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2011年 04月 13日

土曜社の新刊第一弾『日本脱出記』発売開始

みなさんは「土曜社」という出版社をご存じですか。いえ、弊社の兄弟会社というわけではありません。個性的な出版活動を開始されたばかりで、今月ついに新刊が出ました。『日本脱出記』です。ポスト「3・11」を狙ったわけではないのです。昨年からずっと準備されていましたから。

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日本脱出記
大杉栄(おおすぎ・さかえ:1885-1923)著 大杉豊(おおすぎ・ゆたか:1939-)解説
土曜社 2011年4月10日発売 本体952円 ペーパーバック判(172×112mm)208頁 ISBN978-4-9905587-0-3

「僕は精神が好きだ!」東京、神戸、上海、マルセイユ、リヨン、パリ――アナーキーな密航記が甦る! 1922年、ベルリン国際無政府主義大会への招待状。アインシュタイン博士来日の狂騒のなか、秘密裏に脱出する。有島武郎が金を出す。東京日日新聞、改造社が特ダネを抜く。中国共産党創始者、大韓民国臨時政府の要人たちと上海で会う。得意の語学でパリ歓楽通りに遊ぶ。獄中の白ワインの味。「甘粕事件」まで数カ月。大杉栄38歳、国際連帯への冒険!

目次
日本脱出記 ヨーロッパまで
パリの便所
牢屋の歌
入獄から追放まで
外遊雑話
同志諸君へ

大杉栄略年譜
解説(大杉豊)

★元ブルース・インターアクションズの豊田剛(とよた・つよし:1977-)さんが昨秋(2010年10月)に出版社を起業されました。その名も「土曜社(どようしゃ)」。「土曜日の朝のように、すがすがしく、本を出版してまいります」とのことです。新刊第一弾は『日本脱出記』。90年近く前(1923年)の本ですが、漢字や仮名を現代のものに丁寧に改めて、とても読みやすくなっています。もともと内容が破天荒な冒険記。21世紀の今読み返してみてもヴィヴィッドな躍動感に満ち溢れ、映像が鮮やかに浮かんでくるような名調子です。本の造りは洋書のペーパーバックのようなザラ紙を本文紙に使用、サイズは新書より横幅がほんの少し大きく、手のひらにしっくりなじみます。解説や本文中の適切な補足は大杉栄の甥にあたる大杉豊さんによるもので、イニシャルだけの人名が実在の人物におおかた特定されていて、わかりやすいです。リバイバルとしては最高の仕上がりではないでしょうか。書影の右隣は可愛らしいゾウのロゴマーク入りのスリップです。

★本書はJRCや八木書店を通じて、今週から全国の主要書店に順次卸されているようです。刊行記念に以下のイベントが予定されています。

BACK IN JAPAN 大杉栄の『日本脱出記』刊行記念レセプション supported by IRA
「××××××××××飛ぶ。×××××××光る。」

『日本脱出記』は、日本無政府主義の風雲児・大杉栄(38)がベルリン国際アナキスト大会に招待され渡欧するという、風変わりな密航記です。大杉栄がフランスから強制送還され帰国すると、「凱旋将軍の都入り」(1923年7月13日付『東京日日新聞』)など各紙が大見出しで伝えるほど、世間の耳目を集めた冒険でした。帰国歓迎会もにぎやかで、銀座八丁目のカフェーパウリスタには、改造社の山本実彦はじめ錚々たる名士たちが会したそうです。出版88年めの『日本脱出記』刊行記念レセプションをご案内します。音楽とアルコールだけで、堅苦しい式典は一切ありません。どうぞ軽やかに、おこしいただければ幸いです。広めの会場にクロークも用意しております。一同、心よりお待ちしております。

※ご来臨いただける方は、会場設営の都合上、事前に人数をおしらせいただければ大変たすかります。 前日4/23(土)をめどに、土曜社までご連絡を頂戴できれば幸いです。

日時:2011年4月24日(日)19:00-22:00
会場:代官山「M」 渋谷区恵比寿西1-33-18-B1F
主催:土曜社協賛:イレギュラー・リズム・アサイラム
DJs:大川英信(Praha)、川村直輝(シマ)、須川邦彦、鈴木克巳(Cheering & Co.)、杉森耕二(Rosso)、豊田卓、山内直己(Sweet Soul Records)、ASSHEADS

- 入場無料
- クローク完備
- 全面禁煙
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by urag | 2011-04-13 22:42 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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