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2012年 07月 21日

弊社出版物の著者や訳者の方々の最近の御活躍

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★上村忠男さん(編訳書:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』/共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』、同『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
月刊誌「みすず」での連載を中核に、『無調のアンサンブル』(未來社、2007年)刊行以後の講演、論文、書評などをまとめた、以下の新刊が発売されました。目次詳細は書名のリンク先をご参照ください。

ヘテロトピア通信
上村忠男著
みすず書房 2012年7月 本体3,800円 四六判上製320頁 ISBN978-4-622-07712-1
帯文より:社会や時代に大きな動きが生じたとき、批判的懐疑のまなざしを向けることを忘れず、「権力という巨象にまとわりつく虻のような存在でありたい」。思想史家の立つ場所。


★廣瀬純さん(共著書:『闘争のアサンブレア』/訳書:ヴィルノ『マルチチュードの文法』/共訳書:ネグリ『芸術とマルチチュード』)
まもなく発売となる(版元ドットコムでは書店発売日が7月24日と記載)新刊『反-装置論』の巻末に収録された「解説にかえて」で、白石嘉治さんと対談されています。目次詳細は書名のリンク先をご参照ください。

反-装置論――新しいラッダイト的直観の到来
『来たるべき蜂起』翻訳委員会+ティクーン著
以文社 2012年7月 本体2,000円 四六判並製184頁 ISBN978-4-7531-0303-4
帯文より:新たな身振りとともに蜂起せよ!〈絆〉を断ち切り、〈砂漠〉に残された足跡を頼りに、いま開始される〈全-世界〉の蜂起。『来たるべき蜂起』を世界に放った“不可視委員会”の前身“ティクーン”の「装置論」の邦訳とともに、『来たるべき蜂起』翻訳委員会が告げる、〈覚醒〉と〈共謀〉のための時間。特別収録対談=廣瀬純+白石嘉治

◎メモ:思想集団ティクーン Tiqqun について

1)思想誌『VOL』04号(2010年、以文社)242-262頁に、Tiqqunの2001年のテクスト「どうしたらいいか? Comment faire?」の邦訳が掲載されています。特に解説等はありません。

2)不可視委員会著『来たるべき蜂起』(『来たるべき蜂起』翻訳委員会訳、彩流社、2010年5月刊、原書:L'insurrection qui vient, La Frabrique, 2007)の巻末にある「蜂起のコミュニズム――訳者あとがきにかえて」では以下の記述があります(186-187頁)。

***引用開始
不可視委員会の部分的な前身として『ティクーン』と呼ばれる雑誌がある。編集委員も同名の「ティクーン」を名乗り、そのなかにはジュリアン・クーパも含まれていた。1999年に創刊、2001年の9月11日の出来事をうけ、同年の第2号をもって休刊したという短命の雑誌である。創刊にはアガンベンによる援助もあったという。同誌はその内容や形式から「ポストシチュアシオニスト」の範疇に属すとも言われるが、思考の中心に据えられているのは共同体という形象である。アガンベンの『来たるべき共同体』が想起されるだろう。【…】なお、この『ティクーン』に掲載されていた文章の一部は書物にまとめられ、〔『来たるべき蜂起』の発行元でもある〕同じラ・ファブリック社より刊行されている。また、ティクーンから不可視委員会への移行期に書かれたものとして
『APPEL』と題された文章が存在するが、書物としては刊行されていない。
+++引用終了

なお、本書にはアガンベンのエッセイ「テロリズムあるいは悲喜劇」(リベラシオン紙2008年11月19日に掲載、原題:Terrorisme ou tragic-comedie)が収録されています。

3)『来たるべき蜂起』翻訳委員会+ティクーン『反-装置論』(以文社、2012年7月)という新刊が今週発売され、ティクーンの「批判形而上学は装置論として誕生するだろう…」(原題:Une metaphisique critique pourrait naitre comme science des dispositifs...)の翻訳が61-137頁に収録されています。巻末に、廣瀬純+白石嘉治「解説にかえて」という対談が掲載されていて、そこでもティクーンが言及されています。

+++引用開始
白井「【…】まずはティクーンについて少し説明すると、それは1990年代に生まれた、フランスの思想グループないしは思想運動の名前です。ティクーンの原義は「修復」という意味ですね。90年代後半からその名で多数のテキストが書かれ、いまではウェブ上で読めるようになっています。また、英訳にかぎらず、各国語に翻訳されて世界中で読まれてもいる。そして、このティクーンのなかから「タルナック事件」で有名になった「不可視委員会」が生まれ、ラ・ファブリック社から2007年に『来たるべき蜂起』が出版される。その日本語版も2010年に翻訳が出て(彩流社)、いまようやく一定の知名度を持ちはじめているように思えます。【…】いろいろなひとがいて、いまではアスプ〔Bernard Aspe〕のようなティクーン出身の哲学者も知られています。
+++引用終了

***********

◎「WEBRONZA」に岡本源太『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』の書評

続いて、書評情報です。岡本源太『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』(弊社三月刊)について、ジュンク堂書店難波店店長の福嶋聡さんが書評「天体ブームのいま、ジョルダーノ・ブルーノの哲学を再考する」(2012年7月11日付)を「WEBRONZA」に寄稿されました。一部を無料で読むことができますが、「豊饒にして絢爛、生命感と躍動感に溢れたジョルダーノ・ブルーノの哲学は、あとに続く「近代」が、むしろ歩みを反転して、人間が神の座を簒奪したに過ぎない時代だったとさえ感じさせる。その「近代」をいかに乗り越えるかという古くて新しい課題と共に幕を開けた新しい千年紀に、若き俊英の手になる本書は、ブルーノの魂を鮮やかに蘇らせた」と評していただきました。

福嶋さんはジュンク堂の月刊PR誌「書標」2012年5月号でも同書の書評を書いて下さっています。また、福嶋さんは難波店でさる5月27日に行われた、檜垣立哉×岡本源太トークセッション「ヴィータ・ノーヴァ――新しい生命哲学と人間の新生』のレポートを、「書標」7月号に寄稿されています。PDFが無料で配布されていますので、どうぞご覧ください。
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by urag | 2012-07-21 22:01 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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