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2012年 12月 29日

ブレポルスのインタープラン

毎年年末になると当ブログの古い記事「ブレポルス社製の手帳、インタープラン」(2005年1月6日)へのアクセスが少し増えるようです。この記事から8年近く経過したのだと思うと言い知れぬ戦慄を覚えますが、久しぶりにBrepolsのInterplanについて書こうと思います。

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2000年ごろのInterplanは、私の記憶では1,800円とか、それくらいの値段でした。合皮のカバーに交換可能なリフィルとアドレス帳がついています。中身のフォーマットが現在のレイアウトに定着したのは2001年からです(6カ国語表記であることは2000年以前も変わりません)。合皮のカバーは何年かごとにリニューアルしますが、2005年からは金具が取れました。2005年までの合皮はざらっとした感触の固めのものでしたけれど、2006年から2011年まではやわらかくて光沢のある合皮に代わっています。ただ、この素材は経年劣化のリスクがあり、実際、私の手元にある2006年と2007年の合皮は一年経って使い終えてしまっておくとベタつきが出てきて、周りにあるものとくっついてしまうので、やむなく紙のカバーをかけています。

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2008年以降はこの劣化に対策がなされたのか、まだベタつきは出ていません。今年、2012年のカバーにはゴムバンドと、ペン留めがつき(写真中央)、合皮の素材は光沢のあるものから落ち着いたマットなものに代わっています(下段に書いた通り実はこれは例年とは別の銘柄でした)。Interplanは毎年値上がりし、2001年には2,000円を突破し、十年の内にいつの間にか3,000円台に突入しました。その昔は日本橋の旧丸善本店(現在は日本橋店)で買っていましたが、本店が丸の内に移転してからは、銀座の伊東屋で買っています。伊東屋は文具専門店ですから、ブレポルス以外にも色々と輸入手帳がありますし。Interplanは毎年値上がりしてついに3,000円台の後半になり、4,000円台になるのも時間の問題かと思っていました。合皮カバー付きのInterplanをやめて、ずっと廉価な本体だけのInterplan(写真左端)に変更しようかと思ったくらいでした。

合皮カバー付きのInterplanは中身(リフィル)だけを取り出すとものすごく貧弱なのですが、カバーなし本体のみのInterplanは、ハードな表紙でシンプルな良さがあり、中身は一緒ですが値段が半額くらいになります。それに、毎年ほとんど使わないアドレス帳もついていません。唯一の難点は、リフィル版はプラスチックのコイルで紙をとじているためフラットに目いっぱい開きますが、カバーなしは製本されているので、開きが硬くて指で押さえていないと閉じてしまうということです。かつて丸善本店にこのカバーなし版が売っていた記憶はありません。ひとつのものを使い続けるという、ある意味やせがまんのポリシーの結果、合皮カバー付きのInterplanを使い続けているわけです。

2013年版(写真右端)はさすがの円安で2,600円くらいまで一気に千円近く安くなりましたが、カバーからゴムバンドやペン留めがなくなりました。これはちょっと残念。しかしこの真相は、なくなったのではなくて、別商品だったのです。ブレポルスのオンラインカタログを見ると、ゴムバンドやペン留めのついている合皮カバーはLivornoという商品で今なお存在しています。仕様が変更になったわけではなく、今年は例年通り、バンドやペン留めのないGenovaのみを伊東屋が仕入れたということなのだと思われます。Interplanというのは本体の中身のフォーマットの名称であって、カバーなどの外まわりの仕様が異なるごとに商品名が違うのですが、日本では輸入されている商品が限定されているために、単純にInterplanという商品名になっていることがままあるのですね。

それと、今年は伊東屋で、合皮カバーなしの本体だけのInterplan(正確な商品名はLima)を見かけませんでした。かわりにmooseという新作が置いてありました。中身がInterplan仕様のものが店頭にあったのですけれど、使い込むうちにだんだんめくれてくる困った特性をもったリサイクルレザーを表紙に使っていて、私はあまり惹かれませんでした。このmooseより私は昨年あたりから製造元のオンラインカタログに載り始めたvintageというシリーズのほうがよっぽどいいのです。しかしこれは日本には輸入されておらず、製造元のブレポルスはオンラインショップを展開していないため、通販も適いません。文具を扱う海外のオンラインショップがないわけではないのですが、だいたい日本への発送はしていません。ブレポルスの2013年の商品ではColoriやClassic、Palermo Finesse、Rondo、Venetoなど、魅力的なものもたくさんあるので、日本の輸入代理店さんには今後いっそう期待したいです。なお、Interplanのリフィルはアマゾン・ジャパンでも購入できます。

ともあれ、問題は、合皮がいずれ劣化するということです。この難点をクリアするために、伊東屋銀座本店でほかの輸入手帳も物色した結果、一番素敵だったのは、レザースミス・オブ・ロンドン(Leathersmith)の手帳でした。似たような名前のレザー商品メーカーが日本にもあるため、「オブ・ロンドン」が付いていますが、ロンドンの方は1839年に創立された老舗です。日本ではアイハラ貿易さんが輸入されています。ブランド名から推察できる通り、レザースミス・オブ・ロンドの商品は良質な「本革」で作られています。そのため、合皮のように、数年経ってベタつきが出るなどということはありませんが、お値段が高いです。Interplanとほぼ同じサイズのスケジュール帳なら、税別で6,200円です。つまりGenovaが2冊は買えるわけです。手のひらよりずっと小さい、最小サイズ(81x58mm)のものでも、3,300円。大きめのノートサイズになると、1万円を超えます。

一年しか使わない手帳ごときに何千円も使えるか!というお声もあるかと思います。ただ、レザースミス・オブ・ロンドンの手帳は手触りもいいですし、三方金ですし、中身は青みがかったブルーフェザーペーパーで、とても美しいです。かといってスケジュール帳を何冊も買っても仕方ないので、私はスタイルストアでとりあえず一番小さいノートブック(NBB32R)を買いました。実際に使うためというよりは、造本の資料として手元に置くためです。高いのでちっちゃいものしか買えないというよりは、ちっちゃいのが好きなのです。文庫サイズよりも小さい、本当にジーンズのポケットにするっと入る本を作りたいというのが、私の願望のひとつです。流通上の諸問題でなかなか作れませんが。
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by urag | 2012-12-29 17:45 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
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