2012年 08月 31日
★川田喜久治さん(写真集:『地図』) 作品展「2011 - phenomena」が以下の通り開催されます。2011年3月11日以降に撮影された作品群です。入場無料。また、作品展にあわせ、川田さんと東京都写真美術館専門調査員で写真史家の金子隆一さんによるスライド・レクチャーも開催されます。こちらは参加費500円。 ◎「2011 - phenomena」 期間:2012年9月4日~10月31日 場所:フォト・ギャラリー・インターナショナル(JR田町駅東口より徒歩10分;港区芝4-12-32) ◎川田喜久治 x 金子隆一スライド・レクチャー 日時:2012 年 10 月 26 日(金)18:00〜 会場:フォト・ギャラリー・インターナショナル 定員:25 名 参加費:500 円(当日お支払い下さい) お申し込み方法:イベントタイトルのリンク先をご確認ください。 ★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、『アウシュヴィッツの残りのもの』共訳、同『涜神』共訳、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』共訳、パーチ『関係主義的現象学への道』編訳、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』編訳) 今月、弊社刊『到来する共同体』のほかに以下の訳書1点、共訳書1点を上梓されました。内容詳細は書名のリンク先をご参照ください。 自伝 ジャンバッティスタ・ヴィーコ著 上村忠男訳 平凡社ライブラリー 2012年8月 本体1,500円 HL判並製360頁 ISBN978-4-582-76768-1 帯文より:ヴィーコとはなにものか? 18世紀、不如意な暮らしの中で、近代的な〈知の地平〉を根底から批判する思考をどのようにつくりあげていったのか。自ら語る哲学的自伝! ※ヴィーコ自伝の翻訳は、『ヴィーコ自叙伝』(福鎌忠恕訳、法政大学出版局、1990年)、『ヴィーコ自叙伝』(西本晃二訳、みすず書房、1991年)に続き、本書で3冊目になります。また、上村さんによるヴィーコの翻訳は、『学問の方法』(共訳、岩波文庫、1987年)『イタリア人の太古の知恵』(法政大学出版局、1988年)、『新しい学』(全三巻、法政大学出版局、2007-2008年)に続いて、本書が4点目になります。 弱い思考 ジャンニ・ヴァッティモ/ピエル・アルド・ロヴァッティ編著 上村忠男/山田忠彰/金山準/土肥秀行訳 法政大学出版局 2012年8月 本体4,000円 四六判上製380頁 ISBN978-4-588-00977-8 帯文より:暴力性をともなう形而上学(強い思考)との決別。エーコなど、現代イタリアの思想家11名による論集。世界的に影響を与えた哲学アンソロジー、ついに刊行。 ※ジャンニ・ヴァッティモ(1936-)、ピエル・アルド・ロヴァッティ(1942-)、ウンベルト・エーコ(1932-)、ジャンニ・カルキア(1947-2000)、アレッサンドロ・ダル・ラーゴ(1947-)、マウリツィオ・フェッラーリス(1956-)、レオナルド・アモローゾ(1952-)、ディエーゴ・マルコーニ(1947-)、ジャンピエロ・コモッリ(1950-)、フィリッポ・コスタ(1924-)、フランコ・クレスピ(1930-)など、哲学者、美学者、作家、社会学者ら11名による高名な論集(1983年刊)。哲学界だけでなく、芸術や建築にも影響を与えたポストモダン思想の重要なランドマークです。 ★中山元さん(訳書:ブランショ『書物の不在』) 2006年『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3篇』、2010-2012年『純粋理性批判』全7巻に続く、光文社古典新訳文庫での中山訳カント、第三弾が発売されました。 道徳形而上学の基礎づけ カント著 中山元訳 光文社古典新訳文庫 2012年8月 本体1,067円 文庫判並製416頁 ISBN978-4-334-75252-1 カバー裏紹介文より:「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」。多くの実例をあげて道徳の原理を考察する本書は、きわめて現代的であり、いまこそ読まれるべき書である。 ※光文社古典新訳文庫で中山さんはフロイトの訳書3点、ルソーの訳書2点、ニーチェの訳書2点をすでに上梓されています。これに加えて、日経BPクラシックスでウェーバーやマルクスの翻訳も手がけておられます。 ★ジャン=ジャック・ルソー(著書:ウェブ連載「化学教程」) 白水社さんの新シリーズ「白水iクラシックス」内の「ルソー・コレクション」の第3弾『政治』が発売されました。同コレクションは白水社の『ルソー全集』からの改訳再編集版。第1弾は『起源』(4月)、第2弾『文明』(5月)でした。 政治 ジャン=ジャック・ルソー著 遅塚忠躬・永見文雄訳 川出良枝選・解説 白水社 2012年8月 本体2,600円 四六判並製252頁 ISBN978-4-560-09603-1 帯文より:生誕三百年!「立法者ルソー」の実像。『コルシカ国制案』『ポーランド統治論』を収録。理想と現実をつなぐ「都市の論理」。 ※選者の川出さんによる巻末解説は「一国をどのように改革するか──政治の現場におけるルソー」です。同シリーズではあと、来月(9月)下旬刊行で、佐々木康之訳『孤独』の巻が刊行されます。この最終巻には『孤独な散歩者の夢想』と『マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙』が収録されるとのことです。なお、同じく来月の光文社古典新訳文庫の新刊でも『孤独な散歩者の夢想』(永田千奈訳、中山元解説)が発売されるそうです。さらに、同文庫の来月新刊ではプラトン『ソクラテスの弁明』が納富信留さん訳で出るとのことです。
by urag
| 2012-08-31 23:00
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