「信濃毎日新聞」2010年11月21日(日)付「読書」欄に、ドアノー『不完全なレンズで』の書評「鋭い観察 文体に独特の味わい」が掲載されました。評者は美術評論家の暮沢剛巳さんです。「原著のとっつきにくい雰囲気を尊重しつつ、可能な限り読みやすい日本語へと移植した堀江敏幸氏の翻訳は、ドアノーへの深い理解と共感に支えられた素晴らしい仕事である」と評していただきました。
なお、『不完全なレンズで』の訳者・堀江敏幸さんが再来週、青山BC六本木店でトークイベントに出演されます。
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堀江敏幸先生の文学柔夜話(ぶんがく・やわやわ)VOL・6
日時:2010月12月7日(火)19:00~
会場:青山ブックセンター六本木店
参加方法:青山ブックセンター六本木店の店頭もしくはお電話にて受付いたします。
お問い合わせ電話:青山ブックセンター六本木店 03-3479-0479
いっぽう、「読売新聞」2010年11月25日付27面PR欄に掲載された記事「活字文化公開講座 学習院で三島由紀夫を語る」では、弊社のユンガー『追悼の政治』が、作家の平野啓一郎さんの推薦する書籍5点のうちの1冊として記されています。この記事は、さる10月9日に学習院大学で行われた三島由紀夫没後40年を記念する「
活字文化公開講座」での平野啓一郎さんの基調講演「ニヒリズムと否定性」と、それに続く平野さんと仏文学者の中条省平教授との対談の模様をまとめたもの。その末尾に平野さんと中条さんがそれぞれに推薦する書籍5点ずつが挙げられています。
平野啓一郎さんが推薦する5点は以下の通りでした。
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』草思社
E・H・カントーロヴィチ『王の二つの身体』ちくま学芸文庫
エルンスト・ユンガー『追悼の政治』月曜社
レジス・ドブレ『メディオロジー宣言』NTT出版
『ナボコフ短編集』研究社