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2012年 02月 17日

ぷねうま舎(東京)さん、4月と6月の新刊4点

★「ぷねうま舎」をご存知ですか。検索エンジンで調べると、旭川に同名の出版社がありますが、今日ご紹介するのは東京のぷねうま舎です。編集者の中川和夫さんと営業マンの瀬間勉さんのお二人が運営されています。お二人とも人文業界では名の通ったヴェテランでいらっしゃいます。近年、岩波書店を定年退職されて、「ぷねうま舎」を設立されました。事務所は地下鉄「神楽坂」駅矢来口下車一分の「第二矢来ビル」3Fに所在。中川さんは退職後も岩波書店の本の編集実務に携わってこられましたが、いよいよ来月、2012年4月中旬より自社出版を開始されるとのことです。

たどたどしく声に出して読む歎異抄
伊藤比呂美(1955生、作家)著
ぷねうま舎 2012年4月 税込予価1,480円 ISBN978-4-906791-00-2
親鸞の肉声が、生きた日本語に移し植えられた。江戸前・不良少女の舌とリズムが親鸞の高揚と吐息と体温を伝える。歎異抄・正信偈・和讃・書簡の現代、口語訳。今日を生きる詩人が、自らの語感と文体のすべてをかけて翻訳に挑戦しました。念仏や唱名が、風に混じる口笛のように、心に沁みとおります。

ラピス・ラズリ版 ギルガメシュ王の物語
司修(1936生、作家・画家・装丁家)画
月本昭男(1948生、立教大学文学部教授、旧約聖書学・古代オリエント学)訳
ぷねうま舎 2012年4月 税込予価2,835円 ISBN978-4-906791-01-9
人類最古の物語の一つが、神話的図像のマンダラの中によみがえった。くさび形文字の線を基調とする絵が、ラピス・ラズリ色の神秘の海に浮かび上がる。文は、各年代のギルガメシュ叙事詩を編み直して物語を構成した、原文からの新訳。

★公式ウェブサイトと取次口座についてはほどなく発表があるはずです。詳細についてはぷねうま舎、電話03-5228-5842まで。同舎では6月中旬に次の2点も刊行される予定です。

素数の歌が聞こえる
加藤和也(1952生、シカゴ大学教授、整数論)著
ぷねうま舎 2012年6月 税込予価1,890円 ISBN978-4-906791-02-6
数のふしぎな世界へと、歌にのせてナビゲート。整数論の鬼才が奏でるのは、この世界のきらめく謎と、なつかしい愛の歌――素数の歌は「とんからりん」。数論の最前線に立って、数々の難問に挑戦してきた著者が、その冒険の魅惑をイメージ豊かに語りまず。日本の昔話や短歌の調べにのせて伝える「数のふしぎ」、それは人と世界のくめどもつきない神秘それ自体です。自伝的研究日録。

最後のイエス
佐藤研(1948生、立教大学文学部教授、新約聖書学)著
ぷねうま舎 2012年6月 税込予価2415円 ISBN978-4-906791-03-3
信仰と理性の全重量をかけたイエス論。死をひかえた、イエスの最後の沈黙――。ここにこそ、イエスのすべてが折り畳まれている。あらゆる言葉と悲惨は崩れ落ち、栄光のきわみがそこに立ち上がる。次第に変貌をとげていくイエスの足跡を、テキストの正確な読みを基礎として再現します。信とは、怒りとは、親とは、女性とは、イエスにとって何だったのか、その折々の表情と身振りを描きとったイエス論集。

★これらの新刊情報はすでに名古屋のちくさ正文館さんのウェブサイトなどでも告知されていますが、書店さん向けと思われる挨拶文も紹介されていましたので、転載しておきます。「はじめまして、ぷねうま舎です。風を感じること、それは何よりも生きているあかしです。「ぷねうま」とは風、呼吸、そして命の息吹、命あるものを支える原初からの力です。そしてそれは、人と人とのあいだを吹き渡る、目には見えない働きをも意味します。生命も自然も文化も、いつも新たにされることを、その本来のあり方としていました。つねに風穴を開け、天窓を開いて、風を吹き通すことこそ、生きる力であり、世界を更新させる<希望>にほかなりません。それがいかに困難に思われようと、いや不可能と思われる時代だからこそ、閉ざされた視野に裂け目を入れ、真に新しい眺望を探り続けなければならないと思います。新しい風の消息を伝える、ささやかな器となることを願って、一書肆としての活動を開始いたします」。
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by urag | 2012-02-17 12:49 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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