2011年 10月 25日

まもなく発売:佐々木中『砕かれた大地に、ひとつの場処を(アナレクタ3)』

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砕かれた大地に、ひとつの場処を(アナレクタ3)
佐々木中(1973-)著
河出書房新社 2011年10月 本体2,000円 46判上製248頁 ISBN978-4-309-24564-5

帯文より:「何という恥辱か。この恥辱はあがなわなければならない。」テクストを繊細に紡ぎ出す手仕事から、震災を経て革命と民主制の根源的な問いへ。狂熱とユーモアを同時に携えた、統治の〈藝術〉〔アルス〕をめぐる強靭かつ寛容なる思考の轍。震災直後の発言を集成!

目次:【 】内は初出情報。初掲載などの特記は帯に記載されたもの。
明視が目廢〔めし〕いる【『すばる』2011年2月号】
胸打たれて絶句する他ない抵抗と闘争の継続――中井久夫『日本の医者』を読む【「図書新聞」2011年1月15日】
文学と藝術(対談|磯崎憲一郎×佐々木中)【初掲載;2011年1月15日、朝日カルチャーセンター新宿教室】
政治とは「論証」 雄弁の技藝〔アート〕が必要【「朝日新聞」2011年1月26日朝刊】
紀伊國屋じんぶん大賞2010 受賞の辞【2011年1月15日】
私の本は安易な希望の書ではない【「サンデー毎日」2011年1月30日】
これは〈文学〉ではない――Absolute/Self Rrfference twin-engine(対談|円城塔×佐々木中)【初掲載;2011年2月5日、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店】
「夜の底で耳を澄ます」(二〇一一年二月六日、京都Mediashopにおける講演)を要約する十二の基本的な註記【初掲載】
書きながら考える【初掲載;2011年2月14日、朝日カルチャーセンター新宿教室における朝吹真理子氏との対談より、佐々木中氏の発言のみ収録】
反時代的であることを恐れるな(対談|安藤礼二×佐々木中)【初掲載;2011年2月24日、三省堂書店神田神保町本店】
ATARU SASAKI Philosopher, Novelist【「みる花椿」2011年5月号】
「思想」を語る(対談|佐藤江梨子×佐々木中)【「VOGUE JAPAN」2011年4月号】
それでも「何故」を生きる――中島敦「悟浄出世」「悟浄歎異」【「本の時間」2011年4月号】
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル 春の推薦図書特集!【初活字化;「TBSライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」2011年3月19日収録】
砕かれた大地に、ひとつの場処を――紀伊國屋じんぶん大賞2010受賞記念講演「前夜はいま」の記録【2011年4月15日、紀伊國屋サザンシアター・第81回紀伊國屋サザンセミナー】
屈辱ではなく恥辱を――革命と民主制について――二〇一一年四月二八日、地下大学での発言【再編集完全版;2011年4月28日、素人の乱12号店】


★「アナレクタ」シリーズ第三集。河出さんの公式情報では10月27日発売となっていますので、早いところではおそらく今日明日あたりから書店店頭に並び始めるのではないかと思われます。2011年に発表されたテクスト、対談、インタビュー、講演録などが収録されています。佐々木さんの息遣いをより近くに感じるのはやはり各種対談。朝吹さんとの対談は佐々木さんの発言のみを収録しており、当日聴講した方にしか空白(つまり朝吹さんの発言)を正確には埋められないでしょうけれど、これはこれで空想する余地があって面白いです。サトエリさんとの対談はなぜか佐々木さんが相手を下の名前で呼び捨てにしていて「このスケベめ」と嫉妬できるのもまた味わいというもの(これは悪口じゃないですよ)。……安藤さんとの対談での言及では「佐藤江梨子さん」とお呼びになっておられますけど(という補足はどうでもいいか)。ちなみに安藤さんとの対談の最後で、佐々木さんがドゥルーズの仕事を「古いものとの新しい関係を創った」と端的に評価していらっしゃいますが、それは佐々木さん自身の仕事にも当てはまると私は思っています。出版業もまた「古いものとの新しい関係を創る」仕事であり続けたいものです。

★「文藝」誌2011年秋号で発表されていた小説第二作目『しあわせだったころしたように』の単行本は11月8日発売予定。市川真人さんとの対談「小説を書くことは、誰でもない誰かになる冒険だ」は、「文藝」誌2011年冬号に掲載されています。
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by urag | 2011-10-25 23:39 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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