2012年 07月 12日

本日取次搬入:ソコロフ『犬と狼のはざまで』河出書房新社、ほか

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犬と狼のはざまで
サーシャ・ソコロフ著 東海晃久訳
河出書房新社 2012年7月 本体3,800円 46判上製366頁 ISBN978-4-309-20597-7
版元紹介文より:現代ロシアの最前衛ソコロフの「馬鹿たちの学校」をこえる壮絶な実験。さまざまなモノローグ、詩などによって描かれるヴォルガ川の一夜の出来事とともに究極の文学が魂を震撼させる。

目次:
訳者序文
1.ザイチーリシナ
2.狩かたり
3.酔いどれ猟師のメモ書き
4.ジィンジィレーラのザイチーリシナ
5.狩かたり、あるいは展覧会の絵
6.イリヤー・ベトリケーイチより
7.猟師のメモ書き
8.ザイチーリシナ
9.展覧会の絵
10.ジィンズィレーラ
11.メモ書き再び
12.ザイチーリシナ
13.展覧会の絵
14.イリヤー・ベトリケーイチより
15.酔いどれの日誌
16.狩かたり
17.最後に
18.別口の壜で送られたメモ
訳者解説

★本日12日取次搬入。『馬鹿たちの学校』(東海晃久訳、河出書房新社、2010年12月)に続く、ソコロフの邦訳第二弾になります。原著は1980年刊。「私たちは待ったなしに、この恐るべき言語空間と直面することになってしまった! なんという災難と至福!」(金井美恵子)、「すべてを極限までほうろうする分裂文学、狂気もたじろぐ最高傑作」(中原昌也)といった讃辞が帯に見えます。巻頭に置かれた「訳者序文」では再読三読をお薦めするとあります。三部構成で全18章、第9章を中心にシンメトリックな構成になっており、書簡、散文、詩篇といった三つのスタイルが入り混じった特異な作品で、語り手も複数です。繰り返し読むことで味わいが増すという仕組み。前衛小説がお好みの方はぜひ挑戦してみてください。


レヴィ=ストロース――まなざしの構造主義
出口顯著
河出ブックス 2012年7月 本体1,400円 B6判並製216頁 ISBN978-4-309-62446-4
版元紹介文より:人類学を創りだしただけでなく思想を根底から変革したレヴィ=スロースの核心と可能性をみずみずしく描き出す。第一人者による最良の入門書にして画期的なレヴィ=ストロース論。

目次:
はじめに
I 神話への旅―移動する普遍
 第1章 海の上の構造主義
 第2章 仮面と地震
 第3章 旅する「家」
幕間
II 他者への回帰
 第4章 遠いまなざし
 第5章 「モンテーニュ再読」
 第6章 Topsy-turvydom
III 現代のシャーマン
 第7章 パースペクティヴィズムと遠いまなざし――レヴィ=ストロースと現代の人類学
おわりに

★火曜日10日取次搬入済。河出ブックスのシリーズ内シリーズ「現代思想の現在」の最新刊で、檜垣立哉『フーコー講義』(2010年12月)、宇野邦一『ドゥルーズ――群れと結晶』(2012年2月)に続く第3弾。著者の出口顯(でぐち・あきら:1957-)さんは文化人類学がご専門で、島根大学で教鞭を執っておられます。レヴィ=ストロース関連の著書に、『レヴィ=ストロース斜め読み』(青弓社、2003年10月)、『神話論理の思想――レヴィ=ストロースとその双子たち』(みすず書房、2011年4月)、『読解レヴィ=ストロース』(編著、青弓社、2011年6月)などがあります。ちなみに第6章の章名になっているTopsy-turvydomとは「あべこべ」の意。

★河出書房新社さんの近刊予定には以下の書目が見えます。24日発売予定の単行本で、エリザベート・ルディネスコ『ラカン、すべてに抗って』(信友建志訳)というラカン小伝が出ます。河出さんでは同じ著者による大冊『ジャック・ラカン伝』(藤野邦夫訳、2001年7月)を刊行していました。また、8月7日発売の河出文庫で、ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』(財津理訳)がついに文庫化です。
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by urag | 2012-07-12 18:54 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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