2010年 12月 04日

河出文庫版『ドゥルーズ初期』と河出12月新刊注目書

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7日(火)発売
哲学の教科書――ドゥルーズ初期 ジル・ドゥルーズ編著 加賀野井秀一訳注
河出文庫 2010年12月 本体950円 252頁 ISBN:978-4-309-46347-6 
カバー裏紹介文より:高校教師をしていたドゥルーズが教科書として編んだ、マリノフスキーからベルクソン、マルクスにいたる全66編のアンソロジー『本能と制度』と、処女作「キリストからブルジョワジーへ」。これら幻の名著を詳細な訳注によって解説し、潜在性、差異、多様体、力といった、ドゥルーズの原点を明らかにする。
★先月も少し書きましたが、親本は夏目書房から1998年に刊行された『ドゥルーズ初期』です。ドゥルーズの処女論文と、彼の編んだアンソロジーが一冊にまとめられています。精力的にドゥルーズの著書を文庫化してくださってきたおかげで、ドゥルーズの再読解はここ最近でますます幅広く進みつつあるのではないでしょうか。河出さんに感謝です。

14日(火)発売予定
フーコー講義 檜垣立哉著
河出ブックス 2010年12月 本体予価1,300円 B6判 ISBN:978-4-309-62424-2
版元紹介文より:変貌しつづけた20世紀最大の思想家フーコーの全軌跡を走査しながら、「人間」なきあとの「自己」を問うフーコー以降のフーコーを展望する、気鋭によるかつてない思想家論。
★選書内シリーズと見ていいでしょうか、「現代思想の現在」という一連の講義形式の入門書がスタートするようです。楽しみですね!

14日(火)発売予定
自由であるということ――旧約聖書を読む E・フロム著 飯坂良明訳
河出書房新社 2010年12月 本体予価3,500円 46判 ISBN:978-4-309-24537-9
版元紹介文より:旧約聖書はまさに革命的な書物である――。旧約聖書とユダヤ教に徹底したヒューマニズムの種子を見出し、人間にとって真の自由とは何かを問う名著。『ユダヤ教の人間観』改題。
★1968年に「Kawade World Books」シリーズから『ヒューマニズムの再発見――神・人間・歴史』として翻訳出版された"You Shall Be as Gods: a radical interpretation of the Old Testament and its tradition"(1966)。その後、1980年に「現代思想選」シリーズで『ユダヤ教の人間観――旧約聖書を読む』と改題されて再刊され、さらに1996年には「河出・現代の名著」シリーズでも再刊されました。今回は二度目の改題にして四度目の刊行。いかに長く愛されてきた本であるかがわかります。

16日(木)発売予定
新装版 メディアはマッサージである マーシャル・マクルーハン+クエンティン・フィオーレ著 南博訳
河出書房新社 2010年12月 本体予価2,200円 A5変型判 ISBN:978-4-309-24533-1
版元紹介文より:マクルーハン生誕100年!! メディアはますますマッサージである!! マクルーハンのエッセンスをポップに詰め込み、一大ブームとなったメディアの預言者の真髄。巻末に門林岳史氏による論考。
★書体や挿画などグラフィック面で非常に凝っている本なので、造本として日本語版を成立させるのがとても難しかったであろう本ですが、旧版は95年に刊行されています。来年2011年が生誕百年ということでめでたく再刊。フィオーレ(もしくはフィオール)との共著で同じくグラフィックが凝っている『地球村の戦争と平和』(広瀬英彦訳、番町書房、1972年)も再刊されるといいですね。

17日(金)発売予定
百人の哲学者――百の哲学 ジャン=クレ・マルタン著 杉村昌昭+信友建志監訳 村澤真保呂+藤田雄飛+上尾真道訳
河出書房新社 2010年12月 本体予価3,800円 46変型判 ISBN:978-4-309-24532-4
版元紹介文より:ヘラクレイトスからデリダまで。ドゥルーズの愛弟子が独自の視点で選んだ哲学者100人の肖像と思考の魅力と核心を詩的に描き出す、いままでになかった哲学/思想への招待。
★マルタン(1958-)の既訳書には『ドゥルーズ/変奏』(毬藻充+黒川修司+加藤恵介訳、松籟社、1997年)、『物のまなざし――ファン・ゴッホ論』(杉村昌昭+村澤真保呂訳、大村書店、 2001年)があります。

21日(火)発売予定
私は生まれなおしている――日記とノート 1947-1963 スーザン・ソンタグ著 デイヴィッド・リーフ編 木幡和枝訳
河出書房新社 2010年12月 本体予価3,500円 46変型判 ISBN:978-4-309-20554-0 予価税込3,675円
版元紹介文より:スーザン・ソンタグ14歳から30歳までの日記。激動する時代に対峙する思索の記録であり、10代での結婚、出産、離婚、同性愛の幸福と不幸に揺れる姿までもが赤裸々に綴られる衝撃の書!
★これまでたくさん著書が翻訳されてきたソンタグですが、日記というのは初めてですよね。
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by urag | 2010-12-04 19:36 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
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