2011年 07月 03日

今週発売の注目新刊(2011年7月第2週)

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デザインと犯罪 
ハル・フォスター(Hal Foster, 1955-)著 五十嵐光二(1968-)訳
平凡社 本体3,000円 四六判上製270頁 ISBN978-4-582-70281-1

原書:Design and Crime (And Other Diatribes), Verso, 2002.

帯文より:現在における批評的可能性を指示し、「オルタナティヴを求めるやみがたい偏愛」を強く促す不敵な企てにして、デザインの論理/倫理を剔抉する射程の大きな原理的省察。「文化に余地=あそびの空間を供給する」(A・ロース「装飾と犯罪」)。

訳者後書より:「装飾を「犯罪」と断じることにおいて「文化に余地=あそびの空間」をもたらすことをもくろんだロースに拠るフォスターが、現在のデザイン文化に対して突きつける論難〔ダイアトライブ〕は、「デザイン論」を標榜する言説の大半が、主体なきポストヒューマンな欲望を市場経済に取り組むことをおのが課題とし、無自覚なままデザインのインフレーションの加速化に手を染めているデザイナー自身による臆面もない自分が足りである本邦においては、一層重くその倫理的次元において受けとめられなければならない」(245頁)。

目次:
前書
I 建築とデザイン
 第一章 打ちひしがれた額〔ブラウ・ビートン〕
 第二章 デザインと犯罪
 第三章 大棟梁〔マスター・ビルダー〕
 第四章 建築と帝国
II 芸術とアーカイヴ
 第五章 モダン・アートのアーカイヴ
 第六章 美術史における二律背反〔アンチノミー〕
 第七章 美術批評家の危機
 第八章 葬儀にはまだ早い
原注
訳者後書
図版一覧
索引

★平凡社さんのtwitterでのつぶやきによれば、「7月1日配本の平凡社新刊です。都内一部書店では1日の午後、全国には週末~週明けに行き渡ります」とのこと。また、別のつぶやきでは「第1部で主に扱われるのは、1章がジョン・シーブルック『ノーブラウ』、2章がアドルフ・ロースを導入にブルース・マウ『ライフ・スタイル』、3章がフランク・ゲーリー、4章がレム・コールハース」と、内容が紹介されています。フォスターの単著の翻訳は本書が初めてになります。弊社では彼の著書『レコーディングス』の刊行を予定しています。気長に待っていただけると幸いです。

★帯文に引かれ、また本書第二章でも言及されているアドルフ・ロースの1908年の名著『犯罪と装飾』には以下の日本語訳があります。『装飾と犯罪――建築・文化論集』(伊藤哲夫訳、中央公論美術出版、2005年)。

★ハル・フォスター編既訳書
『反美学――ポストモダンの諸相』(室井尚・吉岡洋訳、勁草書房、1987年;新装版、1998年)
『視覚論』(榑沼範久訳、平凡社、2000年;平凡社ライブラリー、2007年)
※フォスター自身のテクストは、前者では論文「ポストモダニズム」(吉岡洋訳)が、後者では「序文」が収録されています。
※上記二書には、弊社刊『アンフォルム』の共著者であるロザリンド・E・クラウスの論文が収録されています。前者には「彫刻とポストモダン――展開された場における彫刻」(室井尚訳)、後者には「見る衝動/見させるパルス」。


森山大道 オン・ザ・ロード
森山大道(1938-)写真
月曜社 2011年6月 本体価格2,800円 B5判変型(タテ238mm×ヨコ190mm)ソフトカバー400頁(2C+4C+解説・資料) ISBN978-4-901477-85-7

帯文より:「1960年、ぼくの写真は大阪の路上からはじまっている。そして、半世紀をへて現在にいたるまで、ぼくは延々と長いフィルムの道をカメラを手に歩きつづけてきた。「On the Road」は、そんなひとりのカメラマンが足でたどったロードマップであり、時間と伴走してきたひとまずの履歴書である」(森山大道)。

目次:
にっぽん劇場写真帖
狩人
写真よさようなら
遠野物語 続にっぽん劇場写真帖
光と影
仲治への旅 サン・ルゥへの手紙
Daido hysteric
COLOR
新宿
ブエノスアイレス ハワイ 記録
東京

森山大道 オン・ザ・ロード (中西博之)
森山大道 ストレイ・ドッグ (サンドラ・S・フィリップス)
森山大道年譜 (蔦谷典子編)
出品リスト

★自社本宣伝で恐縮です(と版元ブログで断るのも奇妙ですけれど)。2011年6月28日(火)から9月19日(月・祝)まで、国立国際美術館(大阪)にて開催中の「森山大道写真展On the Road」の公式カタログを弊社から発売します。初期作から未発表の最新作まで(1965~2011)、330点の代表作と資料で写真家の軌跡をたどります。7月5日(火)取次搬入。週の中盤以降より書店店頭に並び始めると思います。

★弊社ウェブサイトで「森山大道のOn the Road」を連載した大竹昭子さんの最新著『彼らが写真を手にした切実さを』(平凡社)の刊行を記念して、森山大道さんとのトークイベントが今月16日(土)にジュンク堂書店池袋店で行われます。さらにその翌週には森山さんの著書『昼の学校 夜の学校+〔プラス〕』(平凡社ライブラリー)の刊行を記念して、23日(土)に青山ブックセンター本店で、森山さんのトークショーが開催されます。

miniカタリココ:大竹昭子主催の朗読イベント

ゲスト:森山大道(写真家)×聞き手:大竹昭子(作家)
日時:2011年7月16日(土)14:00~15:00
場所:ジュンク堂書店池袋店 9F芸術書コーナーにて
※参加無料、予約申込20名様座席。当日立ち見可。サイン本をご用意します(サイン会はございません)。
問合せ・予約先:ジュンク堂書店池袋本店 TEL.03-5956-6111

◎森山大道トークショー「ABCで夜の写真学校 森山大道一問一答

日時:2011年7月23日(土)18:30~20:00 +サイン会(開場18:00~)
場所:青山ブックセンター本店内 カルチャーサロン青山
料金:税込1,300円(『昼の学校 夜の学校+』書籍代1,050円税込を含む)
定員:100名様
予約:オンラインストアおよび開催店舗にて受付いたします。
※書籍『昼の学校 夜の学校+』は、イベント当日に会場受付でお渡しいたします。店頭にて、チケット引換券をご購入のお客様につきましては、書籍を購入時にお渡ししますので、イベント当日ご持参ください。オンラインストアで予約受付をした方で、イベント開催日以前に書籍を受け取りたい方は、青山ブックセンター本店にてオンラインストアでの「注文確認メールの注文番号」をご提示ください。該当書籍をお渡しいたしますので、イベント当日ご持参ください。
※トークショー終了後にサイン会を行います。 サイン会対象書籍:平凡社ライブラリー『昼の学校 夜の学校+』および会場販売で購入の著作。
問合せ:本店電話03-5485-5511 (受付時間10:00~22:00)
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by urag | 2011-07-03 03:09 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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