2011年 02月 15日

弊社出版物の著者や訳者の方々の最近の御活躍

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★ジョルジョ・アガンベンさん(『アウシュヴィッツの残りのもの』『バートルビー』『涜神』『思考の潜勢力』著者)
★河村一郎さん(ポール・ヴィリリオ『民衆防衛とエコロジー闘争』共訳者)
★澤里岳史さん(ポール・ヴィリリオ『民衆防衛とエコロジー闘争』共訳者)
★河合孝昭さん(ヘント・デ・ヴリース『暴力と証し』訳者)

以下の論文集が以文社より本日2月15日に発売されました。

民主主義は、いま?――不可能な問いへの8つの思想的介入
ジョルジョ・アガンベン+アラン・バディウ+ダニエル・ベンサイード+ウェンディ・ブラウン+ジャン=リュック・ナンシー+ジャック・ランシエール+クリスティン・ロス+スラヴォイ・ジジェク:著
河村一郎+澤里岳史+河合孝昭+太田悠介+平田周:訳
以文社 2011年2月 本体価格2,500円 四六判上製カバー装232頁 ISBN978-4-7531-0287-7

帯文より:民主主義が地球規模の全面的勝利を謳うなか、いまや誰もが民主主義に疑念を抱き始めている。現代を代表する8人の思想家に投げられた民主主義をめぐる「不可能な問い」。彼らはそれにいかに応答するのか? 空転する思考に揺さぶりをかける8つの根源的考察。

原書:Démocratie, dans quel état?, La Fabrique, 2009.

目次:
緒言
民主主義概念に関する巻頭言(ジョルジョ・アガンベン/太田悠介訳)
民主主義という紋章(アラン・バディウ/河村一郎訳)
永続的スキャンダル(ダニエル・ベンサイード/平田周訳)
いまやわれわれみなが民主主義者である(ウェンディ・ブラウン/河合孝昭訳)
終わりある/終わりなき民主主義(ジャン=リュック・ナンシー/河村一郎訳)
民主主義諸国 対 民主主義(ジャック・ランシエール/河合孝昭訳)
民主主義、売出し中(クリスティン・ロス/太田悠介訳)
民主主義から神的暴力へ(スラヴォイ・ジジェク/澤里岳史訳)
訳者あとがき

河村一郎さんによる「訳者あとがき」にはこうあります。「日本の二大政党がともに「民主」を冠している現状を考えてみればよい。〔中略〕それはあらゆる形容句と無節操なまでに結合可能である。かくして、民主主義は「ゴムのような」言葉として、思考を停止させ、議論や対立関係を癒着させてしまう」(223-224頁)。だからこそ本書のように「民主主義」の内実を問う思考がこんにち必要なわけです。現代の必読書。


★西山雄二さん(『ブランショ政治論集』共訳者、デリダ『条件なき大学』訳者)
先日も告知しましたが、勁草書房からDVD付の著書『哲学への権利』が今週発売されます。明後日17日に取次搬入とのことですから、店頭に並び始めるのは18日以降ということになるかと思います。フェアやトークイベントについては版元ウェブサイトの「お知らせ(フェア・イベント)」欄でご確認ください。

哲学への権利
西山雄二(1971-)著
勁草書房 2011年2月 本体3,200円 四六判上製232頁 映画DVD付(本編84分+特典映像20分) ISBN:978-4-326-15414-2

帯文より:国内外40ヶ所以上で上映、3000人を動員している映画『哲学への権利』、ついに書籍化! 特典映像を加えた映画DVD付。人文学的なものの可能性を信じ、現場をつくり、苦悩する希望がここにある。

本文(「Essai01 出会い」)より:誰もが苦しみ悩まざるをえないときがある以上、根底的な思考と言葉は誰にとっても必要なものである。困難な状況をともに思考し、批判的に克服しようとするため、「手をつなぐ」ように言葉をつなぐ哲学の力が求められるのである。

推薦文1:「世界を変化させる作業に対するきわめて重要な貢献。(ジャン=リュック・ナンシー)
推薦文2:哲学が何らかの希望を語る場面を久しぶりに目の当たりにした。(熊野純彦)

映画に登場する哲学者たち:ミシェル・ドゥギー、フランソワ・ヌーデルマン、ブリュノ・クレマン、カトリーヌ・マラブー、フランソワ・ナイシュタット、ジゼル・ベルクマン、ボヤン・マンチェフ。

本書は映画『哲学への権利』の字幕を収録するとともに、製作エピソードや大学論/教育論をめぐる書き下ろしエッセイで構成されています。西山さん自身の生きざまから哲学、そして広汎な問題意識に至るまで、全身全霊の挑戦が凝縮された素晴らしい本です。




★柿並良佑さん(ルイ・サラ=モランス『ソドム』共訳者)
★渡名喜庸哲さん(ルイ・サラ=モランス『ソドム』共訳者)

みすず書房より以下の共訳書が刊行されました。

20世紀ユダヤ思想家――来るべきものの証人たち(1)
ピエール・ブーレッツ:著 合田正人+柿並良佑+渡名喜庸哲+藤岡俊博+三浦直希:訳
みすず書房 2011年1月 A5判上製368頁 本体6,800円 ISBN 978-4-622-07580-6

版元紹介文より:ユダヤ教と現代思想――20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出した新シリーズの第1巻。コーエン、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン。近代において、あくまで形而上学にとどまった3人の、メシアニズムと理性との融和と対立のダイナミズムをたどる。続巻の2、3巻では、ゲルショム・ショーレム、マルティン・ブーバー、エルンスト・ブロッホ、レオ・シュトラウス、ハンス・ヨナス、エマニュエル・レヴィナスが論じられる。

全3巻の大作です。なお、渡名喜さんは昨秋、ポール・ヴェーヌ『「私たちの世界」がキリスト教になったとき――コンスタンティヌスという男』(西永良成・渡名喜庸哲訳、岩波書店、2010年9月)という共訳書も上梓されています。
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by urag | 2011-02-15 22:39 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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