢康夫)
 旅(三枝充悳)
 變成男子御受用(堀越孝一)
【往復書簡】連続と非連続(ハインリッヒ・ロンバッハ+土方昭)
【論文】旧約と新約――ブレイクの《キリスト》II
【温故知新】サンカのルール(長尾龍一)
【研究手帖】ヴァレリーと夢(有田忠郎)

特集=現代思想の総展望
【特別インタビュー】思想の現在(ポール・リクール+久米博)
【シンポジウム】現代思想と文芸批評(ロジェ・ファイヨル+蓮実重彦+加藤晴久)
【対話】マルクス主義と精神分析(いいだもも+岸田秀)

【27人の今日の思想家】
 ロマン・ヤコブソン(磯谷孝)
 ケネス・バーク(富山太佳夫)
 ゲルショム・ショーレム(秋山さと子)
 ジョルジュ・デュメジル(吉田敦彦)
 ヘルベルト・マルクーゼ(清水多吉)
 フランセス・イエイツ(藤田実)
 エーリッヒ・フロム(安田一郎)
 エミール・バンヴェニスト(磯谷孝)
 コンラート・ローレンツ(日高敏隆)
 エーリッヒ・ノイマン(松代洋一)
 クロード・レヴィ=ストロース(青木保)
 エルンスト・ゴンブリッチ(鈴木杜幾子)
 エドマンド・リーチ(梶原景昭)
 ポール・リクール(久米博)
 ロラン・バルト(佐藤信夫)
 ルイ・アルチュセール(今村仁司)
 エドガール・モラン(杉山光信)
 アーヴィング・ゴッフマン(石黒毅)
 トーマス・クーン(中山茂)
 ジル・ドゥルーズ(宇波彰)
 ミシェル・フーコー(田村俶)
 ジャン・ボードリヤール(宇波彰)
 ユルゲン・ハーバーマス(清水多吉)
 ピーター・バーガー(安江孝司)
 ジャック・デリダ(高橋允昭)
 ジュリア・クリステヴァ(小松英輔)
 ロートマン&タルトゥ・グループ(北岡誠司)


現代思想 1983年1月号(vol.11-1)特集=現代思想の総展望'83
編集・発行人=清水康雄
青土社 1983年1月 本体780円 A5判並製246頁 雑誌63629-74

【連載】
 占いのコスモロジー 第1回 インド占星術入門(矢野道雄)
 睡眠のエコロジー 第1回 夢の生物学(鳥居鎮夫)
 映画のつくり方 第1回 台本の論理 一(佐藤純彌)
 二〇・五世紀の音楽 第1回 先駆者たち(松平頼暁)
 火の話 第1回 火の科学の誕生 一(疋田強)
 シャンカラの神秘主義 第30回 個人存在の基底 三(中村元)
 思考の生理学 第35回 暗示の不思議(千葉康則)
 マクシム・デュ=カンまたは凡庸な芸術家の肖像 第2部第16回 犠牲者の言説(蓮実重彦)
【歩行と思索】
「三四郎」と「青年」(伊東俊太郎)
ふたつのユニテ(樺山紘一)
【論文】文化主体の役柄的基礎構造(砂川裕一)
【ハイデガーの思想】ハイデガーと形而上学(茅野良男)
【舞踏】静中、動あり(吉沢伝三郎)
【研究手帖】科学の解釈学(野家啓一)

特集=現代思想の総展望'83
【対話】変貌する〈知〉のトポス(中村雄二郎+村上陽一郎)

【経済学】マルクス経済学から『資本論』へ(山崎カヲル)
【政治学】国家論の新たな様相(矢野暢)
【社会学】アメリカ社会学における理性の諸問題(矢澤修次郎)
【歴史学】「新しい歴史学」を考える(福井憲彦)
【人類学】認識人類学の地平線(吉岡政徳)
【生物学】進化論の新しい展開(八杉龍一)
【精神医学】過渡期の「精神医学」(森山公夫)
【物理学】素粒子論の未来(寺澤英純)
【数学】数学基礎論からみた現代数学(倉田令二郎)
【建築学】「近代建築」批判のアポリア(布野修司)
【記号学】人間記号学と動物記号学(川本茂雄)
【映画】映像の縫合(四方田犬彦)
【文学】デコンストラクション(富山太佳夫)
【音楽】過去からの展望(庄野進)
【宗教学】新たなる宗教思想研究をめざして(佐々木陽太郎)
【神話学】現代神話学の流れ(久米博)

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※なお、同誌の創刊40周年を記念して、今月末、以下のトークセッションが行われます。昨年8月にリブロ池袋本店で行われ、1月号に掲載された対談の第2弾とのことです。

◎「現代思想40年の軌跡と展望」大澤真幸(社会学者)×成田龍一(歴史学者)

日時:2013年1月29日(火)19時30分 ~
会場:ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
定員:40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
料金:1000円 (ドリンク付)
受付:お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ・ご予約:ジュンク堂書店池袋本店 TEL 03-5956-6111

内容:雑誌『現代思想』(青土社)の創刊40周年特集号「現代思想の総展望2013」(2013年1月号)の刊行を記念して、大澤真幸さん、成田龍一さんをお招きして、トークイベントを開催します。 本特集内では、創刊号からおよそ95年まで、ご自身が寄稿された論考や特集についてお話いただくとともに、当時の思想の潮流や『現代思想』の試みの軌跡を、時々の社会状況との関わりのなかで議論していただきました。今回のお話では、お二人が劇的な「出会い」を果たされた95年以降から、「3・11」という未曾有の出来事を踏まえ、これからの社会や思想のあるべきかたちについてお話いただきます。
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by urag | 2013-01-18 18:05 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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