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2013年 01月 17日

弊社出版物の著者の最近の御活躍:ド・マンとブランショ

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★ポール・ド・マンさん(著書:『盲目と洞察』)
かつてT先生訳でK社から予告が出ていた『読むことのアレゴリー』が仕切り直しでついに岩波書店から刊行されました。また、同時発売で訳者の土田先生がド・マン論を上梓されています。

読むことのアレゴリー――ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語
ポール・ド・マン著 土田知則訳
岩波書店 2012年12月 本体4,700円 A5判上製428頁 ISBN978-4-00-025463-2

帯文より:「脱構築批評」と呼ばれる独自のテクスト読解を実践し、文学研究ばかりか哲学・思想の領域に深い影響を与えたポール・ド・マン。決定的な重要性をもつその主著が、原著刊行より30年以上の時を経て、ついに日本の読者の前で全貌を明らかにする。不滅の主著、ついに完訳。

カバーソデ紹介文より:批評界に大きな衝撃を与え、ハロルド・ブルーム、ジェフリー・H・ハートマン、J・ヒリス・ミラーの名で知られる「イェール学派」の領袖ポール・ド・マン(1919-83年)。文学批評ばかりか哲学・思想の領域にまで深い影響を与えたド・マンの「脱構築批評」は、本書『読むことのアレゴリー』(1979年)によって、その全貌を知らしめ、世界を震撼させた。ド・マンの主著にして現代批評理論・現代思想の領域に聳え立つ一大金字塔である本書は、長らく邦訳が待ち望まれていた一冊である。原著刊行から30年以上の時を経て、ついに完訳なる。

原書Allegories of Reading: Figural Language in Rousseau, Nietzsche, Rilke, and Proust, Yale University Press, 1979.

目次:
序文
第一部 修辞(学)
 第一章 記号学と修辞学
 第二章 文彩(リルケ)
 第三章 読むこと(プルースト)
 第四章 生成と系譜(ニーチェ)
 第五章 文彩のレトリック(ニーチェ)
 第六章 説得のレトリック(ニーチェ)
第二部 ルソー
 第七章 隠喩(『第二論文』)
 第八章 自己(『ピュグマリオン』)
 第九章 アレゴリー(『ジュリ』)
 第一〇章 読むことのアレゴリー(『サヴォワの助任司祭の信仰告白』)
 第一一章 約束(『社会契約論』)
 第一二章 言い訳(『告白』))
訳者あとがき
人名・作品名索引


ポール・ド・マン――言語の不可能性、倫理の可能性
土田知則(1956-)著
岩波書店 2012年12月 本体2,500円 四六判上製212頁 ISBN978-4-00-024782-5

帯文より:「読むこと」はできない。ゆえに「読むこと」は倫理的である。「比喩性」、「機械性」、「物質性」、「アレゴリー」を手がかりに、ポール・ド・マン(1919-93年)の理論を「言語」という視点で読み解く。第一人者が書き下ろした初の本格的論考にして、ド・マンを主題にした日本人による初めての書物。

カバーソデ紹介文より:「脱構築批評」を打ち立て、 文学批評・哲学・思想の領域に深い影響を与えたポール・ド・マン(1919-83年)。本書は、主著『読むことのアレゴリー』(1979年)を中心に、「比喩性」、「機械性」、「物質性」、そして「アレゴリー」という概念を読み解く試みである。「アレゴリー」――それは、「読むことはできない」、という言語の逃れようのない本質を示している。この視点に立つとき、難解で知られるド・マンの理論は一貫性をもつものとして現れ、そこに「読むこと」の倫理が浮かび上がる。第一人者が書き下ろした本書は、ド・マンを主題にした日本人による初めての書物である。

目次:
はじめに
第I章 比喩としての言語
第II章 言語の指示性と機械性
第III章 アレゴリーの諸相
第IV章 歴史(学)という陥穽
第V章 文字の物質性
第VI章 読むことの倫理に向けて
文献一覧
あとがき
人名索引

※なお、上記2冊『読むことのアレゴリー』『ポール・ド・マン』の出版を記念して、東京堂書店神田神保町店では来月、以下のトークイベントが行われます。これは必聴ですね!

