2012年 07月 27日

弊社出版物の著者や関係者の方々の最近の御活躍

◎表象文化論学会さん(発行書:『表象』01~06号)

MARUZEN &ジュンク堂書店渋谷店(東急百貨店本店7階)人文書コーナーにて6月23日より好評開催中のブックフェア「表象文化論のアトラス」の会期が8月5日(日)まで延長されました。壮観な品揃えとなっておりますので、ぜひお立ち寄りください。フェアの店頭の様子は田中純さんのflickrをご覧ください。

このブックフェアは『アビ・ヴァールブルク著作集 別巻1 ムネモシュネ・アトラス』(アビ・ヴァールブルク+伊藤博明・加藤哲弘・田中純共著、ありな書房、2012年)刊行記念シンポジウム「アビ・ヴァールブルクの宇宙」(6月30日開催済)、および表象文化論学会全国大会(7月7日~8日開催済)との連動企画。田中純さんと、2012年度学会賞受賞者3名(大橋完太郎さん、鯖江秀樹さん、小澤京子さん)が、自らの著作をより深く、広く、遠くまで理解するための書籍をそれぞれ50冊前後セレクトし、書架に並んだ書物どうしの有機的な連関を通じて、「人文知のアトラス」ともいうべき見取り図を提示します。コメント付き選書パンフレットが無料でフェア会場で配布されていますが、田中純さんのブログでもそれぞれのPDFが公開されています。


◎片山廣子さん(著書『燈火節――小説・随筆集成』『野に住みて――全短歌+資料集』『新編 燈火節』)
現代短歌社さんから「全歌集」が刊行されました。また、西方猫耳教会さんから「翻訳拾遺」集が刊行される予定です。

片山廣子全歌集
秋谷美保子・編
現代短歌社 2012年4月 税込5,000円 A5判上製箱入384頁 ISBN978-4-906846-01-6

版元紹介文より:竹柏会の女流歌人として、卓越した存在であり、芥川龍之介に抒情的旋頭歌を作らせ、堀辰雄の『聖家族』『物語の女』の名作のヒロインである片山廣子。敢えて歌壇に遠く身を置き、孤高を保ったため、その存在は余り知られていない。廣子を大伯母とする秋谷美保子がライフワークとして片山廣子の歌業を集大成。『翡翠』『野に住みて』の他雑誌掲載作品、未発表作品も網羅。初句索引・年譜を附す。

・よろこびかのぞみか我にふと来たる翡翠の羽のかろきはばたき
・月の夜や何とはなしに眺むればわがたましひの羽の音する
・くしけづる此黒髪の一筋もわが身の物とあはれみにけり
・かぎりなく憎き心も知りてなほ寂しきときは思ひいづるや
・いづくにか別れむ路にいたるまで共に行かんと思ひ定めき


片山広子翻訳拾遺
西方猫耳教会 2012年10月予定 各巻限定100部 価格:1500~2500円

第1巻 訳詩集
松村みね子名義で行われた翻訳は、戯曲、小説だけではありません。雑誌掲載のまま埋もれていた訳詩を一冊にまとめます。W・B・イエイツ、グレゴリイ夫人、タゴールといった詩人たちの作品を片山の流麗な訳文で。巻末エッセイ:佐藤弓生(歌人)、解題:未谷おと

第2巻 戯曲
幻の「船長ブラスバオンドの改宗」を復刻。これに「新聞よりぬき」をあわせて一冊に。巻末エッセイ:石川美南(歌人)、解題:未谷おと

以下、続刊
第3巻 散文1
巻末エッセイ:東雅夫(文芸評論家、アンソロジスト)、解題:未谷おと

ロードダンセイニ研究誌「ペガーナロスト」の主宰者、未谷おとさんが発案され、同人の小野塚力さんが製作作業に従事されているとのことです。また、発刊を記念して、以下の通りイベントが予定されています。小野塚さんからいただいたご案内文をそのまま掲載します。

★「片山広子とアイルランド幻想」

主催:西荻盛林堂
ゲスト:東雅夫(文芸評論家/アンソロジスト、元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長)
聞き手:未谷おと(ロードダンセイニ研究誌「PEGANALOST」主宰、同人誌「片影」編集長)

開催日時:2012年11月10日(土)18:00~19:30
会場:西荻「銀盛会館」(JR西荻窪駅南口から徒歩5分)
会費:1000円
定員:25名。要予約

趣旨:アイルランドの幻想作家、ロード・ダンセイニを我が国において、はじめて本格的な翻訳紹介を行い、大正期におけるアイルランド文学降盛の一翼を担った、歌人、片山広子。松村みね子名義の訳業には、フィオナ・マクラウド短篇集「かなしき女王」や「シング戯曲全集」「ダンセイニ戯曲全集」などが知られています。また、晩年の芥川龍之介や若き日の堀辰雄との軽井沢での交流も有名です。片山広子とその娘宗瑛への堀辰雄のロマンチックな感情は、初期作品「ルウベンスの偽画」「聖家族」に結実しています。/近年、月曜社からエッセイ集「灯火節」や歌集「翡翠」「野に住みて」が復刻刊行され、片山自身の業績は見直されつつあります。他方、松村みね子名義の訳業は、刊本の殆どを沖積舎から復刻されているものの多くが雑誌掲載のままであり、訳書「船長ブラスバオンドの改宗」に至っては最近まで存在を忘れられていたりするなど、いまだ全貌は明らかになっておりません。「片山広子翻訳拾遺」は、こうした単行本未収録の訳業および入手困難な刊本を復刻し、片山の訳業再評価へとつなげるための試みです。/「片山広子翻訳拾遺」開幕にあたり、ここにささやかな刊行記念イベントを開催することになりました。ゲストに、元「幻想文学」編集長、東雅夫さんをお迎えし、片山広子とアイルランド文学について語って頂きます。聞き手は本邦唯一のロード・ダンセイニ研究誌「PEGANALOST」発行人にして、ダンセイニ研究の鬼、未谷おとさんが務めます。
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by urag | 2012-07-27 09:12 | イベント告知 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 金子 at 2012-08-04 01:55 x
検索で辿り着きました。片山廣子さんの全歌集が出たんですね。数年前に御社が出された「野に住みて」も良い本でした。あれから増補されたのでしょうか?
青空文庫でも幾つか未収録作品が入力されているようです。
「ダンセニーの脚本及短篇」はロード・ダンセイニでしょうか? 読んでみたいなあ。
Commented by urag at 2012-08-04 10:28
金子さんこんにちは。現代短歌社版が弊社版より増補されているかどうかまでは知らないのです。すみません。青空文庫についても弊社は無関係なのでよくわからないのですが、ご推察の通りではないかと思います。


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