土田知則さん&巽孝之さんトーク・セッション「ポール・ド・マン・ルネサンスのために」

内容:イェール学派を率い、文学研究にとどまらず哲学・思想にも深い影響を与えたポール・ド・マン(1919-83年)。今年は彼の没後30年にあたります。主著である『読むことのアレゴリー』の翻訳、そして研究書『ポール・ド・マン』(ともに岩波書店)を、ド・マンの命日である昨年12月21日に、同時に世に問われた土田知則さん(千葉大学教授。専門:文学理論)、そして、著書『ニュー・アメリカニズム』(青土社)等でド・マンに一貫して言及してこられた 巽孝之さん(慶應義塾大学教授。専門:アメリカ文学)をお招きし、ド・マン・ルネサンスへ向けて存分に語って頂きます。日本では柄谷行人氏、水村美苗氏らに深く影響を与えた人物として知られていながら、いまだ読み解かれざる思想家ド・マンが、いま、甦ろうとしています。実り豊かな対談にご期待ください。

開催日時:2013年2月6日(水)18:30-20:30(開場18:00)
開催場所:神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約 ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、件名「土田さん巽さんイベント参加希望」とお申し出いただき、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問い合わせください。電話03-3291-5181
当日16:30より1階総合カウンターにて受付を行います。参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、店内カフェにて指定のドリンクとお引換えください。尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。(終演後は引き換え頂けません)


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★モーリス・ブランショさん(著書:『問われる知識人』『ブランショ政治論集』『書物の不在』)
粟津則雄訳『来るべき書物』(現代思潮社、1968年;筑摩書房、再版1976年、改訳版1989年)がついに文庫化されました。ブランショの文庫化は『明かしえぬ共同体』(西谷修訳、ちくま学芸文庫、1997年)に続く、ようやくの二冊目。文庫化にあたって、改訳されたり新規のあとがきや解説を追加したりといったことは今回はないようです。また、昨年11月にはガリマールからブランショとピエール・マドールとのあいだで交わされた『往復書簡 1953-2002年』が刊行されています。

来るべき書物
モーリス・ブランショ著 粟津則雄訳
ちくま学芸文庫 2013年1月 本体2,000円 文庫判576頁 ISBN:978-4-480-09506-0 

帯文より:文芸批評の金字塔、待望の文庫化。
カバー裏紹介文より:20世紀フランス最大の文芸批評家モーリス・ブランショの代表作。「作品とは、作品に対する期待である。この期待のなかにのみ、言語という本来的空間を手段とし場所とする非人称的な注意が集中するのだ。『骰子一擲』は、来るべき書物である」。そしてブランショは、作品の奥行、あるいは作品群が構成する世界のみならず、作品を作り上げる作者の精神そのものと直接対峙する。取り上げるのは、マラルメ、プルースト、アルトー、ルソー、クローデル、ボルヘス、ムージル、ブロッホ、ジューベールなど。燦然たる輝きのもと、作品や作者のイメージを一新させる、鮮烈で深い、全26章の批評集。

目次:
I セイレーンの歌
 1 想像的なものとの出会い
 2 プルーストの経験
  i 書かれたもの〔エクリチュール〕の秘密
  ii おどろくべき忍耐
II 文学的な問い
 1 「幸福に世を終えられそうもない」
 2 アルトー
 3 ルソー
 4 ジューベールと空間
  i 書物なき著者、著作なき作家
  ii 最初のマラルメ的場合〔ヴェルシヨン〕
 5 クローデルと無限
 6 予言の言葉
 7 ゴーレムの秘密
 8 文学的無限、アレフ
 9 デーモンの挫折、天職
III 未来なき芸術について
 1 極限において
 2 ブロッホ
  i 『夢遊の人々』・論理的めまい
  ii 『ウェルギリウスの死』・統一性の探究
 3 ねじの廻転
 4 ムージル
  i 無関心の情熱
  ii 「別な生の状態」の経験
 5 対話の苦痛
 6 ロマネスクな明るみ
 7 H・H
  i 自己自身の探究
  ii 演戯の演戯
 8 日記と物語
 9 物語とスキャンダル
IV 文学はどこへ行くか?
 1 文学の消滅
 2 ゼロ地点の探究
 3 「今どこに? 今だれが?」
 4 最後の作家の死
 5 来るべき書物
  i コノ書物ヲ見ヨ
  ii 文学空間の新たなる理解
 6 権力と栄光
あとがき
原註
訳註
訳者あとがき
改訳新版のためのあとがき


Correspondance (1953-2002), Édition établie, présentée et annotée par Pierre Madaule.
Maurice Blanchot(1907-2003), Pierre Madaule(1927-)
Gallimard(Collection Blanche), Parution 16-11-2012, 25euros, 140x205mm, 176 pages, ISBN978-2-07-013844-9

※往復書簡123通をはさむかたちでマドールさんによる二つのテクストが併載されています。巻頭には「L'effet Blanchot」と題した8頁にわたるテクスト。巻末には「La preuve par l'effet (ou le lecture «imaginaire»)」と題した3頁のあとがきPostfaceが置かれています。
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by urag | 2013-01-17 16:00 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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